見出し画像

釣れるルアーの真実

ルアーを考えてみる。これがああなってこうなるからいい。モノづくりである以上は、そこにはこだわりがある。そのこだわりがあってこそ、魂は吹き込まれる。しかし、誤解を恐れずにいうならば、実際にはそれは思い込みに過ぎない。そのこだわりの形状や作りは、実際に想定した動きになるかもしれない。しかしそれが期待した効果をもたらすかは別の話だ。

サカナにとってみれば、どうでもいいことかもしれない。実際に釣果が出るかもしれないが、バスが何に反応したのかは本当のところはわからない。ではこだわりは意味がないのだろうか。

意味があるのはバスに対してではない。むしろアングラーサイドに影響する。つまり、こだわりは釣れる気に繋がる。重要な点はここだ。これが、実際の釣果に及ぼす影響は大きい。この点に立てば、機能的に優れているかどうかは、正直なところどうでもいいことになる。逆にいくらそのルアーが優れていても、信頼度に乏しければ、”釣れるルアー”にはなれない。

信頼度を構成する要素にはいくつかあるが、そのヒントは”共感”にある。こだわりは必要だ。しかしそれ以上に必要なものがある。クリエーターは作品を流布してこそ活きる。もし、自分がクリエーターであるならば、モノづくりの視点だけではなく、”釣れるルアー”を形作るための信頼形成の活動を行っていこう。

いいなと思ったら応援しよう!