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コンビニのレジ

コンビニのレジに立つのは、もはやアジア系の外国人が当たり前の光景となった。かつては日本の若者やパートが担っていた仕事だったが、今では留学生という、ほぼほぼアルバイト目的で来日したインドネパール系や東南アジア出身の若者たちが働く姿をよく見かける。彼らは日本人客に対して、丁寧かつ迅速な対応を見せ、働きぶりは日本人をも唸らせるほどだ。

なぜ彼らが本国では当たり前の無愛想な接客態度を取らず、日本で熱心に働くのか。それは、日本の労働環境への適応、周囲への同調圧力なのか興味深いところ。

日本の職場では、マニュアルに沿って効率的に作業することが求められ、個人主義的な行動は抑制される傾向がある。外国から来た彼らも、そのような環境に身を置くうちに、日本の働き方に順応していくのだろうか。

しかし、いつまでも低賃金でこれらの留学生が働き続けてくれるとは限らない。そもそも日本の賃金水準は他の先進国から大きく水をあけられており、果たして現在のようにアジア系の外国人が働きに来てくれるかは怪しいところ。

10年前は中国系の留学生が多かったが、今では東南アジアやインドネパール系の外国人がコンビニアルバイトの主力となっている。彼らの出身国も経済的に大きく発展しており、賃金水準が日本のそれと遜色なくなるのは時間の問題だ。その先のコンビニアルバイターのフロンティアを開拓しようしても、中東やアフリカは歴史的に欧州との関係があり、賃金水準と比較してもあえて日本とは考えづらい。

もしかしたら、あと10年もしない内に、コンビニは完全な無人経営か何かへシフトしないと厳しいのではと勝手に予想している。

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