フリーウェア作家なんてものをやってました
そうなんです、わたくし昔フリーウェア作家などというものをやってまして。いや、辞めたわけではないのでいまだにそう、と言い切ってもいいんですが、最近作って公開してるものがないので、事実上の引退、でしょうか。
当時、1990年代から2000年代初めですが、ブログもまだなかった時代、ホームページをコツコツ更新していた時期ですね。最初に作ったのは DirectBtnという、やっぱりダイアログのボタンを簡単に押せるようにするやつ。創刊したてのMAC LIFEのフリーウェアコーナーで紹介してもらえたのでした。嬉しかったですねー。選んでくれたのは nobi 林。最近とんとご無沙汰だな。
しかし今の時期ネットにない情報なんてないかなとか思ってたんだけど、やっぱなんの情報も見つからないもんですな。なんか90年代の前半の情報って本当にネットにないんですよねー。まぁ、いいや。
このあと、ぼく史上最大のヒット、NoMeMo Bustersをリリース。結構受けました。あの当時日本で稼働していたMacの半分ぐらいには入っていたのではないか。知らんけど。ちなみに、これはまだネットに情報が見つかりますね。
それもこれも、途中でサジを投げた俺から引き継いでくれたEbataさんのおかげなんですよねー。ありがとうございます。PowerPC対応してもらえたおかげで今に情報が生き残ってるんですね。そうなんです、このソフト、途中で作者が変わっているんですね。NIFTY-Serveのフォーラムで公開してたんですが、ソースコードがついてたんですね。いまでいうオープンソース。先取りでした、俺。
で、話を戻してデファクトスタンダード。これって市場を独占する誰かがいては生まれてこない考えですね。トップダウンに対するボトムダウン、草の根から生まれるマナー的な。
最近のWeb技術なんて、まさにデファクトスタンダードで成り立っているようなものなんですよね。Safari、Chrome、Firefoxの三すくみ状態の微妙なバランスで、何か便利な機能でユーザーからの支援を受けた機能を、他のブラウザも実装すると。標準組織のW3Cがもう策定するスピードが追いつかないことを認めて標準はもう決めません、WHATNG(ブラウザベンダーの団体みたいなもの)で決めちゃってって。WebKitの開発に参加するようになってそのプロセスを見てるけど、もちろん、WebKitなのでAppleの都合がすごい比重なんですが、いちおうオープンな議論の上でこれいいね、やっちゃおうか、みたいな。だれかが実装してみないと始まらないんですけどね。
ということで、なにか結論があるわけじゃないんですが、いま、良いですね、良い時代です。なにかやりたいことがあれば、道は険しいかもしれないけど道はひらけているんですよね。以前より。やる気が半端なければいけます、参加できますよ。できることは確実に増えてます!はい。