ゆっくり練習と感覚
ピアノ練習をする時に、
ゆっくり練習を丁寧にするといいというのは
よく言われていて、私自身も生徒さん達も
ゆっくり練習することの効果を感じていますが、
テンポを下げてゆっくり弾くことはなぜいいのでしょうか?
そして、「何が起きる」から効果がある、と感じられるのでしょうか。
私は、ゆっくり練習することで
ピアノを弾くことに関連している12の感覚に
「練習しているもの」がきちんと染み込んでいくから
そのように感じるのではないかと思っています。
https://basicplus-a.amebaownd.com/posts/34405200
ゆっくり練習する時に
あまり意識されていないかもしれないけれど
体が覚えていく大切な感覚の1つに
特にいて座の運動感覚があると私は思っています。
この感覚は運動をするための感覚というよりも、
運動をしていると感じている時に起きている感覚で
次の動作へ移るためにその次にくるものを
予測する感覚、と言えます。
(次の準備を指が鍵盤に触れたことで
感じる感覚とは違います)
この感覚がきちんと染み込んでいない状態で
テンポを上げて練習すると楽譜に書かれているものと
打鍵するという感覚は繋がって
体が覚えていくのですが、
本番などでふとヒヤッとした時に
次が分からなくなるということが
起きる可能性があります。
そして、テンポがゆっくりの曲は
暗譜がしずらいと感じる時も
この運動感覚が「何であるか」ということ、
つまり意識的に運動感覚を練習で
体に染み込ませることが出来ていないために
そのように感じるのではないかと私は思っています。
この次を予測する感覚と打鍵や響きを感じる感覚と
楽譜を読み取る感覚が
バランス良く体に染み込んでいくと
テンポを上げても安定感のある演奏に
繋がっていくというのが私の考えです。
今日もお読み下さりありがとうございました(*^_^*)
より自分を深く知り、音と共に自分を整え
全ての人生経験を音楽表現に活かすためのセラピー。
メルマガ配信中です。