物流業界を理解する②3PL

<3PL(サードパーティーロジスティクス)>

前回の記事では物流というのは
「モノ(商品)が生産され、消費者にいたるまでのモノのながれ」
であり、さらにそれは生産から消費までの流れに沿って大きく4つのフローに分かれているということを知りました。

一般的にはこの流れにおいて、荷主が配送先となる顧客などに対してものを届けたい時には、運送会社を介して物を運ぶケースがほとんどです。BtoBやBtoC、さらにはルートとして陸海空などに分かれておりそれぞれの運送を担う企業が存在します。

しかしそんな物流業界には3PLというタイプの企業が存在します。サードパーティーロジスティクスといわれ、荷主の物流業務を荷主あるいは運送会社以外である第三者が包括的に管理するサービスを行う企業を指します。
大きく2つの種類に分けられ、1つは一切のアセット(倉庫や車両など)を持たず全体コーディネートを主にするノンアセット型と自社で倉庫や車両などを持つアセット型に分かれます。

経営資源の不足する中小企業にとっては、多くの複雑な情報の管理が必要となる物流業務を外部に委託することで、取引の簡素化また効率化を期待できます。特にノンアセット型の3PL事業者の場合、依頼された荷主の物流部門として、より最適化された運送会社や倉庫会社の選択などにより物流コストの削減、効率化ができることがサービスの強みとなりえます。

図1 3PL事業者に業務委託する場合の流通環境図(ノンアセット型事業者の例)