【DDMO】これ読んだらチームにDDMOを落とし込むことができる超重要記事
前書き
どうもお久しぶりです。
今回はDDMOを外から見た客観的視点で解説します。
DDMOについては、日本代表女子が行っていた「プリンストンスタイル」の戦術によりかなり浸透しているのではないかな?と思いますが、正直育成年代に落ちていくことはあまりないのでは?と思うので、僕なりの視点でどのように戦術を落とし込んでいけばいいのかというチームに実装をすることを想定した記事を書きます。今回は有料とします。なぜかというと、この作業はかなり大変だからです!笑
いや、やっぱこれに限り無料にします。笑
特別ですよ!!!!!!
DDMO編は正直いつもヒヤヒヤしながら書いています。
私が指導するチームが負けちゃうようになるかもしれないからです!!!!!!!
戦術の概要
DDMO(ドリブルドライブモーションオフェンス)は、実に長ったらしい名前で聞き覚えもなく、なんだそれは!?となる方も多いです。
でもちょっと格好いいですよね。
この記事は、初回記事のブラッシュアップ版と捉えていただければいいかな??よりわかりやすく解説します。
1、ドリブルドライブ
これは字のままに「ドリブルを主体にオフェンスを開始する」ことを表現しています。
2、モーションオフェンス
モーションオフェンスって?となる方もいると思いますが、モーションオフェンスは型がない戦術のことです。
わかりづらい人はシエルディフェンスを想像しましょう。一般的なマンツーマンDFの。あれって相手のポジショニングで自分の役割がかわりますよね?ゾーンのような決まりきった陣形はなく、ただ、ルールがあって状況によってルールに当てはめて任務を遂行します。
モーションオフェンスはそれと同じです。
チームでルールをもち、そのルールに従って何をすべきかの優先順位が高いことから遂行していく戦術です。
型がないから戦術がバレにくい
→攻略のためにはルールを見破る必要がある
簡単にいうとこんな感じです。
必要なものは、
チーム全体として「ドリブル技術」「1on1技術」「3Pシュート成功率」「スペーシング概念」「オフボールの技術」「適切なスクリーンプレー」
となりますので育成年代の指導にもってこいの戦術だよね!ってこの戦術を作った先生は言っています。
プランニングとフィードバック
こちらは一覧にするとわかりやすいので順を追って説明します。
※フィードバック=他チームの先生からもらう講評、印象とします。
0、ミーティング
選手にこれから必要になる技術と戦術の概要を伝えましょう。
フィードバックに挙げられる達成具合をあらかじめ抽出して教えると選手はわかりやすいと思います。
1、ドリブル技術を育む
まずはファンダメンタルです。徹底的にドリブルの質の底上げを狙います。目指すところは、EYES-UPができるようになるレベルとステップワークを育むことです。
フィードバック
「ドリブル馬鹿ばっかだね〜」
2、1on1技術を育む
次に1on1にて突破力とリングにアタックする力をつけていきましょう。何がなんでもこじ開けてリングまでアタックすること。オンボールDFは余裕で突破できるスキルを身につけること。カバーDFと駆け引きができるようになることです。
フィードバック
「1on1馬鹿ばっかだね〜」
3、2on2でスクリーンプレーとスペーシングの基礎を学ぶ
次に1サイドでゲームをするイメージとスクリーンによるギャップの作り方を学んでいきましょう。
突破→ディッシュまでの感覚を養うこともこの時身につけます。
フィードバック
「中ばっかだね」
4、スペーシング:エリア分割を学ぶ
DDMOで肝心なのがエリアによってやることが変わるということ。変わるのはボールマンの動きではなく、オフボールマンの判断の話です。
エリアで明確に合わせる動きが変わってきます。ボールマンがどのエリアを使っていくかを見てオフボールの選手は合わせの動きに入っていきます。
ここでようやくフロア全体を使うバスケットに成長します。
オンボールスクリーンだったのがオフボールスクリーンとして応用される。というように一気にチーム感が増します。
数多くの合わせが発生し始めるこの段階で、正しいカッティング技術を教えてあげましょう。
当然ですが、キックアウト、キックバック、ドリフトなどもここでたくさん教えてあげます。
キーとなるのはクローズアウトシチュエーションをどのように演出できるかという共通認識です。
フィードバック
「外のシュートが入れば強いね」
5、エントリーを増やす
エントリーと言われるオフェンスの初動のパターン(選手起用)を増やします。
例えば、プリンストンのようなオフェンスは、「誰がどこをどのように」をトリックにしてオフェンスを発展させていきます。その一見パターンともとれるような戦術は実は根底にルールがあり、それが選手の中で勝手にパターンとなっていくのです。
フィードバック
「つ、強い・・・能力高いね〜」
6、シュート精度をあげる
ここまできても結局縮まって守られるとDDMOは手も足も出ません。ものをいうのは3P成功率です。
最低でも30%、欲を言えば40%の成功率を目指していく必要があります。
フィードバック
「止められないね〜」
理解をどこまで深めるか
こうしたチームプランの流れの中でも
その都度重要になってくることがありますし、部活動でこのレベルまで持っていくのは正直しんどいです。練習時間はかなり必要です。なぜかというと根本に選手の能力頼みの部分が多いからです。
ハンドラーやスラッシャー、シューターが突出していないこの戦術は崩壊します。
さらにはインサイドからコントロールできる万能な選手が必要です。インサイドが主導となるパターンは少なく、基本的にはチームの潤滑油として、あとはオフェンスの決定打としてチームを支える役回りになります。(Xルールとかあります)
さらにはバスケットボールをフルコートで、それも3Dで展開していくことが必須、なによりもDDMOはトランジションOFの強さにその高い評価があります。トランジションも決まりがたくさんあります。実はそっちの方が解説されていのでぜひ読んでください。
また、オフェンスが単発になってしまうことが多く、チームシナリオをよく理解させることも重要です。
この辺りをあまり言い過ぎると大変なので割愛します。
これでDDMOというものがよくわかってきましたか?
ぜひ他の記事も読んでください!!!