プロの三塁手はアマチュア時代にどこを守っていたのか
過去にLtfrankcさんが三塁手不足はアマチュアの三塁手を指名すれば解決するのかについての記事を書いていました。記事の内容が興味深く実際にプロでレギュラーを獲得している三塁手は高校時代、アマチュア時代にどこを守っていたのかを調べてみることにしました。
・レギュラーの定義は三塁手として100試合以上出場した選手を対象とします。
・ドラフト制度が導入された1965年以降に入団した選手を対象とします。
・調べてわかった選手のみを集計。
まずはプロでレギュラーとして三塁を守っていた選手の高校時代の守備位置です。投手が最も多く次いで遊撃手が多いです。一方で三塁手は11%程度です。この結果は確かにプロの三塁手は高校時代に三塁手を守らない、と言えそうです。
高校時代に三塁手を守っていた選手の内訳を見ると最後の選手は鈴木健(1987年入団)でありここ30年近く高校時代三塁手を守っていたレギュラー三塁手はいないようです。
高校レベルで三塁手を守る選手はプロの三塁手のレベルについていけないのかもしれません。
続いてアマチュア時代のポジションです。ここでいうアマチュア時代のポジションとは高卒選手は高校時代、大卒選手は大学時代、社会人出身選手は社会人時代に守っていたポジションのことを言います。
先程とは違い三塁手が最多で続いて遊撃手という形になりました。アマチュア時代に三塁を守った選手がプロでも三塁手を守っていたという形になります。
ただしこれは1965年以降の全ての三塁手レギュラーを対象としたものだということに注意が必要です。ここ最近の傾向は表していません。2001年以降を見てみます。
2001年以降は遊撃手が最多となっています。次いで三塁手が多くその他ポジションは1名ずつとなっています。
まとめ
・プロで三塁のレギュラーを守っている選手で高校時代三塁専門だった選手は少ない。
・ここ20年でサードのレギュラーを獲得した選手ではアマチュア時代にショートか高校時代は三塁以外のポジションで大学か社会人では三塁を守っていた選手が多い。
以下元データ
「-」は調べても不明だったものです。