【47都道府県別旅行記:青森編。兵長、海って知っていますか?】
海が見たい。
そう思った、いつかの日の5月。「進撃の巨人」エレンが、リヴァイに言った一言、「兵長、海って知っていますか?」
このシーンを見て、とにかく海を見に行こうと考えた。
ちなみに、自分が住んでいる場所は、海なし県でもなければ、海から遠いわけではない。
なんなら、車で20分くらいで海を見に行ける。
なので、普段行けないような場所の海を見に行こうと考えた。
青森県が最有力候補となった。問題はどこに行くかだ。
大間岬は一度行ったことがあるし、青森市内の海も、青森駅徒歩圏内で見れてしまうことから、達成感がない。
そこで、ずっと気になっていた、場所に行くことにした。
「尻屋崎」本州最涯地:青森県下北郡東通村
本州最北端でも、本州最東端でもないが、訪問難易度が高く、何より「果て」「端」「海」を味わえる、激渋な観光スポットだ。
本州最涯地、、、なんて読むんだろう。(さいはてち)が定説?
本州最涯地の石碑が岬近くには建てられており、「果て」感を際立たせる。
早速行こう。
まず、早起きし、朝8時には、八戸に到着。我ながら早い。速男だ。
そこで、レンタカーを借り、早速「八戸→尻屋崎」ドライブがスタートした。
ひとまず、車を走らせ、着いたのは、蕪島神社。
こちら、ウミネコがわんさかおり、蕪は株と読み方が一緒であることから、一部の株式投資家にも人気なスポット。
ものすごく晴れている。すばらしい。ウミネコ。海。。「海」
海に着いてしまった。本州最涯地の尻屋崎で海を見る予定であったが、すでに目的の海を見てしまった。
達成したので帰ろうかと思ったがまだ10時台。もう少し旅を続けよう。レンタカー代ももったいないし。
ここでは、ウミネコも見にきた。海ではなく、ウミネコを!そう言い聞かせ、ひたすら、ウミネコをみた。
かわよ。
てか、かっこよ。「なんだよてめえ」って目をしてる。
睨み合っていたら、11時になってしまった。急いで、尻屋崎に向かわなくは、、、
「わがままは、もう終わり。こっからが本番でゲンスルー!!」車の中でハンターハンターのゴンのセリフを大声で言う。
ひたすら、蕪島から尻屋崎を目指すドライブ。
距離120㎞。(高速道路なし)
だんだん、草原のみが広がる大地。北海道感が強い。晴れていて良かった。
うん。北海道っぽさがあるな。
どうせ道も直進なので、カーナビ案内もつけなかった。
そろそろ飽きてくるというくらい、同じ景色が続いた時、ようやく看板が見えてきた。現在時刻14時。
3時間程かかってしまった。途中、寄り道等も結構したからなーー
ついに到着。これが、尻屋崎。
結構感動する。晴れすぎて、逆光で本州最涯地の石碑が見えない。
アップでも見えない。晴天過ぎた。
周辺を歩くと、お馬さんもたくさんいた。寒立馬というらしい。
最果ての地で、雪が降る中、立派に、立つその姿が美しく、かっこよく、その名前が付けられたとか。。。
いや、めっちゃ晴れてる。晴天の中で、気持ちよさそうに、海風にあたり、立っているお馬さん。
もはや、かっこよいというか可愛い。
さて、最後の仕上げだ。
急いで、進撃の巨人のエレンになりきり、海へ向かった。
そして、だれもいないのに、海の方向へ指をさし、「なぁ 向こうにいる敵…全部、、、」
途中まで言って、辞めた。指差した方向、北海道。敵じゃないし。
単純に美しかった。時間をかけて、見に行く海はこんなにも美しいと思った。
兵長にもぜひ、知ってもらいたい。
おれが、エレンでも間違いなく、リヴァイに言うだろう。
「兵長、海って知ってますか?」
現在、14時半過ぎ、急いで、八戸に向かった。レンタカーの時間が差し迫っている。
無事到着し、帰宅。本州最涯地、尻屋崎に、日帰りで行ける。日本の交通網に本当に感動した。
とても有意義な土曜日だったな。