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甲子園大会中止決定に対する大人の責任

今日、戦後初となる甲子園大会中止が決定しました。以前から開催は難しいと考えられていましたので、覚悟はしていましたが、やはり胸が締め付けられる思いです。

怒りや悲しみのやり場のない子どもたちに対しては、本当に申し訳なく思っています。すべては大人の責任です。高野連や朝日新聞はあまり好きではないので、肩を持ちたくはありませんが、彼らに中止の判断をせざる負えなくしてしまったのは、日本国民の大人一人ひとりの責任です。
誠に申し訳ありません。

中止の判断が正しかったか否かは後になってみないと分かりませんが、現時点で人類の持っている情報内においては妥当な判断であったと思います。やはり、高校球児にリスクを負わせることはできません。私も高校生であれば、死んでもやりたいと思ったかもしれませんが、それを止めるのも大人の役目です。

今回の決定が覆ることは無いですが、今後このような悲しい事態を繰り返さないことは重要です。今回の結果を招いたのは何だったのか、どうすればよかったのかを冷静に考えてみたいと思います。それこそが、我々大人達がすべき役割です。

今回の決定はコロナウイルス感染拡大の影響であることは言うまでもありません。では、なぜ感染が拡大し、収束に時間が掛かっているのでしょうか。

感染が拡大したのは、人の動きを止められなかったからに他なりません。事実、緊急事態宣言により人の動きが制限されると、1ヶ月ほどで減少傾向に転じています。また、個人の対策も十分では無かった人もいると思います。不要不急の外出、マスクや手洗い、体調管理などを十分に行い、感染拡大防止に全力を尽くせたといえる人はどのくらいいるでしょうか。私も3月初旬のころは、自分自身が罹っていなければマスクは感染予防として意味がないので、積極的にマスクをする意味は無いと考えていました。今でも、感染予防としては意味が殆ど無いと思っていますが、拡散防止に協力するために、必ずをマスク着用しています。そもそもずっと在宅勤務なので食料品の買い物以外で外出することはありません。

緊急事態宣言の発令が遅かったとは思いますが、そのような政権を選んだのも我々大人の責任ですし、社会全体としての危機感も薄かったと思います。さらに、自粛要請に対して補償も十分ではないため、なかなか休業やテレワークが進まなかったのも我々大人が招いた結果です。別に他の政党であればもっと上手く出来たとも思いません。ただし、我々有権者がもっと政治に参加し、厳しい目で監視、追求していく必要があると思います。それは与野党問わずです。世界がコロナで騒いでいる時に桜を見る会など、しょーもない問題に時間を使っていたのは与野党ともに責任があります。そして、それを煽るメディアと煽られる大人も同罪です。正しく準備し、正しく対応することができていれば、もう少しマシな結果になったと考えられます。

企業の責任も忘れてはいけません。業種や職種によるとは思いますが、実際に在宅勤務をしてみると、不便な部分はあれど、全く出来ないなんて事はありません。それを、やったことが無いからと、強く要請されるまで中々動かない企業が多くありました。もう2週間だけでも早く在宅勤務を始めていれば、今の状況もだいぶ違っていたことでしょう。それにより経済の回復も早まったでしょうから、企業や経団連としても完全にミスと言えるでしょう。

世界的に見ると日本は今の所、良い結果が出ていると思います。正直、神風が吹いているといっても良いレベルだと思います。もちろん、個人の努力や習慣、医療関係者等の努力が世界トップレベルである事も要因でしょう。それだけでなく、運も味方につけました。例えば、PCR検査が4日以上熱が続く人に限定していましたが、最近の研究でどうやら発症後5日からは感染性が弱まるらしいと言われています。つまり、散々叩かれたPCRがなかなか受けられない状態こそが、拡散防止に一役かっていた可能性があるのです。また、はっきりとしたデータが出た訳ではありませんが、BCGワクチンの影響もあるかもしれません。

これまでの悪かった点や良かった点を振り返ったところで、今後どうすればよいか考えてみたいと思います。

とにかく、ワクチンや特効薬が出来るまでは、人の動きを制限する他ありません。第2波がいつ来るか、何がきっかけかは分かりません。夏に来るのか、秋になるのかも分かりません。仕事で移動する人も多くいるとは思います。私も今後は出張の予定もあります。それでも、一人ひとりが出来る限り感染予防、拡散防止に努める他ありません。そして、最高の予防方法は自宅にこもることです。これは間違いありません。どんなに気をつけていても、感染症のプロである医療従事者でさえ、コロナに感染しています。医療用マスクをはじめ保護具をつけても100%感染を抑えることはできないのです。この事を肝に命じ、外に出るということは少なからず、自分が加害者もしくは被害者になるリスクがあると考え行動するようにしましょう。

そうは言っても、外食などのサービス業の方は、客が来ないと困ると思います。そこに関しては、コロナが落ち着くまでは、政府に補償を呼びかける他ありません。今の額では全く足りていないと思います。正直学生に20万円など配るよりも先に、自粛に協力してくれている店舗にお金を配るのが先だと思います。学生は基本的に消費のみで、経済をたいして回していませんが、お店は経済の一部です。中には自分で稼いだお金で学費を払っている人もいるかもしれませんが、もし本当に困っているのであれば、奨学金が出ているはずです。生活費が足りてないのは、学生だけでなく全てのフリーターが同じ条件です。学生に給付が不要と言っているのではありません。優先順位がおかしいと言っているのです。そもそもさっさと大学側に補償をすれば解決したのに、補償が遅れ、渡す相手を誤るたびに無駄な出費が増えていきます。このような部分にも有権者は継続して目を向けていく必要があります。

私の個人的な予想では、若者の補償やお店の補償よりも中高齢フリーターに対する補償を厚くしたほうが良いのではないかと思っています。なぜなら、彼らの中には失う物のない「無敵」になってしまう人がいると思うからです。若者には未来があり、お店をやっていた人には成功体験や家族といった希望があるかも知れません。しかし、中高齢フリーターの中にはそれらが少ない人がいます。失う物の無い人が職やお金を失い、自暴自棄になってしまった場合、他者を傷つけてしまう可能性があります。目的のある犯罪であれば、対策の方法があるかもしれませんが、犯罪が目的になった人を止めることは困難で、被害も大きくなります。

コロナに関してはこれまでは分からない事だらけではありましたが、今後は新しい情報が随時アップデートされ、正しい行動を取りやすくなっていく事と思います。それでも最終的には個人の行動が、感染拡大を大きく左右します。最初に感染したのはたった一人の人でしょう。それが世界中に広がり、何万人もの人の命と生活を奪っています。高校球児の夢である甲子園大会も奪われました。これに対抗出来るのは、やはり一人ひとりの行動です。周りの人の行動や思考を変えることは出来なくても、自分自身の行動は変えることが出来るはずです。

あなたの行動が人の命を、生活を、球児の夢を救うことに繋がります。
私は我慢ではなく、自ら進んで最大限自粛します。野球中毒ですから。

それでは今日も良いBaseball Lifeをお送り下さい。

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