20年前の渋谷のビール屋さんでやったイベントを懐かしむ
2003年の3月に、今は無き渋谷のビール屋さん、Sugar Waterでやったイベントを振り返ってます。懐かしい。
まずびっくりするのは、この年に幕張で毎年やっていたMacworld Expoが中止になったという記述。2000年台までやっていたのかというのが正直な感想です。90年代に終わったもんだと思い込んでました。いや、びっくり。
コラムは珍しく前向きな文章。そろそろMac OS Xと一緒にやってくぞという意気込みが感じられる。いい傾向です。文句ばっか言っててもねw というところで最後に告知されているのがこのイベントです。
プログラマが作品を発表する場っていえば、いまではオープンソース全盛の時代、GitHubで公開すればいくらでもみてもらえるしBlogでもYouTubeでもみてもらえる機会は山ほどありますね。僕らの90年代から2000年代も今から見ると前時代的な雰囲気があるかもしれませんが、インターネット前夜のパソコン通信時代にでもソフトウェアを公開する文化、フリーウェアとかシェアウェアが全盛な時代があるのです。
僕はプログラミングのフォーラムに出入りしていたので自分が公開していたソフトのソースコードも公開していたりしました。オープンソースという言葉はまだありませんでしたが、まぁそれです。そして僕が途中で手が回らなくなったソフトを、別の方がソースコードをもとに引き継いでリリースするという、いまでいうメンテナの交代も体験しているのですw
ちょっと話がずれました。そうです、プログラマが作品を発表する機会というのはいまも昔もオンライン上にはあるのですが、リアルイベントで集まって発表し合うという機会は、勉強会とか発表会みたいな形になってしまうと思います。
この時のイベントは、毎晩通っていたビール屋さんに併設されていた十畳ぐらいのイベントスペースにMacのプログラマが集まって自分が作っているものをデモするというもの。前に立って座っているみんなにプレゼンするのではなく、お客さんが自分のブースの前に来てもらって直接に話をするという企画。しかもビール屋さん、呑みながらです。話す方も聞く方も酔ってます。なかなか最高の企画でした。
ゲストでQuickTimeのPeter Hoddieとかも来て参加してくれたんでした。Appleは辞めて自分の会社立ち上げて色々やっていた時期、まだまだオーラ全開で立っているだけで雰囲気を醸し出すPeterが渋谷のビール屋で呑んでるギャラリーに囲まれる図、なかなか楽しい図でした。
今の時期、そもそもリアルイベントをやるってことがまだまだ躊躇してしまうタイミングではあります。オンラインでできることはオンラインでやろう!と。でもみんなリアルで会うことのワクワク感ってやっぱり他に変え難いもの。できることなら、またみんなでわいわいと集まれるイベントをやりたいものですね。