薬剤師で20代で身につけるべきスキル3選
1.調剤スキル
薬剤師は、調剤がまず基本になります。
調剤にはいろいろな種類がありますが、散剤や水剤などの調整も問題なく必要があります。
配合の適不適、賦形剤の種類も薬剤によって異なります。その特性をきちんと理解して調剤できるかどうかが大事です。
また、処方せんと患者情報を確認して、適応や併用禁忌、用法用量などの必要な情報をチェックする処方せん鑑査も重要です。
1つの店舗だけで仕事をしていると、その店舗にある薬しか知らないことになるので、20代のうちにさまざまな店舗を経験して勉強することをおすすめします。
また、分包機や軟膏練り器などの機器も使い方を習得しておくことが重要です。
分包機にも円盤型、Vマス型、カセット一体型などさまざまな種類があり、分包紙の交換方法も機器によって異なりますので、注意が必要です。
触ったことがなくても、説明を聞けばある程度使いこなせる人であればどこでも重宝されます。(機械音痴でなければ大丈夫かと)
2.コミュニケーションスキル
これも当たり前の話ですが非常に重要です。
薬剤師にとって、コミュニケーションスキルは2種類あると考えております。
1.薬局内スタッフとのコミュニケーション
薬局は狭い職場です。
同僚から好かれて仕事をやりやすくするためのコミュニケーションが必要ですが、一番簡単で大事なことは、「感謝」、「謝罪」です。(当たり前の内容ですみません笑)
①調剤薬局の仕事は、他のスタッフと協力して業務をすることが多いと思います。その際に積極的に感謝を伝えることを心掛けてみましょう。
さらに、建設的なフィードバックをお互いに提供することで、より良い薬局を作るアイディアやスタッフの成長の機会を共有することも大切です。
②ミスをしたときに素直に謝罪をしましょう。
そして、二度と同じミスを繰り返さないようにするために、どう改善するのかも考えて共有できたら、周りからも評価される薬剤師になれると思います。
この積み重ねは後々大きくなるので気づいた時から始めましょう。
2.患者さんとのコミュニケーション
大事なことを3つにまとめました。
①じっくり話を聞く。
まず患者の話を聞き、尊重しましょう。
服薬指導の主人公は患者自身です。納得しないまま薬を飲んでも治療効果は高くならないと感じます。
納得してないポイントがあれば、必要に応じて疑義紹介をして解決するなどもしていきましょう。
②患者背景を理解する。
患者の医療に関する知識や言葉の理解度、年齢、健康状態など、患者背景を理解しましょう。
そのうえで、専門用語を使わずわかりやすい言葉で伝えることが大切です。
③シンプルに伝える。
お薬や治療についての情報を、難しい言葉を使わずに、具体的な例やパンフレット等を使って説明するなど、患者が簡単に理解できるように工夫しましょう。
患者からの質問にもごまかさず、きちんと答えることが大切です。
これらのポイントを意識して、薬剤師としてのコミュニケーションがより円滑になり、患者さんとの関係がより良くなるでしょう。
3.利益把握スキル
いま自分がしている業務が、どれだけ利益を生み出しているのかも、ある程度把握できるようになりましょう。
まず把握すべき数字は「処方せん単価」「薬価差益」「調剤技術料」の3つです。
・処方せん単価
処方せん1枚を受理し、処理することで得られる利益のこと。(調剤技術料+薬剤料)
・薬価差益
医薬品の薬価と卸納入価の差額。(薬価ー卸納入価)
・調剤技術料
処方せん通りに調剤した際に生じる技術料(調剤基本料、後発医薬品調剤体制加算、服薬管理指導料など)
つまり、薬局の利益に直結するのは薬価差益と調剤技術料です。
医薬品の納入価は薬価の80~85%ほど(薬価差益15~20%)が一般的ですが、日常業務で差益を増やすことは難しいです。(差益をもっと増やしたい方は弊社にご相談ください)
日常業務で改善を見込めるのは調剤技術料のUPです。
後発医薬品の使用率が低ければ、高めることで後発医薬品調剤体制加算のUPが見込めますし、
地域支援体制加算を取得すれば大きく利益を伸ばすことができます。
加算を増やすためには具体的に何をしたらいいのか、どこに営業かけたらいいのか、どんな届け出を出したらいいのかなど、タスクに落とし込み、
実行していきましょう。
これらを意識することで経営者目線で調剤できるため、雇用主からは重宝される薬剤師になります。
3.まとめ
上記の3つ以外にもスタッフのマネジメントスキルや在宅業務のスキルなども大事になるかと思いますが、まずはこれらのスキルを20代の時にもっておけば、転職や独立したときに役立つことは間違いありません。
ぜひ1つでも行動に移してみてください!
お読みいただきありがとうございました😄