「マルチタスク」という名の非効率
こんにちは、バスタニです。
あなたはマルチタスクが得意ですか?
マルチタスクが得意というわけでなくても、
「好きな音楽を聴きながら作業するとはかどる」
「テレビを見ながら勉強した方が覚えやすい!」
なんて思っている人は多いと思います。
でもよく考えてみてください。
ながら作業で本当に効率は上がっていますか?
「ながら○○」で時間が有効に使える?
近年、「ながら○○」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。
音声配信で情報をインプットしながら朝食を食べたり、休憩時間にYouTubeで勉強したりと、私も時間を有効に使おうと可能な限りマルチタスクを取り入れていました。
マルチタスクは
・効率的に作業できている
・成功までの時間を短縮できる
という気持ちになり、とても満足感があったんです。
しかしある日のこと、朝食時にインプットした情報を思い出そうとしたとき、重要な部分が全く思い出せなかったのです。
結局もう一度インプットが必要となり、二度手間になりました。
マルチタスクはものすごい充実感があるけれど、本来の目的は作業効率を上げること。
そう思って調べてみると、思いがけない情報が出てきました。
充実感の原因はドーパミン
スタンフォード大学の研究によると、マルチタスクはシングルタスクに比べて集中力が低下するのだそう。
その理由は注意残余、すなわち脳の切り替え時間にあります。
たとえば、映画を見ている最中にスマホを数秒見た場合、もとの集中力に戻るまでには数分かかります。
マルチタスクでは脳の切り替えが頻繁に行われるため、その分集中力が低下してしまうのです。
ではなぜ効率が上がったように感じるのか。
脳はマルチタスクの間にドーパミンを出していて、何かをしながら別の作業をすることでその作業がより効率的に進んでいるという錯覚を起こします。
これにより集中力の低下に気づかず、つい「ながら○○」をやってしまうのだそう。
結論、やっぱりシングルタスクが最強!
シングルタスクをしているときは脳の中に快楽物質が出ていないので、作業がはかどっていないように感じてしまう。
それでも、実際はシングルタスクの方が断然作業効率が高いのです。
これは今までマルチタスクを極めてきた私にっとて信じられない結論でしたが、シングルタスクでインプットした内容は時間が経ってもちゃんと思い出せます。
つまり、しっかり吸収できているということですよね。
まさか自分の脳みそに騙されていたなんて…
現代社会ではやたらと効率アップが求められますが、形だけの効率アップにならないよう気をつけないといけませんね。