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『HOMELAND』シーズン1〜8、全97話を観了
本作を観ようと考えたのはダミアン・ルイスが出演しているからだ。ダミアン・ルイスを知ったのは、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を描いたドラマ『バンド・オブ・ブラザース』。実話がもとで、映像や音がリアルなところに引きつけられ大好きになった作品で、ダミアン・ルイス演じるウインターズの声優が役所広司だったのも良かった(ちなみに、字幕版も観た)。
その後、彼が出演した『ビリオンズ』も観た。もともとミステリーや推理、刑事ものの作品が好きなのだが、お金・権力が絡んだ作品も好きだ。
4、5話で終わる作品やシーズン1で完結する作品を一気に観るのも好きだが、シーズン4以上の大作も割と観ている。ちょうど『プリズン・ブレイク』を制覇したあとで、大作を観るモチベーションが高かったのも『ホームランド』を観始めた要因の1つだ。ちなみに、プリズン・ブレイクでティーバックを演じたロバート・ネッパーがホームランドに出演している(シーズンいくつだったか忘れたが、結構後半だった記憶だ)。
好きな主要登場人物について
実は、11月後半にシーズン8を観終えてからこのコラムを書き始めるまでに、随分と日が開いている。なぜかというと、11月後半から12月にかけてバスケ最繁忙期だからである。というわけで、若干記憶が曖昧で、ざっくりした感想になるがご容赦くださいませ。
よく時系列で感想を述べているものがあるが、なにせ記憶が薄まっているので、あえて役者を軸にしてみたい。
キャリー・マティソン(クレア・デインズ)
本作の主役だ。ポイントは優秀な諜報員であるが双極性障害であること。テンションが高く後先考えないものの頭の回転は最速になるときと、うつ状態になりやる気がないときがあるのだが、諜報員としての芯はぶれない。何が何でも目的を果たす。たとえ自分を傷つけたり仲間を裏切ったりしたとしても……
キャリーの癖はため息、そして口癖は「クッソ!」。トラブルメーカーが板についたキャリーは、シーズン半ばには「またキャリーが言うこと聞かないよ……」がお決まりのパターンになる。長い付き合いのくせに、なんだかんだソール(後述)も学ばないよねと思わざるを得ないというか(汗
クレア・デインズは、初めて観る役者だったが、素晴らしかった。何と言っても双極性障害の状態を演じるのが本当にすごくて、人相が変わるのよね。おそらく化粧を含めた見た目なども変えているんだと思うけど。
シーズン7から声優が変わったのだが、個人的にはそこまで違和感はなかった。ため息と「クッソ!」があれば、おおかたキャリーだからね(違
ソール・ベレンソン(マンディ・パティンキン)
キャリーを諜報員に育て上げた人物。何があってもキャリーを裏切らないのがソールのすごいところ。なんか優秀な雰囲気を醸し出しているんだけど、学習能力がない。だから、毎度毎度トラブルに巻き込まれる(ロシア諜報員の色仕掛けにまんまとハマってたのとか)……まあそれがないとドラマが盛り上がりませんのでね。
マンディ・パティンキンも途中で声優が変わる。小川真司さんがカッコ良すぎて代わってすぐは違和感に苦労したが、全て観終えた感想は後任の菅生隆之さんも良かったなと。
ニコラス・ブロディ(ダミアン・ルイス)
8年間、イラクで拘束されていた海兵隊員。救助され帰国するが、キャリーにはテロリストに心変わりしていることを見抜かれる。しかし、キャリーと男女の関係になりCIAの協力者となるが、最終的には二重スパイであることがバレ、殺される……と思いきや生きていた!という展開なのだが、最終シーズンまではいない。
ダミアン・ルイスもすごい。爆弾ベストを着て地下室に向かうシーンだったり、コロンビア?で薬漬けになっていくシーンだったりは、これが演技なのかわからないくらいだった。
ジェシカ・ブロディ(モリーナ・バッカリン)
ブロディの妻。ブロディが拘束されていた8年間に不倫していたが帰国してからは家族のために献身的な働きをする。ブロディが政界に出てからも良き妻となっていたが、キャリーの存在や政界に馴染めなかったことが原因で離婚する。
モリーナ・バッカリンは、ドラマ『ゴッサム』で観たことがあった。とても美しいと思っていたので、ホームランドにも出演していてうれしかった。
ピーター・クイン(ルパート・フレンド)
途中から登場する人物。最初は敵対する人物だった記憶だが、最後はキャリーのことを好きになってしまう。そして、キャリーの目的を達成させるために、身近らの命を犠牲にする。これがまたいい奴、優秀だし。
ルパート・フレンドは、この作品を機に好きになった役者さんだ。ぜひ他の作品も観てみたいので、今度探してみうよと思う。
好きになったのは、とあることがきっかけで化学兵器の犠牲になるシーンがあるのだが(命は助かる)、そのシーンが本当にリアルすぎて驚いた。その後遺症で身体的不自由が残ってもキャリーを助けるところが本当に泣けるのよね(涙
マックス(モーリー・スターリング)
端役かと思いきや、シーズン8まで登場する。キャリーが全幅の信頼を寄せるITオタク。とてもいい奴、かつ優秀。彼の存在がキャリーを暴走させているとも言えるんだろうなと。
ファラ・シェラジ(ナザニン・ボニアディ)
ファラはキャリーによって諜報員に育てられる。金融の知識とイスラム教徒という立場から次第にキャリーが頼りにする人物になっていく。だが……
ナザニン・ボニアディも美しい。最初気づかなかったのだが、ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に登場していて、その美しさから「なんか何か見たことあるんだよね」と、くだらないナンパトークのようになったのを覚えている。ちなみに、アイアンマンにも出演しているようだ。
ハッカニ(ヌーマン・アチャル)
そろそろ好きな登場人物も尽きてきたのだが、なんだかんだこいつもいい奴っぽいので好きだ(自分の甥を殺したときは最悪な奴だと思ったものだが)。
ヌーマン・アチャルは、「スパイダーマン」シリーズの『ファー・フロム・ホーム』に出演しているので、既視感があったのかもしれない。
アストリッド(ニナ・ホス)
クインの元恋人ってことで、この人もいい人だろうと。実際、クインを助け、キャリーのために動くこともあったし。
エフゲニー・グロモフ(コスタ・ローニン)
GRUの諜報員、ロシアのスパイなのだが、こいつもキャリーの味方になったりならなかったりなので、とりあえず枠で。
声優が竹田雅則さんなのだが、とてもイケボなのだ。それだけでなく、大好きなドラマ『ザ・パシフィック』に登場するラミ・マレック(スナフ役)の声優でもあるので、グロモフが登場して声を聞いてすぐにラミ・マレックを思い出した。
フラニー(クレア&マッケンナ・キーン)
最後はフラニー。可愛すぎる。そして頭がいい。さすがはキャリーの娘だ。
まとめ
こんなところかなと。あとは嫌いな奴もたくさんいるんだけど、ネガティブになるのでやめておきます。
CIAが登場するドラマで、ここまでのクオリティがあるものがあれば、教えていただきたい。それくらい、観て良かったと思わせる作品だった。
キャリーのわがままぶりにイライラしつつも何とか耐えて、よく97話まで観たもんだ!