見出し画像

これからのバスケットボール女子日本代表を考えていく①〜敗退→未来へ〜

パリオリンピックの敗退を受けてこれからバスケットボール女子日本代表はどこへ向かうのかな?


パリオリンピックのバスケットボールの全日程が終了してからそんなことばかり考えています。


東京オリンピックで銀メダルを獲ってから女子バスケ日本代表はざっくりいうと他の国よりも3Pシュートを多用するチームだったと思います。


3Pシュートの良し悪しが勝敗を左右している、3Pシュートで苦しい場面も追いついてきたそんな印象をもった3年間でした。


しかし、その3年間で世界からすると3Pシュートは特徴的な武器ではなくなったと思います。


3Pシュート自体は相変わらず脅威で20点ぐらい差があっても一気に10点差ぐらいまで縮められる脅威があります。


しかし、特徴的な武器ではなくなりました。それは世界の国は当たり前のように多くの選手が3Pシュートを決められるようになったので、日本が10本決めたとしても世界の相手も7,8本決めてくればそこまで大きな差ではなくなりましたね。


1本も入らないチームと10本入るチームなら差が作れますが7,8本と10本でそこにシュート成功率が加わるともはや大きな差を作るための武器ではないですね。


それでも今回のパリオリンピックのバスケットボール男子決勝で残り時間2分ぐらいからステフィン・カリーが4連続で決めたように、3点差まで迫って一気に12点引き離されるような脅威は間違いなくあります。


じゃあこのパフォーマンスを全選手が出来るのか?と考えるとそうではないですよね。


なので、私は女子バスケ日本代表はまず“脱”3Pシュートを目指すべきだと思っています。


もともと、バスケットボール女子日本代表は身長が高くなくインサイドよりもアウトサイドでアドバンテージを取ったほうがよくて、3Pシュートに特化しました。


その結果全ポジション3Pシュートを打てる選手が選ばれました。


それは相手が3Pシュートを警戒したところをインサイドにドライブ出来る形を作りやすかったからです。


でも、今や3Pシュートを厳しくマークするというよりは入れられたら入れ返せばいい。そういう守り方に変化していって、それよりも確率の高いインサイドのディフェンスを強化する傾向に変わっていたような気がします。


バスケットボール女子日本代表は“脱”3Pシュートを進めていくものの、全選手が3Pシュートを打てることはこの時点で大きなプラスです。


今から急激に形を変える必要はありませんし、すでに身についているのですからね。


ただ、3Pシュートに“特化”した戦い方ではもう、通用しないと思います。


3Pシュートしか打たない。3Pと心中するなら別ですがそんなバランスも確率も悪いバスケットボール誰もやらないですよね。


なので、これからは身長が高くない日本ももっともっとインサイド入っていかなければ脅威になれないと思います。


その象徴としてパリオリンピックのバスケットボール女子の決勝戦、アメリカ対フランスの試合を見ていると、3Pシュートももちろんありましたが、いかにリバウンドとインサイドが重要かを思い知らされる試合でもありました。


3Pシュート依存から3Pシュートを効果的に使うバスケットにしていくのがバスケットボール女子日本代表の第一歩なのかなと私は思っています。


とはいうものの、体格差で劣る日本が他の国よりも3Pが多くなる傾向は今まで通りだとは思います。


しかし、3Pシュート頼みでは今後世界と戦っていくうえで厳しいかなと思います。


身長で劣る日本代表ではありますが、“脱”3Pシュート依存をして、インサイドとのバランスを良くする。まずはそこが大事かなと思います。


現に身長が大きくなくても日本代表の髙田真希選手なんかは国際大会でも得点を量産できますし、ファールも少なくディフェンスをすることができます。


彼女は国内では大きな選手に入りますが、国際大会ではそれほど大きな選手ではありません。


それでも戦っていけるのはサイズ不足を補うテクニックと3Pシュートを持っているから、日本の髙田真希選手を守るのにインサイドへのケアをするのかアウトサイドからの3Pシュートを警戒するのか迷わせることができるのです。


今大会、苦しい場面が続いた日本代表ですが高田真希選手のような選手が戦い方を導き出してくれたことも事実だと思います。


長年女子バスケットボールを引っ張ってきてくれた高田真希選手に今回も幾度となく救われましたし、やっぱりこの人凄い!となりました。


もともとは3Pシュートをもっている選手ではなく、常に進化をして、時代とともにフィットしていっている現役選手にして既にレジェンド私は彼女をそんな選手だと思っています。


まだ代表では目立った活躍はありませんが、野口さくら選手の成長であったり、Wリーグで支配的な力を持っている渡嘉敷来夢選手などが代表に返り咲いたりするとまた新しい代表を見れると思うと楽しみですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?