勝たせたいならコレしなさい。
前書き
東京都の高校バスケ事情は異質です。
学校数の多さや強豪校の多さは他の県にはない特異性を持ちます。はっきり言ってあり得ないほど過酷な環境です。
ベスト32でさえ、他県のベスト4を食ってしまうほどレベルは高いです。しかし、問題もあります。強豪校が多いだけに選手が分散してしまい、全国では成果を出せない。そんな年も大いにあります。
そんな東京という舞台で、公式戦で一勝もあげることができなかったチームにスキルコーチとして就任して3年目に差し掛かる僕の話をしたいと思います。
弱小という言葉について考え、私なりに出した答えが今の僕を作っています。
この言葉を忘れないでください。
「弱小は最強」と覚えよう
私の元にくる仕事のオファーのほとんどは地区大会で苦しんでいるチームがほとんどです。それは、おそらくそういった仕事のオファーが私を選んでいるのではないとさえ思います。
私は自慢ではないですが、トップカテゴリーやトップチームの指導にはあまり向いていないのでは?いや、向いている向いていないではなく、単純にボトムの指導が好きなだけだと思います。最初に、あなたの常識を壊していきたいと思います。
どのような物語にも出てくる弱小チームってありますよね。
弱小ってなんですか??どんなチームですか???
では、ご自身の経験を振り返りましょう。
自分が大差をつけて勝ったことのある試合の対戦相手。
彼らってどんな大差で負けようがあなたと同じように「バスケを楽しんでいる」んですよね。
勝ち負けという概念がある意味関係ない状態で、彼らなりに真にバスケットをエンジョイしているんです。
一方で、うまくなりたいとか結果を目指しているチームって逆にそのエンジョイにフォーカスできなくて苦しんでいる選手が多かったり、困難を抱えているケースが多いんですよね。
それは当然です。楽しむことが目的の集団ではないですからね。
だから言うんです。
「弱小って最強なんです。」
でも、弱小チームって存在します。
そんなこと言っても勝負の世界では弱いじゃないですか!!!
勝ち負けを争えば弱い!!!
そう考える人がほとんどですが、そうでもないんです。
私がコーチに就任するチームは必ず2年で結果を出します。
結果といっても東京都で1番になるとか、全国大会に出るとこ、そんな大きなことを成し遂げたわけではありません。
が、バスケで言えば地区予選決勝やブロックでベスト4、最低でもベスト8くらいのレベル(流石にカテゴリーによりますが)まで持ち上げ、そこからスポーツ推薦だったり、次のカテゴリーで関東や全国など上位大会へ出場すると言う実績を出しています。(東京・世田谷はめっちゃチーム数多いので勘弁してくださいね笑)
そこで皆様に再度確認したいのは、このレベルは「弱小」ですか?
と言うところです。
弱小から脱却するたった一つの方法
「弱小」を決めるのはいつだって外野
弱小というレベルの話は、選手の取り組みの問題もあるかもしれませんが、大体が外野が勝手に行った評判によるものです。
自らが自発的に弱小を名乗ることはありません。
周りに言われて、一回戦で負けちゃったり、比較対象もない環境下の選手を簡単に一括りに「弱小」と決めるのです。
だって、それが一番簡単だからです。
私が行う指導っていうのはもう一つだけなんです。
これを行うだけでチームは劇的に変わるし、逆にこれに気づいていない指導者も非常に多いので、私の記事を読んだ方はぜひ実践してください。
もし、伸び悩みのチームに所属している人はこの記事をぜひ参考にしてください。
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嘘です。(笑)
必ず選手を伸ばす魔法の言葉
「君、めちゃくちゃうまいよね。天才?」
言葉尻なんてなんでもいいです。
「君!!!!!うまいよね!!!!!」
最初の話に戻りましょう。
なんで「弱小なのか」
逆にうまいやつはなんでうまいのか。
これ、言葉をかけてもらった数の違いなんです。
「君、うまいね」って言われた回数がその選手の資質を伸ばすと考えてください。これ、心のエネルギーなんです。
子どもは特に承認欲求の塊です。褒めて欲しくて褒めて欲しくて・・・
もしくは、バスケになんかしらの動機を抱いて、「満たされるため」に取り組んでいますよね。うまい選手というのは単純に『大人に目をつけてもらって、目にかけてもらった回数の差』と考えてください。
よく言われるのが、日本代表の選手は国が応援する国を代表する選手という感覚。子どもに例えるとどうでしょう??
家の代表としてバスケのチームに練習に行き、学年を代表してプレーをしていたり、チームを代表して試合に出ていたり。それも上の大会に出るには、その街を代表して。
人に応援されたり、評価される回数の差で『心のエネルギー』の溜まり具合が違うとしたら・・・・
もうすでに生まれていませんか?エネルギーのチーム格差。
それがチーム間であればそれこそ「弱小」と「強豪」の差なんです。
だから、私がまず行うのはこの褒めちぎり作戦です。
とにかくいいポイントを見つけて「上手い」としっかり評価を伝える。選手は当然疑いますよ。
「え?全然上手くないです・・・」
これはね、選手が考えているようで大人が作った答えなんです。
だって、上手くない選手はそもそも自分のことを客観視なんてできませんから。客観視できる余裕があればとっくに上達しています。
自分は上手くないとされてきて、上手くないと思ってて、上手くないはずなので「上手くないです・・・」って答えるんです。
物差しを勝手に選手に押し付ける。特に大きなチームになればなるほど。
だからこそ、単純に『エネルギー格差問題』なんです。
だとしたら、私がやっていることはベーシックインカム風に「上手い」評価の分配です。まずは、全員がバスケットボールにポジティブになれるように供給すること。自分が自分でいていいし、バスケと向き合っていいんだということを教えてあげること。教えてあげるなんておこがましい。選手は自分で気づくのです。
『俺、勝っていいんだ』って。
上手い下手の相対評価って別にいらないんですよね。
自分は自分でいい。いい色があっていい。それがチームだから。
弱小を脱却するのは非常に簡単。
「上手いよ」という一言で、その弱小は崩れ去るのです。
これが私のコーチングの流儀です。
どんな言葉掛けがいいのか?
少しマインドセットの話になりますが、実際にどんな言葉をかけるべきか、私は実はものすごく考えています。
適当になんでもかんでも楽観的に言っているわけではないという私のエゴを少しだけ披露しますね。笑
走りきれない子どもを目の前にかけるあなたの言葉は?
A,走れ!!!足を止めるなら交代だ!やる気がない、やる気がないなら帰れ!
こんなの最悪だと思いますよね。
では、どんな声かけしますかね???
私だったら・・・・・
さぁ答えを出さずに次の問題(笑)
やる気がない子どもにかける言葉は??
特に我が子だと難しいですよね。
どんな言葉がかけられるかな??
考えてみましょう。
私はですね、ここであえて言葉は出しません。
だって答えはそこにはないですから。全て正解、選手に響く言葉をかけることが一番大切ですから。どんな言葉をかけて欲しいかな?を引き出す人間関係やオープンクエスチョン、アイスブレイクが重要なのです。
あまり私の秘策を披露してしまうと、私がチームを勝たせてあげられなくなってしますのでこのくらいにしておきます。
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