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これからのバスケットボール女子日本代表を考えていく②~入れ替わり~

パリオリンピックのバスケットボールの全日程が終了して、改めてバスケットボール女子日本代表の事を考えています。


今回は今後のメンバーについて考えていきたいと思います。


今回のパリオリンピックのメンバーというのは3年前東京オリンピックで5人制、もしくは3×3で代表経験があり、いわば経験値という点では大きなプラスを持った選手たちが選ばれており、リーグでの実績も十分な選手たちばかりでした。


実際、彼女たちの実力を疑うファンはいなかったのではないでしょか?能力、実績だけならほとんどのファンが彼女たちを選ぶと思います。


しかし、そんな選手たちでも勝ち進むことは出来ず、敗退してしまいました。


なぜ・・・?


実力、実績文句なし、能力は疑う余地なし、まさに最高の12人・・・だったはず。なのになぜ?


私はこの問いに対して一つは小柄なシュータータイプを多く選出した事、そしてインサイドの迫力不足が原因だと感じています。


つまりはメンバー選考時点でのバランスの悪さだと思っています。


今回女子と同じく3連敗でパリオリンピックを終えた男子日本代表を例にさせていただくと、男子は3連敗したものの、躍進を遂げました。


そしてその男子のメンバー選考は非常に分かりやすかったと思います。


チームで最も能力が高かったのは間違いなく八村塁ですが、八村中心のチームではなく、チームはW杯をベースに河村勇輝がエースであったことは間違いないと思います。


八村塁にはチームに不足していた3Pシュートの確率であったり、リバウンドを求められていましたし、インサイドでのジョシュホーキンソンの負担軽減(W杯は出ずっぱりでした)。インサイドを八村、渡邊、ジョシュで補いつつ、渡邊飛勇をディフェンス面で起用して高さやリバウンドで負けないようにする。そして若いジェイコブス晶には3Pシュートとリバウンドを期待していましたよね。


ガード陣はエース河村が熱くなったところは富樫が、この2人とはリズムの違うテーブス海が選ばれていましたね。


比江島慎や馬場雄大などは苦しい時の得点やエナジーを富永には3Pシュートを期待して選んでいたと思います。そして吉井選手は間違いなくディフェンスを買われての選出でしたね。


一方、女子は誰がゲームメイクを?誰が苦しい時に得点を?誰がディフェンスで相手エースを止める?この辺りが分かりにくかった印象です。


『全員で』


こういうと聞こえはいいですが、役割がはっきりしていないのも事実です。


誰が次の代表HCになるのか?(まさかとは思うけど継続はないよね?)


それ次第にもよりますが、願わくば“はっきりした人”が私はいいと思っていて、リーグの所属チームと違い短い時間でチームを作る代表HC、「いい」「悪い」がはっきりわかりやすい監督が日本には合っているのかな?と思います。トムホーバスHCの様に。


分からない部分が多いですが、私のぼんやりとした次の代表へのイメージですが、今回の選手の半分ぐらいの選手は入れ替わるのではないか?と思っています。


一つは長きに渡って代表をけん引してくれた選手の引退や年齢的なもの。


全員がレブロンの様にトップレベルを長く維持できるとは思いませんし、4年後を考えると30歳前後の選手なんかは出るか出ないか際どい年齢になってきますよね。


もう一つは若い選手の台頭。


これは期待でしかありませんが、今回も代表候補に選ばれた絈野選手だったり、アンダー世代で活躍している田中こころ選手や堀内桜花選手なども上がってきて欲しい人材ですね。


そんな4年後どんなチームになっているのか?


私はチームの中心は今もほぼエースとして君臨している山本麻衣選手が中心で2大会ともチーム最年少だった東藤なな子選手と引っ張っていく感じかな?と思います。もちろん、赤穂ひまわり選手もいると思います。


今大会の他国の試合を見ているとインサイドの重要性も感じているので渡嘉敷来夢や野口さくらあたりも入っていそうな気はします。


現時点でもこんな感じで実力者、新しい風、色んな可能性がありましす、男子のジェイコブス晶のようにギリギリで代表に一気に入ってくる選手もいるかもしれませんね。


いずれにせよ、今の日本代表からは大きく変わるような気がします。


確かにバスケットボール女子日本代表はパリオリンピックで勝利することはできませんでした。


でも、それが=日本の女子バスケットが弱いということにはならないと私は思うんですよね。


そもそも、オリンピックでのバスケットボールという競技は12ヵ国しか出られない狭き門。そこに出ているだけですでに強いってことなのであって、連続出場をしている日本が弱いなんてことは全くないと思うんですよね。


ただ、少し色々な歯車がかみ合わなかった。そんな感じでした。


でも、それって変わるきっかけだと思うんですよね。


今回負けたことによって変わるチャンスがある、そして、バスケットボール女子日本代表は変わることが出来ると思うんですよね。


そして、新しい代表になってまた新たな光を探しに行ける。そんな選手が日本には揃っているので引き続き女子日本代表を応援していきましょう。


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