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コンテストピースを日本で演奏する(金管バンド)

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

春が終わり(一瞬で)、あっという間に梅雨っぽい気候ですがみなさまお元気でしょうか?河野はよく食べよく寝て元気もりもりです!

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コンテストピースを日本で演奏する(金管バンド)

日本では吹奏楽が盛んなので、あえてこのジャンルを元に比較してみますが、

吹奏楽
コンクールがあるので、そこで演奏するような難曲や毎年コンクールのために作曲され課題曲となる作品たちがある。なのでそのコンクールのために数ヶ月間その難曲である自由曲もしくは課題曲の2曲を練習し続けるという機会がある。

金管バンド
日本にはコンテスト(コンクール)が無いため、諸外国で開催されている金管バンドのためのコンテストで使用されるような難曲や先述のような課題曲のみを数ヶ月間取り組む機会は無い。

この違いがあります。ですので、日本で金管バンドを楽しみながら上記難曲を演奏する場合、今現在では99%自分たちの定期演奏会や各種コンサートのプログラムの一曲に入れる必要があります。そのため、その一曲に集中するというのがどうしても難しくなる訳です。

欧州やオセアニアでは、金管バンドのコンテストがあるため、その日1日でそのコンテストピースを一曲だけ演奏するという機会があります。ですのでその一曲に集中し、必然的に神がかったような演奏も生まれ、より素晴らしい演奏が生まれていく訳です。

これは皮肉や批判ではありませんが、日本に伝来するようなCDやYoutubeでの録画やストリーミングサービスでの音源になるような演奏やバンドというのは全体の数%、つまりバンドがクラス分けされている中でも最上位級のバンドばかりであるため(チャンピオンセクションやAグレードなど)、それらのバンドがしのぎを削るコンテストで使用される難曲ばかりに憧れをもち、演奏にチャレンジし吹ききれないままコンサートを終えるという場合も多くあります。これはどうしたって当たり前の話で、人の憧れや夢を止められないのと同じです。(英語が読めれば下位セクションの課題曲なども探せたり、聞けたりします。)

なので僕自身もいつもどうにかコンテストを日本で開催し、日本のバンドがそうしたコンテストピースだけにフォーカスできる期間が作れないかと考えていました。

そんな中、僕の金管バンドのキャリアも長くなってきた今、初めて海外のコンテストに指揮者として出場させてもらえることになりました。

バンドは以前もご紹介したかと思いますが、2022年から指揮者としてお世話になっているImmortal Brass Eternally

そして、我々が出場するコンテストがオセアニア地域、オーストラリアの東部にあるニュージーランドで開催される2024 National Championships

このコンテストに来月2024年7月10~13日の間、出場をします。

もともとImmortal Brass Eternally(IBE)は長年、海外コンテストに出場することもバンドの目標としており、2014年にはオーストラリアで開催されたNational Championshipsにも出場し、その後はコロナ禍で頓挫したオランダ開催のWorld Music Contest、そして満を持しての今回ニュージーランド大会への出場なのです。

メンバーの中には2014年以来海外コンテスト出場まで10年も待ち続けた奏者もおり、本当に待ちに待った機会に携わらせていただき、また自分自身コンテストピースに向き合い続ける機会もいただき、また英国でCory Bandのメンバーだった時の経験も活かせて、とても光栄に思っています。

そんなIBEのNZ直前、壮行演奏会があります。この壮行会では

・コンテストやIBEについての河野によるプレゼンテーション
・3部構成による本格的なコンテストでの演奏再現(実際に演奏を行います。)

これらが楽しめます。

今からでもまだ間に合います。

ぜひIBE×河野のNZ前哨戦、体感をしにお越しください。

チケットや他お問い合わせは以下、または各種SNSやメンバーより

PS:河野企画の新作フライヤーも挟み込ませていただきますで、お楽しみに

Thank you

Kazz


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音楽家 Kazzのnote
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