イップスを治す①
イップスを最速・最短で治す方法を教えます。
基本は野球のイップスについての話ですが、
ゴルフやダーツなどについても根本は同じなので、
是非とも参考にして下さい。
結論から言います。
ポイントは以下の3点です。
①小手先での強弱の調整をやめる
②いつでも同じ投げ方ができるようにする
③強弱の調整の練習をする
たったコレだけです。
一部の天才はこのアドバイスだけでも治るかもしれませんが、
私と同じような凡人のためにもう少し詳しく説明します。
①小手先での強弱をやめる
これは、非常に簡単な話です。
詳細はまた別の機会に書く予定ですが、
イップスとは強弱を調整しようと試みて失敗することです。
よって、強弱を調整しなければ、イップスにはなりません。
野球でいえば遠投、バッティングでは強弱を調整しないのでイップスにはならないはずです。
ゴルフでも、イップスになるのはパッティングやアプローチなど強弱を調整する場面であり、ドライバーでイップスになる事はほとんどありません。
野手であればある程度近い距離であっても、
8〜9割の力で投げる必要があります。
近くて速い球を投げると相手が取れないかもしれないと考え、
小手先で6割くらいに調整して投げようとすると、近い距離でもミスします。
なぜか。
そんな練習はしていないからです!
小手先で6割で投げる練習をせず、
実践でいきなり挑戦するのでもちろん失敗します。
これがイップスです。
①が出来れば理論的にはイップスはなくなりますが、実際には②と③が必要です。
当たり前の話ですが、
10mくらいの距離で140km/h の球を投げられても取れませんし、
投げる側も躊躇して力を調整してしまったり、
フォームが変わってしまったりします。
②いつでも同じ投げ方ができるようにする
これは言われなくても分かる当たり前の話と思われるかもしれませんが、
意外と奥が深い話です。
指導者はよく、キャッチボールをしっかりやれと言います。
キャッチボールが基本だと、時には30分上の長い時間やらせます。
ミスしたら怒ったり、罰でランニングをさせたりします。
しかし、良い投げ方を教えて貰いましたか?
ミスが少なくなる投げ方を指導されましたか?
もちろん体の大きさや筋肉の付き方など個人差があり、
全ての人に合う投げ方はありません。
ただし、ミスを少なくする投げ方はあります。
それは毎回同じ投げ方で投げる事です。
当たり前ですか?
キャッチボールではできても実践でできないから、
イップスになるんだという声が聞こえてきそうですが、
もう少し良く考えてみて下さい。
毎回同じというのは、
・フォーム
・ステップ位置(足の位置)
・腕の軌跡
・力の入れ方(力の抜き方)
・リリースポイント
以上のようなもの全てが同じという事です。
つまり、①で言った事とほとんど同じ事です。
もしあなたが1つの投げ方しかできない場合、
投げれる距離も1つということです。
皆さんは最も力が出る投げ方を日々練習しているはずです。
遠投をしたり、50mを矢のような送球ができるように、
または160km/h を目指して練習しているかもしれません。
全力の投げ方が最も良い投げ方だと信じて疑いません。
本当にそうでしょうか?
塁間以下の距離を投げるのに160km/h は邪魔ですし、
10m先に投げるのにレーザービームでは相手が取れません。
塁間を投げる練習もしていると言われるかもしれませんが、
投げ方はどうでしょうか?
遠投と同じ投げ方をして、小手先で力を調節し、
塁間のキャッチボールや10mのクイックスローをしていませんか?
100%の力で投げる事が前提のフォームで、
60%の力に調節して塁間を投げるのは正しいとは言えませんよね。
例えるなら、
F1のエンジンを積んでコンビニに買い物に行くようなものです。
アクセルの調整を少しミスするとガードレールに衝突してしまうでしょう。
だからこそ、皆さんが今までイップスだったのは何ら不思議はありません。
むしろ真面目に取り組んでいれば当たり前のことです。
特に球速が速い人、遠投が得意な人などは、
F1どころかロケットのエンジンを積んでいるのと一緒ですので、
塁間を投げるのには苦労していることでしょう。
ではどうすれば良いかというと、
③強弱の調整の練習をする
という事になります。
①小手先での強弱の調整をやめ、
②いつでも同じ投げ方ができるようにすると
いつも最速の球を投げてしまいます。
それでは相手が取れませんので、調整をする必要があります。
ではどうやって調整するのか?
異なる投げ方を覚えて下さい。
先程、書いた
・フォーム
・ステップ位置(足の位置)
・腕の軌跡
・力の入れ方(力の抜き方)
・リリースポイント
の中で、あなたが変えてしっくりくる物を選んで少し変えてみて下さい。
今までの投げ方が100%とすると、ステップを狭くしたら他を全く変えなくても、勝手に90%の球が投げれるかもしれません。
フォームをサイドにしたら80%、アンダーにしたら60%となる人もいるでしょう。
2つ以上の要素を組み合わせるのも良い方法です。
サイドスローにしてステップを20cm開いたら65%となるなど、
組み合わせは無限にあります。
あなたに合う方法が見つかったらあとは練習あるのみです。
急にサイドスローを取り入れて、
いきなり毎回同じ投げ方にはならないはずです。
②のいつでも同じ投げ方ができるようになるまで練習して下さい。
ただし、変えてほしくない物があります。
それは、力の入れ方とリリースポイントです。
力の入れ方はこれまで何度も言っている小手先の調整です。
調整が非常に難しく、調整が可能であればイップスになどなっていません。
リリースポイントも調整が非常に難しく、正しい投げ方では、
ボールを放すのではなく、ボールが放れるという感覚です。
人それぞれ個性があり、絶対はありませんが、
フォームとステップ位置だけでも十分に対応できると思いますので、
まずはそこから試して見ることをオススメします。
ただし、怪我にはくれぐれもご注意下さい。
サイドやアンダーなどを急に練習すると肘や肩に負担がかかります。
焦らず負担の小さいフォームを探しながら、
一歩ずつイップスを克服して下さい。
それでは良いBaseball Lifeをお送り下さい!
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