タフとは何か
何をやっても反応がないときがある。考えられるアプローチを試してみても反応がない。タフと感じていても、実際はそうではないことも多々あるが、本当にタフな状況というのはある。
”タフ”な状況とは、一体どういった状況なのか?一般的には、活性が低くサカナの食い気がない状態を示すと考えられる。
一方、サカナをタフにする状況としては、水温の急激な低下や水質の変化などが挙げられる。こうした状況になると体力のある大きな個体よりも、ベイトなどの小魚の方がインパクトを受けやすい状況になる。つまり、タフな状況でバスが餌を食べたくないのかといえば、実は逆なのかもしれない。捕食活動が十分にできておらず、空腹であるにもかかわらず、リスクをとって捕食活動に動けない状況が想定できる。
こうした状況において、バスに口を使わせるには、どうアプローチするべきか。
まず、リスクをとる価値がそこにあること。つまり、捕食できるカロリーとリスクのバランスが取れていること。そして、カロリー消費やリスクが小さいこと。つまり、まさに手の届く範囲で捕食ができること。
こうした状況を想定したとき、十分な大きさのルアーを、よりタイトにスローにアプローチすることが考えられる。あの辺、この辺ではなく、バスの半径30cm以内にルアーを通していくような感覚といえる。こうしたスポットに確実にルアーを入れていくには、ある程度のウェイトがあった方が入れやすいということもある。
タフとは何か、フィネスとは何か。バスの立場や状況を踏まえたアプローチでタフな状況を攻略しよう。