仲良しこよしでなあなあにやってるバンドにも、リスペクト不足で文句言ってばかりいるバンドにも、オレたちは負けない
今日は Rudy Red の話。
最近はライブもほとんど出ずにスタジオで製作ばっかりやってるけど、スタジオ入るごとにベストテイクを更新していて、これがなかなか面白い。
自分もこれまでにバンドをいくつか経験してきたけど、「曲を詰める」という工程がいちばん楽しいのは、Rudy Red だったりする。
Rudy Red の曲は、まずジンくん (Vo/Gu) がアイデアを持ってくる。
歌とギター以外のパートについては、ドラムパターンのイメージを口で伝えたり、似たドラムパターンの参考音源を聴かせたり。
ベースラインでこう弾いて欲しいと決まってるところは、ギターの低音弦で弾いてみせたり。
そういったのを元に、イエティさん (Dr) とオレ (Ba) がそれぞれの想像力で細部まで作りつつ、この部分こんな感じ?こうすんのはどう?リズムパターンこっちは?フィルインこんな入り方しようか、ここは全パートキメで合わせようぜ、てな具合で作り上げていく。ジン君から特に指定がないとこのリズムパターンはオレとイエティさんで作って、ジンくん的にもしっくりきてればオッケー、てこともある。
オレたちの強いとこはここにあると思う。
意見が割れたりすれば、作曲者のジンくんの意見をもちろん尊重するけど、絶対なあなあにはしないし、アイデアはとにかく色々試すし、イマイチな場合は素直に却下する。
リスペクトはあれど下手に気を遣いあうことはないし、かといって人の意見を頭から否定したりもしない。
まずやってみて、イマイチなら却下、カッコ良ければ採用。
当たり前のようでいて、実は結構難しい。信頼がないと出来ないんだなぁ。
で、技術的な指摘とかもやり合う。ジンくんコードちゃんと弾いて、イエティさんフィルイン走ってる、ヒデキ左手滑らかに弾いて、とかとか。
自分も技術的な課題に自覚はあるので、指摘されても大抵はもっともだし、受け止めてそれを克服するためにまた練習するだけだ。
こう書くと割とストイックなようでいて、スタジオでは格闘技の話したり仮面ライダークウガの話したりしてる程度のゆるい時間もあるけどね。
たぶん、オレらがそれなりにそれぞれでバンドとしての経験を積んでから出会ってることと、前にも書いたけど飲み行ったり遊びに行ったりするような仲でもない程々の距離感を持ってることが、いいように作用してるんだろうな。
「オレが絶対」でメンバーの想像の余地を与えないしオレへのダメ出しは許さない、どころかメンバーへのリスペクトがなく文句ばっか言ってるようなワンマンバンドはそいつのセンスにすべてが委ねられるしメンバーも萎縮する。まぁぶち抜けたセンスがあれば別にそれもありなのかもしれないけどね。
逆に仲良しこよしで気を遣いあってお互いハッキリ意見を言えずなあなあでやってるバンドはいつまでも曲や技術が磨かれない。
話に聞く分には案外いるもんだぜ。まぁわりとすぐ消滅するパターンも多いみたいだけど。
うちはそんなやつらには負けないから。
アルバムの出来上がりを楽しみに待っていてください。
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