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身体感覚について

自分は常々身体感覚が薄いのではと感じることがある。

他人と喋っているときの身体感覚の希薄さったらない。まるでブラウン管の向こうに相手がいるように感じる。会話の途中で肩に手を置いたり置かれたりなどされてやっと相手の身体、そして自分の身体を感じることができる。

私が緊縛の沼に頭まで浸かってしまっているのは、この身体感覚の希薄さからくるのかもしれない。相手の身体、そして己の身体を自覚するためにも、縄という道具が必要なのだ。

この希薄さの原因はなんだろうか。ベタなところだと、親とのハグが足りなかったことだろうか。
単なる肉体の触れ合いだけでは、埋まらないものもあるのも知っているが、拗れて麻痺した私の身体は肉体の触れ合いだけでも涙が出そうになることもある。

寂しい冷たい身体だと思う。

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