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これぞ、まさに精神と時の部屋!・・・演出が光る指導とは!?

前書き

こんにちは。ご無沙汰しております。
弊クラブでは、先日非常に楽しい素敵な育成イベントが粛々と開催されました。今回は、新体制や新学年で例年のイベントをみていない方々がメインのご活躍となっていましたので個人的な価値観ですとか、目論見なんかをこちらでお披露目できればいいのかなと思います。

コーチングフィロソフィーを見つめて

そもそも前提として、そこで何をするか!という部分ですが、私はバスケットボールの指導及び児童育成みたいな領域でご飯を食べさせていただいている中でも特にU12年代への指導では

『バスケットボールを教えてはいけない』

と常々自分に言い聞かせています。
この言葉は少し説明足らずな部分がありますが、

競技シーンでよくあるのが、

『時計をみなさい!』

という指導。
ゲーム終了間際で、ショットで終われなくブザーがなるシチュエーションで大人は口を揃えて言いますね。これは指導ではなく「ぼやき」です。

確かに選手は時計をみてプレーをしなければいけないのですが、
そもそも残された時間でその後の対応、局面がガラッと変わる経験を子どもが日常の中でしているかという問題です。
確実に、非日常ですよね。

では、ここでバスケットボールを教えない!とする私がどのようにコーチングしたいかというと、

「バスケットボールでは、試合展開と残り時間によってその後のアクションが変わってきます。試合終了間際にはどのような行動が良いか」
というバスケットボールが授けてくれるオープンクエスチョンに対し、どのような準備ができるかということを選手と一緒に考えることです。

そもそも、顔が上がっていなくて状況を把握できていないというのが原因ですが、そういった子どもは上手くなって顔をあげよう(EYES UPと欧米では言われていますね)なんて思いもしません。目の前のボールを扱うことで精一杯。
そういう選手はまず日常でもキョロキョロしていません。

ここにも育成のヒントがあります。
そもそもバスケットボールの特性として求められる運動や複合動作、マルチタスクなどの要素は日常生活とかけ離れています。
その非日常に目を向けることができない選手は成長しにくいというのがここでの気づきです。

競技を通じて『伝えることがある』もしくは、バスケットボールが『教えてくれることがある』というのを気づかせるのコーチの使命ですよね!?


精神と時の部屋・・・作るのは誰?

「精神と時の部屋」について存じ上げない方は、ぜひ下記の引用を読んでください。

精神と時の部屋とは、『ドラゴンボール』に登場する、神の神殿最下層にある修業部屋である。老界王神は時の異次元空間と呼ぶ。修業部屋として使われるが、ブウとの戦いで使われたこともある。物語の時系列上では、主人公の孫悟空が第23回天下一武道会へ向けての修業で使ったのが最初だが、その時点での具体的な描写はなかった。つまり後付設定。部屋の中央に出口兼居住スペースがある以外何もない空間であり、地球と同じくらいの広さを持っている。
この空間では、外の世界に比べて時間の進み方が違っており、部屋の中の1年が外界の1日に相当する。ゆえに、ここで2年分みっちり修行を積んでも実質2日しか経過せず、ここから出て来た時には短期間で2年分のパワーアップが期待できる、というもの。
また、扉を閉めている状態では外界と完全に隔絶されるという特徴もあり、外界を気にせず修行することができる。
ただし、環境は極めて苛酷であり、まず空気が外の約4分の1と非常に薄い。ここまで薄いと高山病になるのを通りこしてデスゾーン(現実では約3分の1の薄さであるエベレスト山頂が相当)であるため、通常の人間では高所順応できず、酸素補充ペースを酸素の蓄えを消費するペースが上回るために数時間で酸欠死してしまう。また、居住スペース部を除いた全ての地面には、常に10Gもの高重力がかかっている。惑星べジータと同じ重力のため、生粋のサイヤ人や重力修行をしている人物にはどうということはないが、常人なら身体がぺしゃんこになっても文句は言えない。さらに気温変化が極めて激しく、最大50度~最低マイナス40度と殺人的な気温差を叩き出す。
部屋に入ることができるのは原則2人までで、部屋の中に入っていられるのは一生のうちで2日間(つまり2年間)までであり、それらをオーバーすると出口が消滅し、中から出られなくなるという。
あくまで出入り口が消滅するだけなので、気の力などで次元に穴を開けることで強引に脱出することは可能である。なお、時間制限については死亡してドラゴンボールなどで生き返った場合、死ぬ直前までに入った時間はリセットされる。
魔人ブウ編では、魔人ブウ、ピッコロ、ゴテンクスの3人(融合を含めると4人)が入っている。ドラゴンボール超の破壊神シャンパ編でデンデが修理し、悟空とベジータが入ったが、使用時間の制限がなくなったのか3日間使用された。未来トランクス編でもベジータが入り、超サイヤ人ロゼのゴクウブラックと互角以上に戦える戦闘力を身につけた。
出口のある居住スペースには、簡易シャワー付きの風呂とトイレ、2人分のベッド、2人分の椅子付きのテーブル、食糧庫がある。食糧庫といっても、食べ物は質素な粉(素材は不明)と水があるのみ。前述の気温変化を考えるとまともな食べ物は持ち込んでもすぐに食べれなくなるので妥当なのだが、水があれば問題ないピッコロは別として、揃いも揃って大食漢なサイヤ人にとってはこれも過酷と言える。
これだけ過酷であればさぞ修行の成果が出るもの…と思われるが、孫悟空は後に「身体を痛めつけ過ぎる」と発言、精神と時の部屋のマイナス点を指摘した。このため、「超サイヤ人状態を身体に慣らす」という時間のかかる行程を要する超サイヤ人フルパワー(第4段階)の体得完了後、まだ滞在時間が残っているにも関わらず部屋を出て自宅での修行に切り替えている。

さぁ、ほとんどの人は最後まで読んでいないと思いますが、
子どもたちにとって明確な「成長環境」の提供と成長のための設定を刷り込む場所というのは非常に大切です。

こういう環境に子どもを押し出す際は、
大人の関わりが非常に大切になります。

前述の「非日常」の演出がポイントになります。さらには明確なラスボスがいるとさらに分かりやすいです。

大人はその部屋さえ作って終えばミッション終了です。
生活と競技の面では大きく切り離して考えてしまって十分です。
非日常の中で四苦八苦するだけで十分な環境です。
ドラゴンボールを読んだことがある人はイメージがつきやすいと思います。どちらかといえばティーチングよりコーチングという指導がいいですよね。


大人であれば誰しもベストを尽くしたい子どもへのサポート

私も子の親です。非常にやってあげた気持ちは分かります。なんでもかんでも与えてしまいたいほどかわいい我が子・・・。
親なんてみんな一緒ですよね。

さて、それは親の役目です。
では、精神と時の部屋に「親」は必要か?という問題に入ります。
あまりドラゴンボールに例えてしまうとふざけていると思われてしまいそうなので・・・

漫画は漫画・・・と言いながらも、
選手が頑張りたい!!!気持ちの面でのバックを支えているのは間違いなく親の存在が大きいです。
でもここはせっかくの非日常という絶好の環境で非日常のバスケットボールという競技を存分に練習する時間・・・。
もう私が申し上げたいことはわかるはずです。
日常を持ち込みことで「修行」は台無しになります。

では、そのベストパフォーマンスをやめて!というのも実はちょっと違います。子どもの成長のプロセスに目を向けましょう。
自立心、自主性を育む方法は・・・?

これも日頃から私は発信していますが、大人と適切に関わっていくことですよね。

何度か、教え子の成長を題材に書いていますが、
①質問をできない子
②質問の質が少し高い子
③大人の引き出しを十分に引き出せる子
1〜3までで必要なコミュニケーション能力だったり、さらには一歩踏み込んで考える力、表現する力のような領域もございます。

当然相手は小学生ですので、適切に大人の力を借りるというところは自立との狭間で徐々に身につけていきたいところです。そのために大人ができることは、そっと待つことです。そして引き出していくような立ち回りです。非常に難しいところですね!


さぁ!偉そうに講評します

今回のイベントは総体的にみて非常によかったです。
熱のこもったコーチングが炸裂していてみていて楽しかったです。

私が途中で匙を投げてしまった「荷物の整理」という部分。
これは私がチームビルディングにおいて大切にしているところだったので指摘をしましたが、その狙いには「誰だってできることをやって褒める」ためにあります。
しかし、親がいないとできない子もいるということにしっかりと本人が気づく機会にして欲しかったというエゴです。
服の畳み方の指導が入っても面白い、箒のもちかた、ちりとりの使い方一つ、子どもはさまざまなことを学ぶ機会を奪われているのが昨今の教育の実情です。

そんなことを指導していた水曜の1時間練習も私はもうみていないので、これは弊クラブの魂の部分にもなると思うのでちょっと意識して欲しかったかな・・・。

私は、掃除でこそ人脈を作り上げてきた人間なので、
そういう社会的な部分も教えてあげたいなぁと思っております。


そんなことよりも、
コーチは更に更に高みへと向かって子どもたちを引っ張ってくれていたと報告も受けていますし、何よりそのプロセスですよね。
私からするとなんかものすごく辛い評価基準のもと頑張ってくださったところがもうなんとも言えないほど嬉しい部分でした。

私は失敗だって成功だと思うこういったイベント、成長材料なんてものはもうどこにでも散らばっていて、何を成功とするか!そして何を失敗とするか!という実に哲学的な課題に対して、アンサーはこうです!!!
だから子どもをこのように伸ばします!!という大きなそして強い意思を練習にて感じ取れることができたので、もうパーフェクトなのかなと思っちゃいました。

もう明日死んでもいいぞーと思います。

次回は完成させるためのイベントとなるので
それはそれで楽しみですね!

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Coach_Tanimura
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