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ウェールズで過ごしたクリスマス

メリークリスマス

な世界中でお祝いされている誕生祭が終わりました。
みなさま昨日はいかが過ごしでしたか?

昨日クリスマスを楽しみながらウェールズにいた頃はこうだったななんていう思い出が出てきたので今日はそのことについて書きます。

ご自分の昨日のクリスマスな日と比べてみましょう。


もくじ
1、お店なんてい空いていない
2、誰もいない
3、家族で過ごす


1、お店なんて空いてない

二年間住んだウェールズの首都カーディフ(イングランドで言えばロンドン的な場所)、イギリスの中でも西部に位置するこの地でもクリスマス、つまりイエス・キリストの生誕祭は祝われます。

留学一年目、ウェールズのクリスマスの感じなど何も知らないまま突入した12/25

夕方からチャイルズ家のパーティーにご招待いただいていました。その前にと午前中いつものように買い出しにでかけようと近場の巨大テスコ、Tesco Extraへ出かけると

12/25終日閉店

の文字が、かなりの衝撃でした。
ヤバイ、食べ物も飲み物も対してないぞと思い駅前のもう少し小さいテスコやスーパーマーケットへ

12/25終日閉店

絶望です。

クリスマス、ウェールズのカーディフ(首都)では日本の首都東京と同じテンションでクリスマスにも買い物でもしてゆっくりウィンドウ・ショッピングでもしようなっていうスケジュールは組めません。

お店の9割方は空いておらず、更に言えば街中に人なんてほぼいません。
取り急ぎ空いていた駅の売店で飢えをしのぎましたがかなりの衝撃でした。

その後チャイルズ家へ向かう際、サイクリングで出かけました。

ルートはカーディフから東のニューポート方面です。しかし、行けど行けど人っ子一人いません。

途中もちろん迷いました。トランシーバーのようなテキストと電話しかできない携帯しかないので地図検索なんてできません。

途中雨も降ってきます。誰もいませんし、道中にある大型スーパーも軒並み閉まっています。

英国のクリスマスを舐めていた自分はかなりの反省の中その後無事に目的地に着きました。

少なくともカーディフのクリスマスの賑わいがあるのは12/23頃まで、遅くても24日。12/25のクリスマス当日には事前に全ての準備を終わらせこの留学生には衝撃的な二日間を乗り越えましょう。

2、誰もいない

1でも書きましたが、町から人が消えます。

ロンドンやマンチェスター、エディンバラがクリスマス当日にどうなっているかは知りませんが、地方都市カーディフ。誰もいません。

何かを買いたくても、何かを聞きたくても当然のごとく誰もいません。

今から30年ほど前、平成の初期の頃、お正月などは商店もほぼ空いていなく静けさに満ち溢れていた時間

まさにあのような感じです。

様々な国から来た留学生、キリスト教徒が多い国から来ていれば理解もできるかと思いますが、こちらは神道&仏教

クリスマスは家族で過ごすというよりかは恋人たちが盛り上がる日という認識です。町から人が消えるとは思ってもいませんでした。

3、家族で過ごす

多くの英国人がこの日は実家に帰ります。

海外で活動している人たちも、どんだけ忙しい日々を送る人々も頑張って実家へ帰り家族で過ごします。

感覚的には日本のお盆やお正月に近いでしょう。

留学生の僕は新年からはじまる研究発表の準備や買い出し(無駄に終わる)に追われていました。しかし、前々から大変お世話になっていたRobert "Bob" Childs博士からクリスマスパーティにご招待いただき親族一同がお集まりになるパーティにご招待いただきました。

これまで三件、クリスマスパーティにお招きいただいたことがありますが、定番として

・七面鳥の丸焼き
・ローストポテト
・根野菜や芽キャベツ
・肉汁や野菜のスープからできるグレイビーソース

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と言った料理各種

・クリスマスクラッカー
隣席の人と引っ張りあって割り中にある王冠などを被ってパーティを楽しむ

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・クリスマスプティング
あまーいケーキ

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これらを食べながらお話をしたり飲んで楽しみます。

家族団らんで暖かい屋内で笑いながら過ごすクリスマスはとても心に響く空間でとても素晴らしく貴重な体験をさせていただきました。

まとめ

日本に住んでいた頃はクリスマスといえば
・子供の頃、家族と過ごす
・青年期は恋人と過ごす
・家族ができたら子供たちと過ごす

という認識でしたし、街角のスーパーやお店がお休みになるなんていうのは思いもしませんでした。

ケーキやチキンを食べるというのはなんとなく思っていましたが、丸鳥や七面鳥、大きなローストポークの塊なんていうのはすごくカルチャーショックも受けましたし、街中から人が消えるという現象にも衝撃を受けました。

これらの経験は僕の常識の中から、

〇〇の時はこうあるべきだ!

という固定概念をぶち壊し、新しいものに対する柔軟な受け入れ姿勢をもたらしたという点ではあのクリスマスパーティに向かう途中のサイクリングで迷った国道での絶望も無駄ではなかったです。

世界中に今や広がる様々なイベント、ニューイヤーパーティやクリスマス、イースター、ハロウィンなど本場ヨーロッパでのお祭りと日本でのお祭りの違いを楽しまれてはいかがでしょうか?

留学生の身としては大いに驚愕のことばかりでしたが今となってはとても心温まる面白い思い出でした。

ご読了いただきありがとうございました。

河野一之
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