戦術的ピリオダイゼーション理論 その3~フラクタル
LINE BLOGからの
お引越し④
今は、戦術的ピリオダイゼーション理論を理解するときに、絶対必要とは思わない内容です。ただ、理解していると戦ピリに対する解像度上がるというイメージ
※昔書いたものです↓
「サッカーはカオスでありフラクタルである」
カオスはわかった。
じゃあフラクタルとは?
ってことで。すっごく簡単に。
正確に言うと正しくない部分もあるかもしれない。でも、数学などの分野なので、細かく行くとキリが無いからイメージだけつかめれば良いかな…と。
・フラクタルとは
「フラクタルとは自己相似性をもつ図形」「自己相似とは、全体の形とそれを構成する部分の形が相似関係にあること」
ようするに
「全体の形と、部分の形がにている」
≒「フラクタル」
百聞は一見にしかずということで
左から右に、正三角形中にそれぞれの辺の中点を頂点とする逆向きの正三角形を描くという決まりで作っていったフラクタルな図形。(無限に繰り返した図形をシェルビンスキーのギャスケットと言う)
全体と部分の形が相似関係(似ている)ということがわかる。
自然の中にもフラクタルなものはたくさんあふれている。
リアス式海岸、木の枝別れ、血管の分岐、ロマネスコブロッコリー…など。
・時間のフラクタル
今説明したフラクタルの例は、あくまでフラクタルな図形。
全体と部分が似ていることは図形以外にもある。
「歴史は繰り返す」と言ったりするが、あれは、長い歴史と言う時間の流れ(全体)と、もう少し短いスパンでの時間の流れ(部分)のなかで“似たようなこと”が起こっているのかもしれない。
歴史にはフラクタルな時間の流れがあるように見える。
・サッカーやバスケは?
サッカーやバスケもフラクタルである。
サッカーやバスケは、攻→攻から守→守→守から攻→攻→……の繰り返し。
この“全体”の流れと、各ポジション、各個人、各時間帯においての“部分”の流れが似ている(相似関係)になっている。
例えば、本当にミニバスを始めたばかりの子供たちが試合をしたとき、「あ、今のはいいプレー」と思うようなプレーが繰り返し起こることがある。
それは、ほぼ同じパターンのプレーだし、誰かがそれを教えたわけでもない。
プレーヤーが考えてやったのかと言うと、そうでもない。
ただがむしゃらにやっているだけなのに、自然と同じようなプレーが生まれてくる。
また、いいプレーだけではなく、ミスもだいたい同じようなパターンが多い。
ほぼ初心者の子供たちのゲームの中にもフラクタルな構造が存在する証拠かもしれない!?
「サッカーはカオスでありフラクタルである」の意味がなんとなくわかってきたはず!?
じゃあ、どうすればいいのか?
一般的な考え方とどう違うのか?
その辺の話につづく…
『全は一、一は全。』by鋼の錬金術師