DHによって出場機会の恩恵を受けた選手
今回はDH起用で出場機会の恩恵を受けた選手を紹介していく。
栗山巧
栗山巧は23歳で迎えた2006年シーズン、得意の打撃を活かすためにDHとして21試合DHで先発起用された。翌年はDH先発で19試合、左翼手の和田一浩がDHで休養する際の左翼手としての代替起用で23試合、合わせて42試合の出場機会を得た。さらにこの翌年の2008年に初めて規定打席に到達した。
栗山はベテランになった今では打力を活かしDHとして多く起用されている。若手時代にはDHによって出場機会を得てベテランになってからはDHによって選手寿命を延ばすことに成功しておりDHの恩恵を最大限生かした選手と言えるかもしれない。
陽岱鋼
陽岱鋼は23歳で迎えた2010年シーズン、右翼手の稲葉篤紀のDH出場時の代替選手として14試合に出場した。これは陽の先発試合の1/4以上を占めておりDHによって多くの出場機会を得ることを可能にした。陽は翌年の2011年に初の規定打席に到達する。
柳田悠岐
柳田悠岐は25歳で迎えた2013年シーズン、先発出場した72試合中1/3にあたる24試合がDH先発出場だった。DHによって多くの出場機会を得ていた選手だった。柳田はこの翌年に初の規定打席到達を果たすことになる。
森友哉
森友哉はNPBの歴史のなかでも最もDHによって若手時代から出場機会を得ることができた選手と言えるだろう。本来の守備位置である捕手は経験を求められるポジションで20歳でレギュラーを掴むのは難しいがDHならば打力さえあればレギュラーを獲ることが可能であり20歳にしてNPBでも上位の打力を持っていた森にとってDHがあるパ・リーグの球団に入団できたことは幸運だった。森は後に本来の守備位置である捕手に再コンバートされることになるが既に一軍レベルにあった打撃を磨くことができたのは大きいだろう。
山川穂高
山川穂高は25歳で迎えた2016年シーズン、一塁手だったメヒアがDHで出場した際に一塁手として31試合代替起用された。これはこの年の山川の先発出場の80%近くに及びDHによって多くの出場機会を得ることを可能にした。翌年もメヒアの代替起用として14試合、DHとして6試合起用と計20試合DHによって出場機会を得ていた。
小深田大翔
小深田大翔はレギュラー二塁手の浅村の休養時に二塁手として代替起用された。この代替起用は先発出場のうち20%近くでありDHで多くの出場機会を得ていたことになる。