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【雑記帳7】事前情報と現場で得た情報

これまで,情報更新と釣果創出のサイクルに,道具,技術,理論という要素を加えて,バスフィッシングという行為を以下のように整理してきました.

では,このサイクルはどこから始まるのでしょうか.釣り場からの情報を得る前に,必ず何かしらの判断をして釣り場を決め,釣りを開始しなければならないわけですから必ず始まりがなければなりません.そこで,このサイクルを始めるにあたって最初から持っている情報を事前情報と呼び,以下のように図に書き加えることにします.


釣り場に入る前から持っている事前情報

1投目にどこで何を投げるかは,必ずこの事前情報のみに基づく判断によって決まるはずです.例えば,シーズナルなバスの動きや,直近数日の天候,ボート屋の釣果情報などがこの事前情報に当たると思います.

そしてここからが重要だと考えているのですが,この事前情報の価値は情報更新のサイクルを回すにつれて薄れていかなければならないと思います.例えば,春,事前情報に基づいて,そろそろバスがシャローに差すはずだと予想して釣り場に出たらシャローに何にもいなかったっていう状況ありますよね(私も毎年のように経験していた気もしますが).そういうときはやっぱりその現実を直視しないといけないのだと思います.事前情報というのはあくまで予想にしか過ぎないわけで,現場で得た事実がそれと異なっていたら,必ず事実の方を優先しないといけないはずです.

ところが,春に限らず,私は以下のように釣りを進めてしまうことが多かった気がします.


情報の更新がない釣りの進め方

つまり,事前に想定したいくつかのパターンを順に試しているだけで,実は現場で新しい情報をほとんど得ていなかったのです.この時期だったらまずこれを試して,だめだったらこれで,どうしようもなかったら最後はこれで釣ろう,と最初から決めてしまっている感じです.ある程度バスフィッシングの知識が増えてきて,釣りの引き出しが増えてくると,こういう釣りでもそれなりに釣れちゃったりするんですよね.でも,もともと私が一番面白いと感じていたはずの「釣り場で考える」という部分が減ってきてしまっていることに気が付きました.それがこのノートを書き始めた理由の一つです.ようやく,以下の記事で書いたこのノートの目的を明確に言語化できてきた気がします.

おそらく,私の頭の中は今,事前情報と,現場で得た情報と,それを解釈するための理論に関する知識が区別なくごちゃごちゃになっているのだと思います.道具の使い分けに関する知識なども混ざっているかもしれません.今後,このノートを書き進めていくことで,それらを区別し,現場で考え判断する面白さに最大限にフォーカスしたバスフィッシングをできるようになったらいいなと思います.そうすれば釣果も伸びてくるかもしれません.

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