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「今月のこのライターさんがすごいよ賞」に選ばれたのは、『少女ファイト』がきっかけだった。

マンガサイトのアルで、レビューライターをしているおがさん(@basil_ko84)です。今回、同じくアルのライターであるもり氏さん(@morishi0522)が月1でやっている、「今月のこのライターさんがすごいよ賞」に選んでいただきました!

大変光栄であると共に、アルであまり記事を書けていない中、選んでいただき申し訳なくも思います。月に10本、20本書く化け物クラスのライターさんが多く、自分は本当に全然すごくないです!

ちなみに、もり氏さんはアルの第一回編集部賞に選ばれる程の凄腕ライターさんです。マンガ愛と熱意に溢れたレビュー記事、作品を横断したコマ投稿記事やトレンドをおさえたニュース記事などオールラウンドに大活躍中です。

そして、私の師匠(勝手に自分が言ってるだけ)でもあります。

弟子入りしたきっかけ

アルでライターになるには、テストライティングを行い、合格しなければいけません。

もり氏さんに気を遣わせてしまうかもしれないと伝えていなかったのですが、私がテストライティングの題材とした作品は、日本橋ヨヲコ先生の『少女ファイト』でした。

テストライティングを書いて結果を待っていた2019年10月3日、この日は日本橋ヨヲコ先生の誕生日でした。Twitterを何気なく眺めていたら『少女ファイト』のレビューが突然アップされました。作家さんの誕生日に合わせて作品のレビューをアップするとは、アルさん、なんて粋な計らいなんだ!!

アップされていたレビューは、もり氏さんのレビューでした。

ああ、私のレビューは落ちたんだなという気持ちと共に、「どれどれ、自分よりも熱量を持って書ける人がいるか見させてもらおうじゃないか。」と、かなり上から目線で記事を読みはじめました。(何様だよ!)

ああ、こういう風に表現すれば伝わるようになったのか!そうそう、全員が主人公のようであることを私も言いたかったんだ!

そこには、自分が表現したかったことが全て内包され、かつ私よりも圧倒的に熱量の込もったレビューがありました。優しさと激しさを兼ね備えたような文章でした。自分のレビューと見比べてみても、落ちて当然。悔しさより、アルでライターになりたいと思う気持ちの方が強くなりました。

当時のライター募集要項を再度見直し、応募は1回のみという要項はないことを確認。「これが俺のサードドアだ」と思い、もう一度テストライティングに挑戦しようと誓いました。

その後、魚豊先生の『ひゃくえむ。』のテストライティングで合格し、晴れてライター入りすることができました。その際も、もり氏さんのレビューを全文コピーし、一文一文を吟味し、参考にさせていただきました。(似ても似つかないですが)

もり氏さんの記事を読んで、自分が納得し、尊敬できるものでなければアルのライターは確実に諦めていました。これが、もり氏さんを師と仰ぎ、勝手に弟子入りを決めた理由です。

マンガは思いをつなぐ手紙

ところで、皆さん『少女ファイト』最新17巻(2020年7月時点)は読まれたでしょうか?

『少女ファイト』って1巻ごとに大好きだと思える言葉が見つかるくらい名言が多いのですが、17巻も名言のオンパレードでした。その中から大好きな言葉を一つだけ紹介すると、「バレーは思いをつなぐスポーツ」という言葉です。これは、栗原恵さんが実際にインタビューで仰られた言葉です。

現在、インタビューはTwitter上にて公開されています

仲間ありき、自分だけの能力が特出しているだけではだめ。すごく素敵な言葉だなと思うと共に、マンガも同じことが言えるのではないだろうか?とも思いました。「マンガは思いをつなぐ手紙」のようだなと。

作者は思いをマンガに託し、読者はその思いを受け取る。他者と共有することによって、その思いはつながっていく。みんな、少しずつ足りない何かをマンガを通して補完していくような関係性のような気がしてなりません。

日本橋ヨヲコ先生が描かれた『少女ファイト』という手紙が、もり氏さんを知るきっかけとなり、私自身がアルのライターになったきっかけともなりました。本当に不思議な縁だなと自分でも思います。

師弟から、戦友(とも)になれるように

今はまだ私には誇れるようなものは何もありません。ライターとしても、勉強すべきことが多々あります。ですが、文章を書いて批判されることを恐れず、自らの発信は続けていきたいと思います。

もり氏さんは私の書いた記事をこう紹介してくれました。

『私を構成する5つのマンガ』について語ること、それは自分の半生を語ることと同義です。
私はこの記事を読んで、まるで『G戦場ヘヴンズドア』の4巻を読んでいるような気持ちになりました。事実、日本橋ヨヲコ先生作品の傑作『G戦場ヘヴンズドア』は3巻完結であり、4巻は存在しないのです。
だけど、作品を読んだ人それぞれに、自分だけの『第4巻』が存在するのではないか?作品から想いを受け取った読者達が、揺るがない何かを掴んだ瞬間こそが、それなのではないか。読者それぞれが、作品なんじゃないか?そう思わずにはいられない内容でした。

自分がまさか一番大好きなマンガ『G戦場ヘヴンズドア』の一部のようだと言ってもらえて嬉しいです。読者それぞれが作品である、本当に素敵な表現です。

ただ、私はもり氏さんがアルで最初に書かれたレビューは『G戦場ヘヴンズドア』であることも知っています。もり氏さん自身も日本橋ヨヲコ先生の作品を愛し、自分にしか描けない『G戦場ヘヴンズドア』の4巻を歩み始めた一人なのです。もり氏さんともいずれは師弟という関係を超えて、同じ方向に向かって走り続けられる戦友(とも)になれるように。そして、自分自身が描くレビューもまた、読者の人生に良い影響を与えるようになればいいなと日々精進していきます。

今後はライティングのみではなく、stand.fm等を使ってマンガのことも語っていきたいですねーという話をもり氏さん、同じくあるライターのちゃんめいさん(@meicojp24)としました。

アルで『少女ファイト』好きなライターさんを集めて、語れる会ができたらいいなと思っています。ご賛同いただける方は是非ご参加をお待ちしております。

改めまして、今回は「今月のこのライターさんがすごいよ賞」7月度に選出いただきありがとうございました!!

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