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『できたらやってるぜ!』と思っていたことが案外簡単にできた話

前書き

僕は数字にめっぽう弱くて、算数や数学の時間が苦痛で仕方がなかった。
そんな少年時代を過ごし、今もスーパーで何割引!という計算から逃げています。(笑)

「うるせぇ!定価で買ってやるぜ!」

そんな反骨心を持って、がむしゃら(?)に生きています。

さて、今回はそんな「苦手意識」に近いもの、皆さんもできることならば通りたくない道である「アンチ」との戦いについて書いていきます。現在、『ポジティブマインドセット』についてシリーズもので書いています。ぜひ、ご一読ください。


苦痛から逃れたいという欲求って何?

数学からの教訓

僕にとって数学の時間が本当に苦痛で仕方がありませんでした。どんなランメニューやきついメニューと比べても数学の時間は段違いに苦しいものでした。まず、暗算が苦手。どこまでも筆算を使っていました。可愛いですよね?

僕は高校時代に単位制の学校に通っていて、2年生から文系と理系が分かれるスタイルの学校生活を送っていました。そうです。2年生から数学を勉強する必要がないのです!でも、気がついたら僕はしていたんです。

何をって?

数2の履修希望を出していたんです!

え?

ええ???

そうなんです。Mなのかもしれません。
いえ、違います。僕は幼いながらにここで逃げてはいけないという挑戦心から数2の履修をすることを決めました。

「ここで数学との戦いを終わらせてやる・・・!」

そう意気込んでた僕は、きちんと数学に打ちのめされました。

痛みを乗り越えるために果敢にもできないことに挑戦していく心は非常に大切だと思います。困難は必ず乗り越えられる・・・乗り越えた先の景色を見たい!そんな好奇心が勝る時ってまぁありますよね?いや、悪いものではないですよね?そう考えることも素敵なことだと思います。打ち勝つことで苦痛を乗り越える方法って確かにあると思います。

でも、僕は考えていなかったのです。勝てない時を。負けず嫌いなので。(笑)

努力で乗り越えられないものってこの世にあるんだな。そう確信した高2の夏でした。(成績はなんとか取れましたが、好きになることはできませんでした)


立場を変えて視野を広げる

次に大人になって数学を見たときに感じたことを素直に書きます。

数学って面白い。

え?

ええ??

えええ???

何故ビックバンが起こったのか・・・ではなく、単純に「数学の勉強」から離れ、学問として数学を見つめたときに、その数学が持つ面白さを知れたような気がします。

数学者は誰も解いたことのない問題を、あの手この手で解くことを目指していますね。そのなんとも言えない探究心の強さ、まさに哲学者ではないか!と思うところもあるわけです。もっと面白いのが、え!なんで解けたの?という瞬間が来ちゃったりする、なんてことを耳にしたことです。

解を求めるまでに公式を用いて、順序通りに計算をしていく。数字で多くのことを表すことのできる学問。なんか数字が可愛く見えてきちゃいました。でも、大人になってから数学の問題などを目にすると、あの嫌っていた感情は風化して、意外と冷静に見られたりしました。

「あれ、僕は数学が嫌いだったんじゃなくて、数学の授業が嫌いだったんだ。」

何年越しのアンサーでしょうか。
でも、確実に距離や時間を持ったことで、苦痛の本質が見えてきたりもしました。

ここで得たレッスンは、時間や距離を置くことで苦痛の正体が分かったり、苦痛そのものを感じなくなるケースが存在するということです。


「苦痛から逃げる」という部分については共感いただける部分が多いかと思いますが、次はその欲求をどのように捉えるかという部分を一緒に考えてみましょう。


自己防衛でしょう!

当然ながら苦痛が起こる瞬間は誰しも逃げたい。これは自己防衛本能だと思います。喜んで苦痛に突っ走るばかな人がいるものならば見てみたいです。高校2年の僕はまさにバカでした。でもそんな自分が好きかもしれないです。(笑)

いいじゃないですか。自己防衛「本能」で、誰しもが逃げたいという欲求を持っているということに断定をして楽になりましょう。誰だって現実逃避したいし、逃げたいですよ!嫌なものからは。でも、これってなんかネガティブですよね。


アンチを愛したヒーローの話

みなさん、今NBAのマイアミヒートでプレーをしているタイラー・ヒーローという選手はご存知ですか?

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ヒーローなのにヒール顔・・・
いや、そこではなく小見出しの駄洒落に突っ込んでください。Heroではなく、Tyler Herroですからね!(笑)

このタイラー選手はなんと僕の第二故郷であるウィスコンシン州出身の選手で、高校生の頃から地元の注目選手でした。相当なファンがついていて、地元の全ての人が『ウィスコンシン州立大(地元有名大学)』に進学することを望み、彼もそれを希望していました。なんたるアメリカンの地元愛。

ですが、彼が進学した大学はケンタッキー大学です。アメリカで1・2を争う強豪校。ここで事件が起きます!

地元ファンの壮大な手のひら返し・・・!!!!!

彼が住んでいた実家は何度も窓ガラスを破られ、
生卵を投げつけられ、
嫌がらせの電話や脅迫などが繰り返され
壮絶な生活を送っていました。

彼のゲームは毎回超満員の100%アンチ状態。
ブーイングの嵐、暴動が起きかける、刺されそうになる。そんなことは日常茶飯事。体育館の玄関から出ることができない、なんて超待遇を受けていました。普通であればまともにプレーなんてできないですよね。でも、タイラー選手は、こう語っています。

そういう声があるおかげで、強くなろうとする。
強くなることができた。
何も怖いものはない。

いやいやいや、アイバーソンも言っていましたが、
何も怖いものはない。って、怖いものしかないんですけど。
これがポジティブレベルが低い人の意見です。まさにLv.無双状態までいくとアンチが愛せるのか?そうではなく、アンチそのものの捉え方が違っていたのです。

成功の秘訣は、
賞賛50%ー批判50%の状態を作ること

と前回の記事で触れましたね。人間の心は弱い、という前提で良すぎる待遇は人を腐らせ、謙虚な状態が一番、自分自身が向上できる状態だということです。彼はまさにこの法則の実践者だと思います。

きっと彼の中には、
ケンタッキー大ファンの賞賛を50%、彼のアンチによる批判を50%と捉えたのでしょう。最強のマインドをつくりだすために、彼はアンチから逃げるのではなく、立ち向かうでもなく、成長材料に活用したのです。

そして、文字通りドラフトにアーリーエントリーし、NBAマイアミから氏名を受け、新人賞を獲得・・・!ヒーローへと成長したわけです!!!!!

ここ、ツッコミどころですからね!


さぁ、そろそろ苦痛との向き合い方がわかったのでは?

僕は特に人付き合いとかすっごい高圧的で偉そうな人とか、そういう人が苦手でした。誰しも苦手なタイプとか、トラブルが起きて嫌な人とかそういうシチュエーションに直面したことってありますよね。
例えば、指導者と合わない!とか、先輩、後輩、チームメイトとうまくいかない!とかも。嫌な気持ちになって終わることがほとんどですよね!?

人類皆兄弟!話せばわかる!戦争の廃絶だ!!!

僕も平和のためにこうして文を書いて、皆様に音届けしているわけですが、こんな僕にもちゃんとアンチがいます。(アンチとここでは言わせてください!でも叩かないでください!ごめんなさい!)ちゃんと出る杭として、僕がやることなす事を叩いてくださる優しいお方がいらっしゃいます。
そもそも、ビジネスや特に感情が絡んだ時点で、「分かり合える」なんてことはあり得ないと思うのです。
話し合いなどを繰り返し行うことで「分かり合える」と思わせるそれは、お互いのメリットのための妥協点の探しあいなのだ!!!!(あとは謝らせたいとかそういう思惑系の・・・マウント・・・とか)

もういいよ!!無理した先にあるのは結局苦痛だから!!!!

ここから大事なことは、苦痛は無視できないよ!逃げる必要もないよ!でも、使わなきゃ損なんだよ!という話です。

ここで僕の数学とタイラー君の話に戻ります。まず大きな捉え方として、苦痛について目を向けます。

トラブル発生

「身の危険を感知!」

「自己防衛本能の作動!」
ではないですよね。

正しくは、
トラブル発生

「身の危険ではなく、これは成長点だ!」

?????

もちろん、その苦痛はあなたを成長させてしまう最高に運がいい状況、もしくは作って頂いた逆風なわけで、乗らないはずはないですよね???
その先には成功しかないですからね。

では、上の???に入る部分は・・・????
まさに数学の話です。ちょっとだけ視点を変えてみませんか?そう、相手の立場に立つことです。
クレームをつけてきた人がいるとします。クレーマーってなんでクレーム言うんだろ?そう言う部分って問題解決ですごく重要な部分ですよね。だって、意見を言われたってどうにもできないとき、その人が怒るのをやめてくれたら丸く収まるじゃないですか。ちゃんとした改善部分が見えてくるかもしれないじゃないですか。
そう、答えは「立場を変えて考える」です。

相手の思考に触れたときに、相手が持つ感情ってすっごくちっぽけなものに感じません?
タイラーくんの例も、結局は、「地元を裏切りやがって」で、別に誰も彼を殺したいわけではないんですよね。もう身の危険を感じる必要はなく、あとは返った手のひらを実力で認めさせてもう一回返してもらうだけなんですよね。彼のミッションは、アンチを自分のファンにできるかどうか?と言うなんともポジティブな内容に様変わりしたわけです。
そうなれば、試合の最中に逃げ出すわけにはいかないですよね。さらに、いいプレーを見せつけてギャフンと言わせたいというポジティブな感情にさえ変わります。

アンチ目線では、地元の大学を強くしてほしいというタイラーくんへの愛でもあるんですよね。この、「ものの捉え方」で、至る所にある愛に触れちゃいますよね。

だから、僕もクラブとか僕自身に寄せられるアンチコメントを、

「えー、記事読んでくれてるんだ。嬉しいな。」
とか
「そんなにクラブのこと意識してくれたんですか。ありがとうございます!」
に変わるわけなんですよね。
辛いコメントには、
「厳しいお言葉ありがとうございます!」

という風になるのです。
ここまで「ごめんなさい」とか「すみません」とかメガティブな言葉が一歳ないですよね。だって、ありがとうって言われると誰しも嬉しいじゃないですか。ありがとうって言われるとみんな嬉しいってもう魔法の言葉ですよ。使わない手はないんです。

「君!!!!!仕事遅いよ!頼んでは資料、作った?」
「すみません。失念しておりました。こちら、確認お願いします。」

「君!!!!!仕事遅いよ!頼んでは資料、作った?」
「リマインドありがとうございます!失念してました。確認お願いします。」
下の方がめちゃくちゃポジティブじゃないですか?
例え怒られたって、ありがとうを言える場所って絶対あるんです。
この捉え方さえできていれば!


ほら、簡単でしょ?

ポジティブでいることって難しいと思う瞬間が多いですよね。流石に暴言を吐かれたら「ムッ」とするし、気分はいいものではありません。でもその人が50%の批判の逆風役を買って出てくれていると考えたら、なんかちょって他の幸せ(賞賛)が際立っちゃうし、成功に必要なものなのだと考えればイラッとこないものです。

これらの捉え方、本当に難しいものなのかな??
苦痛って結局のところあなたのことを脅かす何か凶悪なものではないですし、むしろあなたを幸せな方向に導いてくれる好材料なんですよね。分かり合えない人とは絶対にわかりあうことはできませんから。だって、みんながわかり合っていたら、人類は争いをしません。戦争は起きません。

分かり合えなくてもいいんだ。でも、その人で成長しちゃおっと。

くらいに捉えていけばいいのです。これ、絶対に難しくないですから!

最後に

子どもの育成に携わっているとたまに子どもの正義と正義がぶつかって喧嘩をすることがあります。部活動の中とかでも起きると思います。どちらの言い分も正しい・・・とか、両方ともまぁ間違ってはないかな?とか。
でも、これなんか傷のつき具合で適当な妥協点を大人がこどもたちに押し付けて、双方に謝罪をさせて「ごめんなさい」を言わせる練習みたいなシーンありますよね。そんなのもうやめましょう!
そんなことより、自分を大切にする方法を教えてあげましょう。だって、友達より自分との付き合いの方が長いんだから。わかり合う方法より前向きな気持ちの作り方を教えた方が、この世の争い事は減っていくんだろうなと思っています。



お気づきでしょうか。今日は一人称が「僕」でした。
今日も小さいことから楽しんでいきましょう!!!!


ポジティブこそが最強なのだ!!!!!!!

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Coach_Tanimura
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