赤靴神~ユーキリス~
2013年~2014年に東北楽天ゴールデンイーグルスに在籍したケビン・ユーキリスを皆さんはご存じだろうか。
元MLBのスーパースターとして来日したユーキリスは当時3億円という年俸を引っ提げて開幕戦から5 番一塁手として出場、開幕2戦目の3月29日西武ドームでの西武戦で、6回表に菊池雄星から来日初本塁打。しかし右手首への死球などで数試合を欠場し、4月26日のオリックス戦への出場中に左かかとの痛みを訴え、翌27日に出場選手登録を抹消された、抹消後の診察で、左足底筋腱炎を発症していることが判明し5月7日に故障箇所の再検査と治療を目的に、球団の承諾を得てアメリカへ帰国し、以後出場することなくわずか21試合の出場、65打数14安打、1本塁打、打率.215の成績で10月30日に現役引退を表明する。
そんな日本では散々の成績だったユーキリスだがMLB時代は輝かしい実績を残している。
2001年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから8巡目で指名されプロ入り。
レッドソックス時代
2008年当初は主に6番で活躍を見せ、オールスターに初めて選出された。4番打者であったマニー・ラミレスが7月31日に退団した後は、ラミレスに代わり4番を打つことになった。最終的にはリーグ6位の打率.312、チームトップの29本塁打・115打点を記録し、ファン投票での最優秀打者賞であるハンク・アーロン賞に選出された。
2009年は開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された。同大会では4番・一塁を任される。
引退後
2018年、古巣レッドソックスのボストン・レッドソックス殿堂に選出される。
プレースタイル
打率や本塁打といった数値はそれほど目立たない反面、選球眼に優れ、出塁率の高さが持ち味で、2006年には1打席当たりの投球数4.42はリーグ最多となった。またチャンスにも強く、ランナー無しの場面では打率.243に対して、ランナー有りの場面では打率.340を記録している。そのためチームへの貢献度は非常に高い。2007年は高い出塁率を生かして2番打者としての出場が主。足はそれほど速くないが、ベースランニングが上手く1番を打つこともある。
はつらつとしたプレーも魅力のひとつで、同僚のダスティン・ペドロイアと共にチームのムードメーカーとなっている。いかなる場面でも手を抜くことがなく、2007年レギュラーシーズンには一塁守備で失策0を記録し、9月7日にはリーグ記録となる179試合連続無失策記録(2008年6月7日に失策を記録するまで、238試合連続無失策記録を樹立。その後ケイシー・コッチマンが274試合に記録を更新)を達成するなど堅実でゴールドグラブ賞を受賞した。
2003年に「マネー・ボール」がアメリカでベストセラーとなり、著者のマイケル・ルイスはユーキリスを「四球のギリシャ神(The Greek God of Walks)」と命名し、有名となった。
結論.あの打ち方は野球好きなら誰しもが一回はまねしたはず。※阿修羅もまねしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?