動画が縁をつなげてくれた。最高のチームと出会えたイベント「〜あつし、中部にゾッ婚〜」
先日みの編中部チームのイベント、結婚式をコンセプトにした謀年会「〜あつし、中部にゾッ婚〜」にて、撮って出しの編集メンバーとして運営グループに参加しました。
このイベントは、みの編中部チームリーダーあつしくんのリーダー退任を盛大に祝おうという考えのもと行われた大謀年会です。
関西チームのメンバーである自分がこのイベントの運営チームに参加した経緯は「ばっし〜今度やる結婚式風忘年会の撮って出しやってくれない?」のあつしくん一言でした。たった一言だったけど、全てを察して、すぐ承諾しました。結婚式の撮って出しなんてやったことないし、このとき撮影の技術があるわけではなかったけど、親友からの頼みなら「No」の選択肢はありませんでした。
自分は今、みの編関西チームのリーダーをやっていて、周囲のメンバーの声を聞きつつ、プロジェクトを進めたり、盛り上げたりする大変さを感じています。そのリーダーという役職を人脈のない中、前リーダーからの期待を背負って1年間やり続けた彼に敬意と労いの気持ちを込めて動画を作れることは、自分のモチベーションを最大化させるには十分でした。
運営メンバーの役割は明確化されていて、それぞれが今までやってきた経験を思う存分発揮しているこのチームで動けることに緊張と興奮が入り混じった気持ちになりました。
今回自分が任された役割は、式の最後に流すエンドロールの動画の構成、編集、そしてディレクションでした。
おぉディレクションか。この動画がうまくいかなかったら、全て自分の責任になるリスクを背負って臨める最高のポジションでした。
責任がある役割だからこそ、リスクを考えて先回りに行動して、何回も当日の動きをシミュレーションしようって思えるのです。やっぱりこの「責任ある立場」に身を置くからこそ、能力を最大限に発揮できます。補足として言っておくと、最初から「責任ある立場」を楽しめたわけじゃなかったんです。そういったことを経験する機会を作って手を動かして、失敗して、たまに成功したりしてきて、少しずつ慣れてきたという段階だと思います。
感謝の気持ちを伝える「ありがとう」
今回のエンドロールの曲がなかなか決まらない中、いろんな考え持って、新郎あつしくんがSMAPの「ありがとう」を選曲しました。
選曲した理由は
・忘年会で伝えたい事の一つが感謝
・みの編メンバーのお陰で辛い時に頑張れた人が僕も含めて多いと思うので、出会いや愛に対する感謝が歌われた歌詞が良かった
・「ありがとう」をストレートに伝えられる
・曲調が明るく、みんな知ってる歌なのでエンディングにもピッタリ
こちらの理由とリーダー就任時あつしくんが「中部チームのメンバーには全員イベントに参加してほしい」と目標として言っていたので、このイベントに関わってくれる人にスポットを当てることを意識して、「できるだけ全員のカットを入れる」「ウェルカムボードや装花などこのイベントのために作ってくれた作品を入れる」「運営の人たちが準備する様子も入れる」ことを軸に構成を考えました。
ブライダルの映像、イベントのダイジェスト映像をYouTubeで見て参考にしながら、曲の切り替え場面で、映像も自然に切り替わるように秒数単位で字コンテを考えました。
(今思うと雑だな…笑)
チームメンバーへの他者への想像力
今回ディレクションをする上で一番力を入れたのは、チームメンバーへの他者への想像力です。
当日動く映像班のメンバーは当初、中部チームサブリーダーのおかちゃんが動画撮影担当、中部チームのmakiさんが写真撮影担当で組まれてました。
持ってる機材を確認したところ、おかちゃんがビデオカメラ、makiさんが一眼カメラとRonin(一眼カメラのジンバル。ブレを少なくしていくれる機材)を持っているとのことだったので、おかちゃんには当日Roninを用意し、makiさんには動画撮影の担当に変更し、急遽写真撮影をりょうたろうにしてもらうことにしました。(まっつんも撮影班に手をあげてくれました!ありがとう!)
一通り撮影機材は揃っていましたが、Roninに関しては2人とも扱いに慣れているとは言い難い状態でした。おかちゃんに関しては前日Roninで撮影してみませんか?と無茶振りしたくらい…笑
使い慣れている機材を持ってたとしても、映像がきれいに撮れる機材を使用することを優先したのは、「映像のクオリティは機材が9割と言っても過言ではない。」と転職した先で出会ったカメラマンの先輩の教えがあったから。持ってる機材、稼働するメンバーの中で最大限のクオリティーを出すためのディレクターとしての決断でした。(転職して得たスキルを初めて使えた気がした!)
やれることは全てやろう。そう決めて臨んだ今回のイベント。撮影メンバーの2人には作ろうと思っている映像のイメージをできる限り具体的に共有して、撮影の時に不安がないように細かいところまで指示をしました。
撮影技術に関しても、式当日の午前中にレクチャーして、本番に臨んでもらいました。
おせっかいだろと思うくらいに準備した理由は、撮影メンバーの2人はプロではないからです。プロなら、その分野のスキルを持った状態というのが前提としてありますが、今回はオンラインサロンで集まった素人集団でスキルのレベルはそれぞれ異なっていることが前提にありました。そのためこのプロジェクトで大事にしていたのは、これくらい指示をしたら動いてくれるだろうと自分視点の指示より、相手のスキルを見極めた上で相手の立場に立って、ディレクションすることでした。
撮影スタッフにどこまで指示をすれば不安なく、当日を向かい入れるかを考え準備を進めました。当日のスケジュールに撮ってほしいシーンを落とし込んだ表を印刷して共有する。あらかじめ、担当して撮影する部分を明確にする。SDカードの受け渡すタイミングを指示しておくなど、当日の動きを頭の中でシミュレーションして不安要素を一つ一つ取り除いていきました。素人だけど、クオリティに妥協はしたくないという、いろんな人がいるコミュニティのオンラインサロンだからこそ味わえたデレクションの難しさだなーと感じてました。それでも当日レクチャーし終わった後、2人は必ずいい絵を撮ってきてくれると信じて、任せることができました。
そして、15時から撮影が始まりました。
式の前に行われた0次会から撮影、PCを持って編集と思っていたより現場に余裕はなくバタバタしていました。
(0次会は大盛り上がり)
式の会場についてからは、他の運営メンバーも忙しく、かなりスケジュールがタイトでした。その中でも撮影の指示をしつつ、機材の準備をできるだけ早くしました。仕事で機材の準備は早くできるようになるんだよって言われた意味をめちゃくちゃ痛感したな…
実はここでスクリーンに映す接続のコネクタがないハプニングが発生してました…笑 偶然にも、とりあえず予備でもっていくか〜〜と思って用意してたサブのコネクタが役に立ちました。前日にキーケースを落として、浮き足立ってるのがわかってたので、もう一度必要なものはないか確認した際に入れといてよかった…
式が始まり、乾杯のときに運営スタッフのタカヤさんが気遣ってくださって、「ばっし〜さん飲み物ここ置いておきますね〜」とPCが置いてある机に置いてもらった時に、その飲み物がこぼれたらPCのデータがなくなる!と圧倒的想像力を働かせてしまって、「飲み物は!!大丈夫です!」と気遣いを葬ってしまった、、、すいみません。この場を借りてお詫び申し上げます。普段は大丈夫だろうと思っていることでも、この時ばかりは繊細に考えるようになっていました。
それから順調に撮影は進みましたが、撮影者が2人いるということは、データの受け渡し、SDカードの管理も2倍になることを編集し始めてから気づきました。(遅い)
データの受け渡し時に、渡されたデータがなんのデータなのかをメモしつつ、PCのどこに欲しいデータがあるのか把握して、当日のスケジュールは今どの段階まで進んでいるのかを頭で把握しつつ、編集の素材の取捨選択を行なっていました。3-4つ同時にタスクを動かしていたところ、撮影が終わったメンバーが会場のボルテージが上がって暑くなっていたのもあって、ずっとあおいでくれてました。(心の支えだった…)
そして、19時55分に公開予定だったので、書き出しにかかる時間が15分、ミスがあったときのことも考えて2回書き出せる時間が必要と予想して、19時20分に書き出すとあらかじめ決めていました。タイムリミットを決めてたおかげで集中して、周りが何を食べているか、なんの雑談をしているか一切入ってこない状態で編集を行っていました。(あつしくん、拓さんが何を言ってこともあまり入ってこなかったので、あとで素材見返そうと思います!)
しかし、いろいろ編集と撮影指示をしている中で抜けもありました。19時過ぎにmakiさんから受け取ったデータ量が10GB。編集に集中しすぎたのもあって意思疎通しきれなかった…
素材の量が多すぎて、このときは少し「あ、やべ、間に合わないかも」という言葉が頭によぎり内心焦りましたが、今焦っても現状は変わらないし、自分のやるべきことをやれ。と自分に言い聞かせました。(このときのデータはめちゃくちゃいい絵ばかりだったので、ほんとにありがたかった!)
このとき周囲から見た自分は笑っていたらしいので、アドレナリンでまくってたんだなーとあとから聞いて思いました。笑
そして、決めていた構成と若干違うところがあったり、クオリティを詰めきれていないところがありましたが、一番大事なのはスケジュールの進行を止めないことと思って、19時30分に書き出しをしました。それでも、これで一安心なんて思えなくて、書き出しの進行状況を確認していたところ、最初のあつしくんが話しているシーンの映像がプレビュー上で映ってないなーと思いましたが、PCのスペック上、読み込みしてて映ってなかったんかなーと都合のいい解釈をしていました。もう疲れたし、書き出したからなんとかなるやろう。と。
でも、
万が一
映像が映ってなかったらどうすんねん。
と嫌な予感が頭に残っていたので、最初のシーンを確認したところ不透明度が0%(素材が透明になっていて映っていない状態)になってるやん!やばっ!これ映らんやつや!と思った時刻が19時35分。
修正して書き出し時間考えたらギリギリ間に合う…!と思い修正して再度書き出し、その状況を横についてくれていたmakiさんが他スタッフに連絡してくれて、最後拓さんが挨拶の尺を稼ぐように話してくださったおかげで、なんとか書き出し完了。確認はできないけど、もうこれでいくしかないと思って、再生されることを祈ってました。
そうして、最後無事公開された動画がこちら。(音楽は著作権のため、作曲担当のけんちゃんが作ってくださった音楽を入れています)
今こうして書いているといろんなピンチがあったんだなーと実感しています。笑
そんな中でも諦めずに手を動かし続けられたのは、師範であるタカオミさんが「この人に頼んだらいい感じに仕上げてくれるって信頼してもらえるのがいいクリエイターだ」と言っていたのが頭に残ってたから。
中部チームのメンバーの信頼に応えたいと思い、どんな状況になっても必ずなんとかする。最大限のクオリティで式の最後を締めくくるものを作ると思って臨めました。
やったことない、経験したことない役割を任されたときの不安はめちゃくちゃ大きいものです。だからこそ、慎重になるくらいに思いつく限りの準備をすることが大切だと改めて感じました。
そして、中部大謀年会がきっかけでチームで動画を作る楽しさを感じることができました。仕事としてもやっていけそうなプロフェッショナルな人たちと痺れる時間を共有できたことを嬉しく思います。
個人的な1番の収穫は感動を与える動画を作れたこと。構成・ディレクションを経験したおかげで、苦手意識のあった撮影を好きになれました。こんな成長できる機会、自分が用意しようと思っても用意できるものではありません。小さなきっかけを逃さずに向き合った結果だと思っています。
改めてありがとうございました!
関西チームでも「人生の親友」ができましたっていってもらえるようなチームにしていきたい!