リフォームトラブルを防ぐ為に知っておくべき3つのこと その①
では、具体的に外装塗装リフォームを行う際に、施工を依頼するお客様が知っておくべきこと。
リフォームトラブルを防ぐ為に知っておくべき3つのことについて書かせていただきます。
その① 素地調整
素地調整ってなんだ?
と、最初からつっこまれるかもしれませんが…
お客様のお家はどんな素材でできているでしょうか?
例えば、
サイディングの外壁
モルタルの外壁
ALCの外壁
カラーベストの屋根
鋼製素材の屋根
洋瓦や和瓦
つまり、外壁塗装リフォームをするにあたって何に対して塗装するのか??ということ。
その塗装をする対象になる素地によって、塗料や塗装仕様を選定しますが、いくら質の良い塗料や仕様で塗装しても、素地をしっかりと調整(簡単に言うとお掃除)しなければ、すぐに塗装が剥がれたりして塗料の性能を発揮できません。
例えば鉄素材で出来ているもの…
錆がボコボコ出ている鉄骨や鋼製建具などに何もせずに塗装すると、サビと一緒に塗った塗膜が剥がれ落ちてしまいます。
この場合には、「ケレン」といって、研磨紙やサンダなどで、錆や剥がれそうな塗膜をしっかりと除去する必要があります。
サイディングや塗装表面…
外壁を触ると手に粉が付いたことはありませんか?
それはチョーキングという症状ですが、
(また後章で詳しく説明いたします。)
チョーキングで粉が出ていたり、汚れや埃をかぶった状態のまま、またカビや苔が生えている状態で塗装しても、これもまた塗膜の剥がれ落ちる原因となります。
この場合には、「高圧洗浄」といって、清水を高圧で吹き掛けて、外壁や屋根に付いた付着物をしっかりと洗い流す必要があります。
壁のひび割れやシーリングの破断など…
モルタル素地の外壁や、サイディング外壁ではパネルの間にある目地シーリングや、サッシ廻りのシーリングにひび割れが入っていませんか?
この状態のままで塗装しても、ひび割れは塗装の厚みだけでは埋まらずそのままの状態になり、そこから雨水が侵入してお家の劣化につながり、根本的に意味のない塗装工事となってしまいます。
この場合には、ひび割れの幅によって処置の違いはありますが、シーリング材でしっかりと壁のひび割れを充填したり、既存のシーリング材を撤去して新たに打ち替えるなどの処置が必要になります。
というように、塗り替え工事を行う上で、素地調整という作業は必ず必要ですし、これを怠っていたりいい加減にしていると、塗料の本来の性能が発揮できないばかりか、すぐに剥がれたりしてリフォームトラブルの原因になります。
一番大切な工程となりますのでご注意下さい。
次回、その②です!