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「100年後の楽しみ」日本センチュリー交響楽団の演奏会へ行ってきました。

2023年3月18日 豊中市立文化芸術センター大ホール
「100年後の楽しみ」と題された日本センチュリー交響楽団の演奏会へ行ってきました。

健忘録としてしたためてみたいと思います。

♪山田耕筰:交響曲 ヘ長調「かちどきと平和」

山田耕筰は 童謡の『あかとんぼ』、歌曲の『この道』などが有名ですが この曲は 日本人初の交響曲とのこと。
時期としては第1次世界大戦開戦直後でこのタイトルがつけられたとのこと。
かちどき・・というタイトルなので、勢いのある激しい曲かとおもっていましたが穏やかに明るいイメージの曲でした。

♪ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
ピアノ 角野隼斗さん

知る人ぞ知る ジャズとクラシックの融合を試みた「現代音楽の実験」と題したコンサートのための作品
ピアニストとオーケストラの掛け合いもありますが、ピアニストのカディンツアがとっても魅力的。ピアニストごとにカディンツアの違いが楽しめる曲でもあります。
今回のピアニスト角野隼斗さんが舞台に登場すると拍手の大きさが一段と大きく、会場の期待感が最高潮に。

実は 角野隼斗さんのラプソディー・イン・ブルーの演奏を会場で聞くのは今回で3回目。
1回目はオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ 指揮は 宮川彬さん
2回目は 兵庫芸術文化センター管弦楽団 指揮は 佐渡裕さん
そして今回の日本センチュリー交響楽団 指揮は 秋山和慶さん
この3回 全く違う印象でした。
宮川+吹奏楽の時の勢いが感じられる演奏もすてきでしたが
今回の演奏は丁寧な音遊びをしていてさらに進化している気がしました。
最初は、やや伺いながらの演奏のように感じましたが だんだんと気分が乗ってきた?のか 途中で指パッチンも加わり、わっ!ここでこの音を?とウフフ的な笑顔になってしまう箇所がところどころにちりばめられていてワクワク。
こんな風に毎回ワクワクさせてくれるのは演奏は本当に最高。

会場の盛り上がりに右手で控えめにもう1曲と 応えてくれたアンコールは
Cateen かてぃん バージョンの「10 levels of "I got rhythm"」
ふっと静まり返る会場に角野さんが奏でるピアノの音がさらにきらきら光る星のように・・最高のひと時でした。

会場の興奮をそのままに最後の曲
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)へ。

吹奏楽のコンクールの自由曲にも取り上げられることが多いこの曲。オーケストラでの演奏を聴くのは初めてでこちらもとっても楽しみにしていました。

一つ一つに音に情景が浮かぶ、小さいハーモニーから
最後の盛り上がり方が毎回心に響くのですが、
やはり生のオーケストラで聞く「火の鳥」は 全身で響きを感じて あまりの盛り上がりに号泣してしまうという・・・(笑)
心が浄化された最高に幸せいっぱいの瞬間でした。

実は 開演直前に沿線の阪急宝塚線が運転見合わせとなり、会場に向かった観客が足止めとなったとのことで、開演を15分遅らせるとのアナウンスが。
会場の温かい拍手、そして15分遅れて開演となったあとも 遅れて入場する観客の様子をしっかり確認し、優しい笑顔で指揮者に伝えるコンサートマスターの所作もとても印象的でした。

豊中市芸術文化センター大ホールという最高の会場で
秋山和慶さんの指揮 日本センチュリー交響楽団のみなさんと角野隼斗さんの素敵な演奏で 大満足の1日となりました。

また ぜひ 伺いたいと思います。


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