箕輪編集室に入って2年が経ちました。
みの編に入会してから2年が経った日に、昨年の11月から務めていたみの編関西チームのリーダーを交代しました。
サブリーダーの期間を含めると1年4ヶ月、たくさんの人に応援して頂きながら、最後までリーダーを務めることができました。
今の気持ちを素直にいうと、少しほっとしています。
リーダーに就任した昨年の11月、サブリーダーからの昇格は異例でしたが自ら立候補しました。
大きな理由は2つあって、活動にコミットしてくれる次期リーダーを発掘すること。そして、過去の失敗を失敗のまま終わらせないためでもありました。
後者のことを詳しくいうと、僕は大学時代部活の主将を務めていたとき、チームを崩壊させた過去があります。
自分が思うがままに突き進み、強いチームを作るために組織改革を進めました。しかし、メンバーはそんなことを望んでおらず徐々にチームの歯車が合わなくなっていきました。そして一人また一人とチームを去っていきました。
かけがえのない仲間がチームから去っていくときの絶望感を今でも覚えてますし、僕がコミュニテイをどう運営していくかの考え方の根底はいつもここにありました。
次、組織のまとめる役を担う機会があれば誰一人メンバーに嫌な思いをさせたくないと。過去の大きな失敗を糧に再挑戦できる場だと思い立候補しました。
そんな気持ちで臨んだリーダーでやってきたことを少し振り返りたいと思います。
メンバーの可能性を拾い、共に成長する
みの編関西チームは現在約300人が在籍していて、その中で活動する人は1~2割くらいです。
1年4ヶ月サブリーダーとリーダーを務めてみて気づいたのですが、オンラインサロンは会社と違っていつ入っても、出ていってもいいコミュニティなので、何度かコミットするメンバーが入れ替わるのを経験しました。
その時々でコミットするメンバーとチームを作っていくおもしろさと難しさがあります。どのチームになっても共通していえるのがコミュニティマネジメントはメンバーをよく知ることから始まるということです。
新しいメンバーは何か成長したいとか新しい価値観に触れたいとか、それぞれ前向きな思いを持って入会する人がほとんどです。
反対に退会する人は2パターンあって、動き方がよくわからないから退会するか、自分のやりたいこと、頑張りたいことがあるから退会するかのどちらかです。
コミュニティにも合う合わないがありますし、決して前者が悪いということではないと思います。自分も含めたそれぞれのチームリーダーは、前者のような人が出ないように新しいメンバーに話しかけ、その人が興味をもっていることを聞き、みの編で実現できそうなところに案内しています。それが役割であり、コミュニティで活動する上でのやりがいの一つだと思って行動していると思います。
既存メンバーとのつながりも大事で、よくTwitterなどのSNSを通して活動を見ていました。みの編にあるチャンスに出会ったときにメンバーの背中を押せるように、メンバーの可能性を最大化するためにはその人のことをよく知ることが大事だと思います。
みの編ではよくこのことを「愛を持って見守ること」と表現されたりします。
そして、これは自分自身の可能性を広げることにつながると思っています。入れ替わりがあるコミニュティだからこそ、たくさんの人との出会いと別れ、価値観に触れていく中で、自分の長所に気づいたり、短所を見つめ直すきっかけになったり、自分の才能に気づいたりと、たくさんの思考の変化が起こります。これはお金を出したら手に入るものでもなく、行動と思考をたくさんした先にあるものだと思います。
リーダーの経験は人を成長させる
リーダーの仕事は物事を決断することだと他のチームリーダーから教えてもらい、活動していく上でとても意識していました。方向性を示すことも大事。これはあまりできていなかったですが…次リーダーを務めることがあればちゃんとしたいですね。
オンラインサロンはお金を払って活動しています。リーダーになったからといって決して「〜しなければならない」ということは一切ありません。やる・やらないを決断するのも自分自身です。ただ、リーダーという存在は常にメンバーの前に立っています。
みんなの前に立つリーダーは孤独です。そのチームをどういう風にしていくかという問いに対する正解はなく、リーダー自身が決めます。もちろん近くの人に相談することもありますが最後に決めるのはリーダーです。どんなインセンティブが得られるかわからない状況で、動き続ける。目的も目標も自分で設定して動いていきます。
そんなときに支えになるのがメンバーの存在です。活動にコミットする人がいればいるほど支えられます。「イベント楽しかったです」「次こういうことしたいです」「みの編に入って変われました。」そんな一言で救われたりします。
メンバーとの関係を大切にしつつ、未経験の分野に挑戦してうまくいったり、いかなかったり、ときには周りが引くくらいがんばったり、妥協することもあったり、自分が実際にリーダーを経験してみて、初めてわかることがありました。
リーダになる以前は自分のことを縁の下の力持ちのタイプだと思っていました。でも、1年4ヶ月の活動を通してリーダーの気持ちを汲み取ることができる縁の下の力持ちに近づけたことはとても大きい経験だったと思います。
リーダーの成果は走りきった先にある
色々書いてきましたが、正直この取り組みがメンバーのためになっているかはリーダーとして活動している時はそう大きくは感じられません。
昔の失敗から得た教訓は活かせたかな。正直わからない。リーダーの活動を独りで振り返るとそんな感じでした。
でも、リーダーを役職を降りる日、交代式のイベントには50名弱の方々が参加してくださいました。
寄せ書きは70名以上の方々のメッセージがありました。
メッセージ動画や手紙を書いてくださったりと、走りきった先に大きな感動が待っていました。
寄せ書きにはこんな言葉が書いていました。
「新歓での一言が活動するきっかけになりました。」
「チームの雰囲気をみて、ここにいてもいいんだと思えました」
「自分の好きなことを見つけるきっかけになりました」など
最後の最後でリーダーをやってきてよかったと本気で思えました。
チームから一人また一人とチームを去っていった過去があったからこそ、使命感をもってチームをより良くするために行動することができました。
過去の事実は変えられないけど、捉え方は変えられる。
これまで関わってくださったメンバーのみなさんにはありがとうを伝えたいです。