2020-21アルバルク東京
王者に死角はあるのか。
ルカ・パヴィチェヴィッチHC、4シーズン目
2017-18、2018-19シーズン連覇。昨シーズンも最高勝率とB1の圧倒的王者といっても良い。
ハードワークを求めるルカHCのもと、練習環境もスタッフ質も量もすべて日本のトップクラスだ。今シーズンも大きな戦力の変更もなく強豪アルバルクの死角を探すのは難しい。トヨタ時代からチーム一筋であったベテランの正中岳城選手が現役を引退。セルビア代表でもあったミラン・マチュワン選手も引退を表明したが、上記の通り戦術戦力に大きな変更はない(
横綱が立合いで変化しないのと同じように、アルバルクの戦い方は変わらない)。
ルカHCによってもたらされたピックアンドロールはBリーグに浸透したのだ。
エース、田中大貴選手を軸に、同じく代表候補の安藤誓哉選手らのオンボールからの攻撃は多彩だ。バックアップも小島元基、津山尚大選手に加え、成長著しい須田侑太郎選手がいる。守備を牽引する菊地祥平選手に、インサイドは代表候補の竹内譲次、アレックス・カーク選手は今シーズンも健在だ。
昨シーズン途中からチームに合流したケビン・ジョーンズ選手はチームにパーフェクトにハマった1人だ。
今まではミルコ・ビエリツァ、ミラン・マチュワン選手といった4番と5番を行き来しピックアンドロールにもポストプレイにも上手いタイプから3番と4番を自由にプレイできるデション・トーマス選手を獲得した。
各クラブのウィングのサイズがアップし、機動力もパワーも求められる中、
欧州のトップレベルのクラブでプレイしていた左利きのフォワードがアルバルクにフィットするか期待したい。
小酒部泰暉、平岩玄選手らの若い選手の出場時間が伸びれば、王者に死角はない。
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