ハイトーンも人生も、問題の"その前"にあるモノを解く
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
最近ハラハラ続きでしたが、結局どうにかなっているのでありがたいと思っている河野です。(Airpodsが壊れたかと思いましたが、大丈夫でした。)
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ハイトーンも人生も、問題の"その前"にあるモノを意識化する
先日チューバをさらっている最中、その日は高音域をスケールで練習するパターンを行っていました。3オクターブのパターンで低音域から高音域へ向かいます。(例えば僕はEb Tubaを使用しているので、初めは下線4本のEbから上線2本のEbまで)。これを長調なら全て12調行い、最後は上線2本のEbのオクターブ上のEbまでやります。その後短調は違うパターンで行います。
全ての音域を美しい音色で、ブレスは取っても音楽の流れが途切れることなく、音程も正確にと色々自分に課題を与えながらやります。このような練習の中、徐々に音域も上がってきて高音域が自分の音色と離れてしまったり、楽にスムーズに演奏しづらくなってくる音域がありました。
どうしたもんかと少し休憩してみたり、歌ってみたり、バジングのみで行ったりと試行錯誤し、また行った時に明確なヒントが見つかりました。
それは自分が深層心理的に「高くなってきたな」と思う音域になってきた時、3オクターブの2オクターブ目あたりでほんの少しだけ奏法を変えたがっていたのです。
直径数センチのマウスピースの中なのでそんな大きな動きでは無いのですが、その「動き」が実際に息の流れを阻害し、唇の振動をスムーズに行わさせず、それによってマウスピースの中で発生する空気の振動がチューバにうまく共鳴しなくなり、理想の音色が出ていなかったのです。
この無意識を意識化し、自分の身体が無意識に動いてしまうのを意識して改善することで理想とする音色のまま、そして理想とする吹奏感のままさらに音域をより高く進めることができたわけです。
人生で起きる理想とは違う出来事も同じかもしれない
アウトプットのために書いてみましたが、人生の中で起きる様々な非理想的事象、つまり問題も同じかもしれないと思いました。
問題が起きる→その問題を解決する
例えば、火事が起きたら火を消しつつ要救助者を助ける、周囲の民家に引火しないようにするなどで対処をします。そしてここからが大事なのですが、もうこの問題、今回なら火事が起きないようにこれまでの行いを改善したり、いつ起きても被害を最小限に食い止められるような対策を取ります。
チューバであれば高音域の理想的な音色、吹奏感での演奏のために、その前に無意識に起こしていた動きの意識化による改善です。
人生であれば、例えば人間関係の問題であってもその時その瞬間謝ったり、話し合ったりしその問題の解消をすることは大切なことですが、「そもそもなぜこの人間関係の問題が発生したのか」と自分自身に問いてみて、その問題の本質、核を探し出します。そしてその本質や核を理解し、対処していくことで同じような人間関係の問題が起きづらくなるわけです。(文章にすると簡単に見えますが、チューバも人生も実際はめちゃくちゃ複雑で、そう簡単では無いことがほとんどです。)
ですが、いつでも表面化した問題だけにとらわれず、その本質、核となるものを意識して対処していくことはとても大切だと思います。
そして、問題の前には必ずキッカケがあるので、それを意識化し、改善をしていくことで再発の防止に役立つわけです。
と、チューバをさらっていて思ったよというお話でした。
僕は音楽家なので、演奏をしていて何か理想と違う音が出てきた時はその音が出た時にどのような演奏をしていたのか内観することが必要だと思っています。
がむしゃらにやってみて偶然でき、それを何度も再現し理想の音を出すことが習慣化できるのであればそれもありですが、そんなに天才も多く無いことですし、地道に無意識の意識化をお勧めします。アハ体験みたいでとても楽しいですよ!
Thank you
Kazz