プログラマが変わり始めてた時期
2000年代初め、プログラマ界隈ではいろいろ試行錯誤が始まっていた時代です。そんな20年前の文章を読んで。
タイトルから冒頭はただの愚痴になってますが、内容はなかなかあの当時のプログラマの現実を表しているかなと。いや、やってた人は90年から実践していたことも多いのでしょうが、ぼくの元に波が来たのはこの時期でして。
当時のプログラマ界隈って今と比べると分断の度合いがひどくて、いや分断というかそもそも交流する術がなくてというべきでしょうか。けっこう他のカテゴリのプログラマがどのような流れで動いているかはわかってなかった部分があります。ぼくらのようなMacの周辺開発者は独立部隊感が強く、群れることも少なく、顔を合わせることはWWDC以外ではほとんどなし。そんなはぐれもの、野武士的な感じでした。なのでこういうプログラマのムーブメント的なものには疎かったというのもあるかもです。すみません。
まぁ、ともかく。ここで語られているのはリファクタリング、テスト・ファースト、デザイン・パターンなどの手法です。これらは今となっては日常に登場する技術となっています。毎日コードを正しい形に保とうとする努力のリファクタリング、その変更を保証するための単体テスト、そしてその単体テストを前面に出して開発フローを回していくテスト・ファースト、さらには、そもそもいい手があるなら使いまわしていこうよ、先人の知恵を活用していくぜ、そうだ、いいやり方には名前をつけてわかりやすくしていこうぜ、というのがデザイン・パターン。
こうした流れに加えて、プログラマ同士の交流がインターネット時代に発展して、オープンソース、技術交流、ミートアップなどいろんな形で活性化したのが2000年代だったと思います。共通言語ができるというのは発展のための基本、とても大事なことなんだなぁっていうのが20年の実感です。