改めてフォドラの紋章について考えている
最近は関心ごとが風花雪月からは離れているので、全然別のこと考えてるし何なら現実の仕事のこととか今後の引っ越しとかお金のこととか考えてる。
ツイッターでたまたま目にした紋章に関するとある呟きをキッカケに、風花雪月を離れた今改めて考えてみるのも面白いかも……と思い立ちキーボードを叩いています。
全然関係ないけど寿司打ってやつを初めてやったよ。
紋章はフォドラにしか存在してない
フォドラは大きな大陸です。南北で気候も違いそうだし、これは本当に憶測ですが大体ヨーロッパくらいの面積はありそう。
パルミラやダグザが人口や経済力でフォドラに匹敵するとして(対等に戦えてる、人の行き来がある等)、ブリギット→アルビネ→スレンの順で人口規模が小さくなっていく印象。モルフィスは広大な砂漠のオアシスに人口が集中して情報も少ない。
紋章は、パルミラやダグザには存在していません。クロードが紋章を持つのはフォドラ人の母からの遺伝だし、パルミラには紋章による価値観の尺度が無い。ダグザも同様、シャミアは紋章や英雄の遺産の力を故郷には無い武力だと認識しています。
セイロスの書の創世記によると、まずフォドラがあり、そこに女神が降り立ったと記されています。その後あらゆる命を生み出し、最後に人を生み天の恵み地の恵み魔の恵みを与えた、と。
実際ソティスがフォドラに降り立ったのは随分と昔の話だし、同時期のパルミラやダグザがどのような状態かは全然わからんし。人類がおったんか?くらいのレベル。人類が文明を生み出せる段階だったかどうかも知らん。
とりあえず、フォドラは『ソティス』という特大バフを与えられ人類史でも大きくリードした文明をゲットできたんじゃないか。
闇に蠢くものはかつてソティスの恩恵を受け、そしてソティスに挑み敗れたものであるということが翠風ルート終盤で明らかになります。
ソティスがフォドラに降り立って最初に力を与えたのが旧フォドラ人、後のアガルタの民で、その後旧フォドラ人によって多くの争いが生まれ血が流れ、ついにはソティスの怒りを買いフォドラは一度リセットされてしまいます。
この一連の流れはフォドラ内での出来事だとは思いますが、旧フォドラ人がフォドラの外、例えば陸続きのスレンやパルミラに対し戦いを仕掛けたかどうかは定かではありません。ソティスの怒りを被った地域もフォドラ内に留まっていたのか……。
ソティスの恩恵を受け文明を栄えさせ、力におぼれた旧フォドラ人と、当時の他地域との文明の進捗には、どのくらいの差がついていたのか。
DLCにて追加された情報(地下書庫:世界破滅伝奇)では、『古の神が住まいいしはずの地ティニスにて、ついに神ならざるものが目覚める』から始まります。目覚めた神ならざるものはソティスのことでしょうが、古の神とは誰なのか。古の神がいるはずの地で目覚めたソティス。
もしかしたら、長い年月の中で人間は与えられた恩恵を忘れ、かつて神がいたという事実だけが残り……云々。
眷属って何ぞや
ソティスがフォドラに降り立ち、自らの血を分けて生み出したのが女神の眷属の始まりです。ソティスの怒りによるリセット以前の世界を旧フォドラとするならば、旧フォドラ時代には女神の眷属がすでに存在していた、と。
アガルタの民はナバテアの民を知っていた。けれど、セテス(キッホル)はアガルタのことをよく知らなさそうだし、ネメシス討伐後に大規模な調査を行ったものの尻尾がつかめなかったということはセイロスですら彼らの正体がよくわかってなかった。
セイロスは女神に生み出された最後の眷属ですが、セイロスが生まれたのは旧フォドラ時代なのか、それともリセット後のフォドラなのか。
ソティスはフォドラをリセットし大地を復興させた後、聖墓で眠りにつきます。フォドラの再生に全力を尽くし力を使い果たしたのちに眠りについたのだとしたら、その間に新たな眷属を生み出したりするのか。
ソティスが生み出した眷属は旧フォドラ時代ですべてなのか、それとも復興中にも生み出しているのか。
女神の眷属に関しては、三パターンあると思っています。①女神が直接生み出した眷属(セイロス)、②女神が作り出したわけではない先天性眷属(セスリーン)、そして③後天性眷属(ジェラルト)。
セイロスがソティスをお母様と呼ぶのに対し、キッホル、インデッハ、マクイルはソティスと真名で読んでいます。セスリーンは女神様と呼んでおり、ソティスとは距離が遠く感じます。直接会ったことはなさそう。
キッホルらはアガルタのことを知らず、ソティスのことを母とは呼ばない。
無双ではソティスがキッホルを『槌を鳴らす者』と呼んでいるので、面識はありそうです。ベルグリーズ伯のキッホル大紋章が本編のセテス&ハンネマン支援会話と矛盾するので、無双の情報をどこまで信じていいのか正直わからないけど。
無双のソティス対眷属の戦闘会話を拾うなら、ソティスはキッホルとも、セスリーンの母?とも面識がありそう。拾わないなら、キッホルはソティスに直接生み出されたわけではないが先天性眷属(その後ソティスと会った可能性はある)。
アガルタを認識していないキッホルらがソティスに生み出されたとしたら、リセット後復興中に生み出された眷属かもしれん。
フォドラ復興後は聖墓で眠りにつくソティス。聖墓には他に20の棺があります。ソティスと特別な関係にあった者なのでしょうか。
眷属に関して考えうるパターンとしては
●旧フォドラ時代にソティスが生み出した眷属は聖墓に眠る20人のみ
●旧フォドラ時代にソティスが生み出した眷属は20人より多い
●新フォドラ時代にもソティスは眷属を生み出した
●新フォドラ時代にソティスは眷属を生み出してない(この場合セイロスは旧フォドラ生まれ)
●キッホルらはソティスが生み出した(新フォドラ?)
●キッホルらはソティスが生み出したわけではない先天性眷属(かなり薄い線)
セスリーンは緑髪に翠眼、尖った耳を持つ先天的な眷属として生まれていますが、ソティスによって生み出されたわけはなく両親がおり、男女の営みでできた子です。セスリーンの母親が人間かソティスの子かは考察してる先人も多かったのですが、無双でソティスがセスリーンに似た人物に関して言及しているし、何よりセスリーンと共に戦場に立っていたことから、セスリーンの母もソティスの子かあるいは先天性眷属だと考えています。セスリーンの紋章は母から受け継いだもの。
眷属同士の子なら眷属として生まれるだろうな……。ソティスの生み出した眷属たちが子作りした結果、ソティスが生み出したわけではない緑髪緑目の眷属が増えちゃった、というエッチな話。
後天性眷属については、例えばレアによって命をつなぎ留め大量輸血を受けたジェラルトがセイロスの大紋章を持ち超長生きした……みたいな緑髪緑目ではないが眷属としての特徴を持つ元人間をひっくるめたヤツ。
枢機卿がセイロスの血と紋章石を体内に取り込んだりしてますが彼らもセイロスの眷属。広義の女神の眷属。
個人的には、ネメシスや十傑もこの女神の眷属に当てはまると思っています。アガルタの技術で紋章を体内に取り込み長命となった彼らも、ジェラルトと同様の仕組みだろうし。
他にはユーリスもベレトスとのエンドでずっと見た目が変わらないと記されているので後天性眷属。
ベレトスの母シトリーは、眷属なのか。緑髪緑目だけど耳は隠れて見えない。眷属というには少し血中のナバテア要素が足りなかったり。後天性眷属のジェラルトとの間にできた子は青みがかった緑髪緑目の人間だし。
遺伝の中の『ナバテア要素』が一定を越えたら長命種として生まれるとかなのかな。ナバテア×ナバテアの子はナバテア(セスリーン)だが、ナバテア要素が少し足りなくなるとベレトスみたく紋章の適合率はめっちゃ高いし限りなくナバテアに近い人間みたくなるのかも。
眷属の中でも先天性眷属のみをナバテアの民と称するなら……みたいな話。
初期ベレトスの髪、青に見えるけどグレーがかった緑にも見える。
緑って黄と青を合わせた色で、多分ナバテアの緑は青系統が強い。
眷属云々の話だと、フレンのペアエンド諸々が気になってくる。フレンの子供は眷属か?ジェラルトとシトリーの子がギリ眷属じゃないので、フレンの産む子もギリ眷属じゃなさそう。
と思ってフレンの後日談確認したら、妻としての描写はあるけどはっきり子供に言及してるのリンハルトだけだったわふざけんな。リンハルトはリンハルトで何で緑髪なんだよ、初期ベレトスと色味近すぎ、紋章の秘密暴きすぎ、インデッハ含め眷属との距離近すぎ(レア生存でカトリーヌとペアエンドした場合、レアとカトリーヌと三人暮らしする男)。リンハルト何なんだよお前。
紋章に関して
眷属の遺伝性について考えた上で、遺伝した紋章の発現についても考えてみる。
ガラテア家はダフネル家から割れて王国入りした伯爵家ですが、地下書庫のとある貴族への手紙を読むに、家を割った二人は同じ顔を持つ兄弟でそれぞれ大紋章と小紋章を持っていたと。これが一卵性双生児を表しているのであれば、全く同じ遺伝子を持っていても大紋章と小紋章、異なる大きさの紋章が発現する可能性があるということ。
マリアンヌ&ハンネマン支援会話で、紋章は人を選ぶという発言が出てきます。私は以前、紋章の血筋があっても肉体が紋章の力に耐えられなければ意味がないので紋章も発現しない、と考えていました。だけど、一卵性でも大小異なる紋章が発現するのなら、紋章はどこで判断して発現したりしなかったりするのか。
紋章は、それ自体が強大な力を持っています。適合できない人間が紋章の力に触れると発狂したり魔獣化したり……とんでもないことになっちゃう。
でも、紋章持ちであろうが英雄の遺産を使いすぎると魔獣化するとか、女神の眷属が獣の姿になることがあるとか、獣の姿から戻らないインデッハとか、ソティス外伝に登場するザナドに迷い込んだ理性のない元眷属とか。
女神の眷属をはじめ紋章に適合する肉体を持っていたとしても紋章の力に飲まれる可能性はある。強大な恐ろしい力。
紋章に適合するというと、レアの血を大量に取り込み眷属となったジェラルトも紋章に適合する肉体を持っていたことになります。オーバンから輸血を受け大紋章を手に入れたユーリスも同じく。
ルミール村でフレンの血を用いた実験が行われた際、村人は発狂し殺し合い凄惨な状態になりましたが、その中で気が狂わなかったものたちはセスリーン紋章に適合していたのではないか、とか考えてる。
紋章を受け継ぐ方法が、今のところ遺伝か血か、となっているけど、紋章石は結局血を凝固させた魔石ということでいいのか。
巨鳥だの巨狼だのは魔石を持っているけれど、魔力を宿した血液が凝固すると魔石になるのか。魔獣は核として紋章石を持ってる。インデッハも紋章石持ってるし、帝国が兵器として大量に用意している魔獣も人口紋章石とか持ってる。人口紋章石って何よ。人工的に紋章石作るの。
天然紋章石は墓荒らしして眷属の心臓を利用してるとして、人口紋章石は紋章持ちの血を大量に回収して加工して作ってるとかかな。幽閉されたレア様から血液チューチューしてる可能性もあるのか。
レア様も枢機卿に紋章石与えてるし、多分アレも自分の血液を石にかえてるんだろうな。石っていっても錠剤くらいの大きさの小さい欠片だろうけど。
紋章は、それ自体が強力な力を持っており、紋章の力そのものを取り出し安定して保存する方法が紋章石なのではないか。
肉体に紋章が耐えられるかは個人差があり、紋章を手に入れるには紋章を受け継ぐ血筋と紋章に耐えうる肉体の両方が必要とか。
双紋章のリシテアが長く生きられないのは、人間の体が本来二つの紋章を宿すようにはできていないと作中で説明がありました。成功体であるエーデルガルトの双紋章は、エーデルガルトの肉体か紋章自体の遺伝子をいじることで通常不可能なことを可能にしているのか。
紋章の数、眷属の人数
人によって意見が食い違っている部分なので、あくまで私の考察です。
紋章の数は、炎の紋章を除けば20である、と私は考えています。理由は単純に、周回クリア特典の『紋章アイテム』が20しか無いからです。
未知の紋章が存在する可能性もあるにはあるのですが、メタ的な視点で言えば紋章が大アルカナモチーフで炎の紋章とエルネストを含め22種全て出そろっているため。それ以上は無さそう。
紋章アイテムの一覧には名前のあるノア、ティモテ、オーバン、シュヴァリエの紋章はDLCでスポットのあたる紋章で、本編中には一切情報がありません。仮に未知の紋章があったとしたら、これらが該当するのでは?とも思います。DLCはあくまで追加要素、物語は本編のみで完結するであろうという考えから。DLCありきのゲームはRPGとしてはちょっとズルだと思うし。
紋章が20種ならば、眷属の人数は紋章の数以上に存在しています。先に書いた通り、聖墓に眠る眷属が20人。四聖人や四使徒(DLC登場)はそこに含まれておらず、またソティス外伝にも元眷属の魔獣が現れる。
英雄の遺産は眷属の心臓と骨から作られているのに対し、神聖武器はインデッハの職人技とマクイルの魔道によって作られています。ネメシス十傑と帝国セイロスの戦争の際に必要になって制作された神聖武器ですが、モラルタの剣は『フラルダリウス』、ベガルタの剣は『リーガン』、ウコンバサラの斧は『グロスタール』の紋章に対応しております。十傑との戦いで十傑と敵対するセイロス側の勢力の中に十傑紋章持ちがいたと推察できますが、これは四聖人以外の眷属がセイロス側に力を貸していた証でもあるのではないか?
セスリーンの母も戦場に立っていたわけで、四聖人が特別に名を残しているだけで歴史に埋もれた眷属はたくさんいるのだろう。思えば女神再誕の儀に関与した四使徒も歴史から消えているし、1180年に降り立ったプレイヤーが認識する以上に眷属はいた。もしかしたら今でも歴史に一切関わらずひっそりと生き続けている眷属も存在するのかもしれない。
ベレトスが親王になるルートではアガルタの民が消え去っているので、フレンたちが堂々と生きていける世の中になっているかもしれない。そんな中、四聖人も把握してないまだ見ぬ眷属がフラっと世に現れるかもしれない。プレイヤーの操作できない、物語を我々が観測できなくなってからの話。