うめきタイプ?エイクタイプ?ピチデ使いの立ち回りの違いについて。
前置き
こんにちは。ばしスマ代表、ピーチ使いのノロです。
今回は私の執筆ターンです。現行の記事の多くがスマサーについてだったり、スマブラ大会スタッフについてだったり、キーコンについてだったり、スマブラそのものについてだったりしたのですが私は超マクロな記事を書いちゃいます。すいません…
他の記事はどれも面白いのでぜひ読んでみてください。
スマブラSPにおけるピーチ
”強キャラ”
これです。ほんとに。
発売初期からそこから数年たった現在までここまで評価され続けていたキャラがいたでしょうか?
過大評価、環境が逆風等々の議論の潮流に乗り続けてきましたが、結局キャラが強いことには変わりないです。火力の高さや崖狩りの強さ、浮遊の防御力などなど強いところを考えるときりがありません。
強キャラであることの指標として強いプレイヤーがどれくらいいるかがよく挙げられます。今作のピーチ・デイジーの強豪といえばSamsora、うめき、Muteace、エイク、きぃ、TKM…
うーーん、たくさんいますね。
本noteではSamsora、Muteace、うめき、エイクの立ち回りの違いについて、たいへん恐れ多いですが一端のピーチ使いであるノロが考察していきます。
前置きが大変長くなりました。ではさっそく原点にして頂点のSamsoraを見ていきましょう。
Samsora
2020年のいざこざで競技シーンをほとんど引退してしまった彼ですが、現在でも「最強のピーチ使いといえば?」という質問にSamsoraを真っ先に挙げるピチデ使いが多いです。
Samsoraピーチ最大の特徴はそのゲームスピードの速さです。
最低空空Nを中心に地上でのステップ戦を基本に”近距離ガン待ち戦法”で戦っていきます。
ピチデ使いの多くが最低空空後を中心に間合い管理を行っています。空後は発生6F、硬直差6Fという最強の技です。判定持続、範囲も優秀であるために立ち回りが空後一辺倒になってしまうピチデ使いが多いのが現状です。
そして、この技をニュートラルで多用してしまうと撃墜レースで空後が弱くなってしまうというデメリットがあります。
Samsoraは空後よりも範囲が小さいものの、発生5F、硬直差2Fとフレーム暴力の権化である空Nを使います。
最低空空Nを立ち回りで使うための問題点はその難易度にあります。
浮遊解除空Nはジャンプ上昇中にスティックを下に一瞬入力(JCFFという浮遊急降下を最短で出すテクニック)したのちにスティックをニュートラルに戻した状態でAボタンを入力しなければなりません。さらに範囲がそれほど大きくないため、相手の技に被弾するリスクが空後よりも大きくなってしまいます。
Samsoraは異次元の間合い管理能力でこの立ち回りを成立させています。
常に最低空空Nのフレームの暴力を押し付けつつ、掴みや下強といったリターンの高い技で撃墜%に持っていく、その後はOPを十分に回復させた空後で撃墜する。ほんとうに素晴らしい。こうなりたい。
Muteace
現代ピーチの最先端を進むピーチ使い
北米最強のピーチ使いがMuteaceです。
この男の立ち回りを一言で表すなら”忍耐”…
この一言に尽きます。
Muteaceの立ち回りはかなりゲームスピードが遅めです。
ステージ中央でどっしりと構え相手を攻めさせるのが非常にうまいプレイヤーです。
反転ガード最低空空後や引きステップによる差し返しを的確に使い分け、ライン中央を維持し続けます。ガードが固く、ステージ中央を絶対に譲らない彼の立ち回りはまさに壁です。
私が最も伝えたいMuteaceのうまいところは彼のライン回復術です。
ライン不利を背負っても全く焦ることなく、引きジャンプや二段ジャンプ浮遊を交えて少しずつ自分の領地を奪い返していきます。
ピチデは差し返しの女王です。他のキャラよりもライン有利時の立ち回りの強さが数段階跳ね上がります。彼はこの強みを最も生かしているプレイヤーといえるでしょう。
北米最上位勢は昔からこのラインの押し合いを得意としている印象があります。Muteaceももちろんその一人であり、観戦する際には是非ともこの点に注目して観てください。マジでクソおもろいです。
うめき
彼はデイジー使いです。
うめきデイジーといえばなんでしょうか?
即死精度?火力?
私が思ううめきデイジーの最も優れている点は撃墜のはやさです。
”殺意のうめき”といえばいいのでしょうか?
とにかくうめきデイジーは他のピチデ使いよりも圧倒的に撃墜がはやいです。
撃墜択が単純に多すぎるんですよね。株があたればトレインで即死、外に出せば復帰阻止で早期撃墜、固め展開から回避や引きジャンプ、暴れで逃げようとしたら上スマで殺される。
空Nカス当てダウンに横スマ上シフトでの撃墜や高空での縦軸差し返し上B撃墜もうめきデイジーの十八番です。横Bもめっちゃあてるし…とにかくどこからでも撃墜してくるんですよね。
ピチデ使い永遠の悩みは空前や空後といった撃墜技を立ち回りで多用するために起こるバ難です。これはピチデが撃墜が弱いということではなく、OP管理ができていない使い手の怠慢というのが私個人の意見なのですが、これが理由でゲームを落してしまうことが多いのは確かな事実です。
空前、空後以外にもマジで5億通りくらい撃墜択を持っている。これがうめきデイジーの強さだと思います。
即死や踏み反撃など確かにうめきさんはトップクラスに難しいテクニックを実践レベルに落とし込めている唯一の選手なのですが、観戦する際には彼の復帰阻止や撃墜択の豊富さに注目して観てください。マジでわくわくします。一番見てて面白い試合をします。アンブレラサイコー。
エイク
コロナ後に本格的にオフ大会に参加し始め、安定して好成績を収め続けているここ2年で注目を集めてきたピーチ使いです。
エイクピーチと対戦した人たちは口々に「マジで技があたらない」と言います。彼のピーチ最大の特徴は被弾の少なさです。
二段ジャンプ浮遊を多用し相手の技が当たらない間合いを作り続けるのが立ち回りの特徴です。相手の間合いの外で辛抱強く待ち、動いたところを空後で迎撃する。相手が動かないなら株で嫌がらせをする。
エイクピーチがずば抜けてうまいのが下B、つまり株の使い方です。
エイクさんが立ち回りで多用するのが株スマッシュ投げです。彼はCステをこのためにスマッシュにしています。(私個人もCステはスマッシュに設定しています)
株スマッシュ投げですが、これ恐ろしく弾速が速いのです。
OPのかからない14%の飛び道具がありえない速度で浮遊を交えながら置き技の着地隙とかのいや~なところに飛んでくるんですよ?しかも当たったらDAやら掴みやらが確定するし…そりゃ強いよ。
エイクさんのうまいな~と思うところに透かし行動の豊富さと対空のはやさも挙げられます。
ピチデの透かし掴みが強いのはまぁ当たり前としてですね。エイクさんは浮遊透かしからの最低空空後や下強、透かさずにめくり空後や空Nを交えることで相手に攻撃のリズムを掴ませません。マジで好き。
このような透かしからの読み合いや固めを嫌がって逃げた相手に的確に空Nなどで対空を通すのが抜群にうまいです。
エイクピーチを見るときは本当にこのあたりのうまポイントを押さえてください。うますぎて涙が出てくるはずです。
ピチデ観戦の面白さ
本当はあと5人くらい紹介したいところなのですがこの記事で紹介するのは尺の都合上この4人までにさせていただきます。どうしよう…めっちゃかきたい…我慢します。
原点にして頂点Samsoraピーチ、忍耐のMuteaceピーチ、殺意のうめきデイジー、技が当たらんよエイクピーチ…この4人がうまいことは皆さんご存じだとは思いますが、この記事でどのようにうまいのかを知っていただけると幸いです。きっともっと観戦が楽しくなるはずです。
ピチデは最強キャラです。やれることが無限にあります。
だからこんなにも使い手で個性が生れるのです。ちょっと今からメインにするにはカロリーが高すぎるとは思いますが、トレモで遊ぶくらいでも構わないのでぜひこのキャラを触ってみてください!!
以上ばしスマnote部ノロ編でした!次回もお楽しみに!