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エッセイ:和歌山毒物カレー事件の真犯人は林真須美の長女なのか?

林真須美は和歌山毒物カレー事件の確定死刑囚ですが、冤罪なのではないかと私は疑っています。何故ならば、林真須美には凶悪犯罪を犯すまでの動機が殆どないからです。真犯人は、林真須美被告の長女(当時15歳)だと私は推測しています。

林真須美がカレーにヒ素を混入させた動機は曖昧ですが、真須美の長女には動機があったのではないでしょうか。長女は15歳だった事件当時、既に親が保険金詐欺を犯して大金をだまし取っていることを知っていましたが、そのことは出版された書籍にも載っています。親は他愛もないことをしているけれど自分とは関係がない、と感じているかのように記述してあります。長女と真須美被告とはあまり折り合いが良くなかったことや、弟妹に

「何も言うな」

と言い含めていたことなどが書かれてあります。
彼女はその時本当はどのような心境だったのか、

「自分は親に殺されるかもしれない」

と命の危険を本当に感じていたのか、亡くなってしまった今となっては最早知る由もないのかも知れません。
真須美被告が保険金目的で自分の子供たちを手に掛けようとしていたのかどうかも分かりません。

そもそも警察はあらゆる方向から犯罪捜査を進めるのが当然なのですが、子供の犯行については最初から度外視されていたのではないかと疑問に感じます。

「次は自分や妹や弟が保険金目的に親に殺される番かもしれない。やらなければ自分がやられる」

そう思い悩んで疑心暗鬼となった長女は、自宅の台所にあったヒ素をカレーに混入することを思い付き、犯行に及んだのではないでしょうか。自暴自棄になっていて、死者が出るとは考えていなかったのかもしれません。

それでは、今までその真相が隠蔽されてきたのは何故なのか。
それはアメリカの世界的な大手保険会社に各メディアが忖度してきたからではないでしょうか。政治的な思惑も絡んでいるように思えます。

今こうしている間にも、この世界の片隅で子供達が保険金目的で人知れず命を奪われています。もしも和歌山毒物カレー事件の真相が公にされたならば、亡くなった長女にも少なからず世間の同情が集まることでしょう。批難の矛先は、保険会社や生命保険の制度そのものにも及ぶかもしれません。
この事件の真相が闇に葬られたままの方が都合の良い人は、きっと大勢いるのでしょう。

死刑が確定していても様々な事情により、真須美被告を実際に死刑に処することも出来ません。このまま筧千佐子死刑囚のように獄死するのでしょう。真須美被告も刑務所の中にいた方が安全で快適なのでしょう。

長女が真犯人であったとして、その賠償金は林夫妻が背負わなくてはなりません。もう既に高齢ですし、多額の刑事補償を得て今更冤罪で出所出来たとしても、贅沢な生活はとても無理です。
もし冤罪だったとしても、真須美被告が家族を悲惨な目に追い詰めたという事実に変わりはありません。あのような事件が起きなければ、保険金目的で真須美被告は事故に見せかけて自分の子供の命をも奪っていたのかもしれません。
和歌山県警ならば、事故として簡単に処理してしまうような気がします。

ですが、その長女も自分の産んだ娘(鶴崎心桜さん 享年16歳)を苛烈な虐待によってむごたらしい死に至らしめ、まだ園児だった幼い次女(心桜さんの異父妹)と共に自らも関空の連絡橋から身投げして37歳という若さで呆気なく異次元の世界へと旅立ってしまいました(令和3年6月9日没)。マスコミが喜んで飛び付きそうな話題性タップリのネタでしたが、長女の無理心中について大きく取り上げられることはありませんでした。

どこかに忖度でもしたのでしょうか?

保険会社は広告にたくさんお金を使ってくれます。保険会社を下手に刺激して広告を取れなくなればマスコミには大打撃でしょう。
もし心桜さんにも保険金が掛けられていたならば実におぞましい限りですが、実際のところはどうだったのでしょう。
林夫妻や警察やマスコミなど、関係者の一部は真相を知っていても知らばっくれている可能性もあります。
長女の弟妹も真犯人が誰なのか薄々勘付いていたのではないでしょうか。

和歌山毒物カレー事件の林真須美の冤罪が認められれば、袴田事件のように多額の刑事補償が支払われるのでしょう。しかし林真須美は既に高齢であるから、彼女の死後その分け前は比較的早く、長男と次女と三女とに行き渡ることになるのではないでしょうか。
しかしカレーにヒ素を混入させたのが真須美ではなく真須美の長女(令和3年6月9日無理心中で水死 享年37歳)だったならば、被害者への損害賠償などの諸事情により状況も大きく変わらざるを得ないように思えます。

何だか陰謀論めいていますし中二病的でもあるので私もあまり信じたくはない説なのですが、この国は大本営発表の頃と変わっていない所がたくさんあります。
真相というものはそれが明らかになってみると、大抵、身も蓋もないものです。

筧千佐子死刑囚は亡くなりました。「保険には人間の血が通っています」と書いた詩人の谷川俊太郎も亡くなってしまいました。

人生は一度切り。やり直しは効きません。その人の血が水よりも濃かったとしても。汚泥よりも濁っていたとしても。

自分の身を守る為に全てを傷付けてしまった罪人に、救いはあるのでしょうか。

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