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新しい女子バスケット日本代表の監督に求めるもの

パリオリンピックが終わってから空白だった女子バスケットボール日本代表の監督がバスケットボール現男子代表のアシスタントコーチのコーリー・ゲインズ氏に決まりました。



まずは決まったことへはホッとしています。



そしてこれからどのようなチームになるか楽しみです。


私が個人的に新しいヘッドコーチに求めるものは…



①旧体制の解体

まずは今の(パリオリンピック)のメンバーをベースにするのではなく、女子バスケットの全選手に平等にチャンスがあるような状態にしてもらいたいです。


それは今の代表メンバーが悪いというわけではなく、むしろ今のパリオリンピックに臨んだメンバーっていうのは実力でいうと正真正銘の上から12人の史上最高の選手たちと言っても過言ではありません。


しかし、一方で東京オリンピックから長らく同じメンバーでここ5年ぐらいずっとトップを走り続けた選手たち。


そろそろこのあたりで一度完全にフラットな状態にしてまた新しい競争が始まることを期待しています。

②新規選手の起用

今のWリーグには素晴らしい選手がたくさんいますし、なんなら実力さえあれば大学生だろうが飛び級で高校生が代表に呼ばれるのもありだと私は思っています。


特に現在Wリーグのルーキーにあたる堀内桜花や八木遥香、そしてWリーグではありませんが大学生の絈野夏海なんかはこれからの女子バスケットボールを引っ張っていくだけのポテンシャルを持っていると私は思っています。


このあたりの選手たちが現在の代表の選手たちとさらなるレベルに上がっていくことが女子バスケットボールへの発展へと繋がると思います。

③脱3Pシュート

日本はサイズで他国にまさることはなかなかありません。


その結果、トム・ホーバスHCの時代に3Pシュートを多用するスタイルで東京オリンピックで銀メダルを獲得しましたね。


しかし、一方でパリオリンピックでは完全に攻略されて3Pは強力な武器として機能しませんでした。


3Pシュートは効果的に使えば強力な武器ではあるのですが、それは日本以外の国にも同じように言えることなので、どの国も3Pシュートを当たり前に決めてきて、チームでも35%〜40%ぐらい当たり前に決めてくる時代になりました。


日本が毎試合70%ぐらい決められるのであれば3Pシュートでアドバンテージを取れるかもしれませんが、実際は不可能な数字ですよね。


そりゃ数試合そんな日もあるかもしれませんがチームで40%決められれば上等ですよね。


なので、これまでのように3P特化をするよりも効果的に2点をいかに取るかを考えもらいたいですね。


④インサイドの強化

日本はもともと身長でアドバンテージが取れないのでどうしてもインサイドは弱くなりがち。


でも、だからといって長身の選手がどんどん出てくるかと言われればそんなことはないですよね。


じゃあインサイドを諦めて勝てるのかと言われると「NO」。


インサイドでの攻防、リバウンドの重要性は時代が変われどバスケットボールにおいてもっとも重要な部分だと私は思います。


しかし、パリオリンピックの際、日本はインサイド選手をほとんど入れずガード(主に小柄な選手)を多く選出し、スピードで勝ろうとしました。


しかし、結果はインサイドで点を取られ、日本はインサイドに入れない状況に陥り、3Pシュートのみを警戒すればいいという守りやすいチームになってしまいましたよね。


確かに3Pシュートは効果的ですが、その効果はインサイドでのリバウンドがあってこそだと思うので、これからの女子バスケット日本代表にはこれまでになくインサイドで戦えるオプションも増やしてほしいですよね。


さいごに。


東京オリンピックで躍進して、パリオリンピックで敗北を味わった日本代表、でもこれは後退ではなく大きな転換期を迎えている気がします。


すぐに結果が出るとは思いませんが、4年後、また世界に「やっぱり日本女子のバスケットボールはあなどれない」という印象を焼き付けてほしいですね。


今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。

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