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チリも積もれば|4/21 対ヤクルト6回戦を振り返る

ご覧いただきありがとうございます。
今日はフルで見られました。

試合振り返り

1回

ヤフーレと大貫、先週と同じマッチアップ。
ヤフーレの立ち上がりは安定せず、先頭から死球四球とチャンスを作ります。
特に左打者に対して変化球が決まらず引っかかりがち
佐野は唯一ゾーンにきていた速球を狙い撃ちしましたが少し詰まってライトフライ。
狙いは良かったですし悪くない内容でした。
続く牧は強めのピッチャー返しも弾かれ、なんとかゲッツー崩れで先制。
悪くない当たりでしたが飛んだコースが悪かったと思いますし、セーフになってラッキーでした。
さらに宮﨑、楠本も四死球で繋ぐと満塁フルカウントから伊藤光がタイムリー。
3点を先制します。

その裏の大貫、援護があることから丁寧に投げている印象。
特に左右のコースは間違えないようにしている姿勢が感じられ無失点に抑えます。

2回

先頭の大貫がセンター前ヒット。
いつもに比べると腰の入った綺麗なスイングでした。
さらに度会もセンター前で続くと関根のバントは内野安打に。
このバントの意図については後述します。
さらに佐野タイムリー、牧の痛烈なゲッツー崩れの後、盗塁と宮﨑のタイムリー、代わった長谷川からは楠本のゴロの間の得点で、結局この回は4得点となります。
この回はカウント的にも、狙い云々より勢いのまま振れていたからこその連打だったかなと思います。
メンタル的な部分ではかなり吹っ切れた印象です。

その裏の大貫は、先頭の村上、続くサンタナに連続四球と点差が開いて慎重になってしまったのかというピッチングに。
間違いのないようにという意識には感じましたが、もっと大胆にいっても問題ないのかなとは思いました。
続く山田は三遊間を抜けていくタイムリー。
しかしここから下位打線に向かうところをきっちり抑えて最小失点でとどめます。
大貫らしく完璧じゃないけど仕事はするよという感じでした。

3回

度会が死球から盗塁を決めるもオスナのファインプレーにも阻まれて無得点。

その裏の大貫は三者凡退。
1番からの打順ではありましたが、丁寧に抑えることが出来ていました。

4回

先頭の牧がバースデーアーチ。
甘めの速球を、前のポイントで捉えて左中間へ。
気づいたら一瞬で頼れる4番に戻っていました。

その裏の大貫は先頭の村上に被弾。
インコースを丁寧に攻めていたものの、ラストボールだけ浮いたところを逃してもらえませんでした。
ただし、一球で仕留める村上を褒めるべきで、ゾーン勝負しなくてどうするという展開ではあったので全然許容範囲です。
後続はヒヤリとする当たりもありながら抑えます。
相手からしてもゾーン勝負でくるのは分かっているので早いカウントで打ちに来ていましたが、それでも抑えられる投手であるということを余裕に感じて欲しいです。

5回

大貫が四球で出塁も度会が併殺で無得点。
雨による試合の成立と大貫のコンディション的に全然これで良いやという雰囲気でした。

その裏、先頭の中村にストレートの四球を与えるも京田の好プレーがあり無失点。
スライディングキャッチはもちろん、その後の三遊間のプレーも、雨でボールが滑ることを頭に入れて落ち着いて一つずつ取る選択が出来ており、経験値の違いを見せられた印象です。

6回

エスパーダが登板し三者凡退に抑えられます。
この展開で投げる投手ではないように思えますし、無理に打ちに行くと余計に術中にハマってしまいそうで嫌な投手という印象でした。

この回の大貫は牧のファインプレーにも助けられて無失点。
打者走者村上のスピードが頭に入っており、雨で焦らないことと送球を間に合わせることを両立できていたプレーだったと思います。
また、この回で大貫は100球を超えていましたが、それでも威力は落ちておらずまだまだ投げられたんじゃないかなという印象でした。
前回はこの辺りで一気に球速ダウンし、その時に書いた通りまたも課題を一つ潰してきたという形です。

7回

星が登板し三者凡退。
下位打線に向かうところではありましたが、楠本のように捉えきれなかった悔しさが表情から見られるシーンなどもありました。

その裏は松本が登板。
少し制球に苦しみ四球やカウントを悪くする部分はありましたが、最終的にはゾーンで押し切り無失点。
威力のあるクセ玉なだけに、ゾーン勝負さえ出来れば簡単には打たれないという成功体験をどんどん積み重ねていって欲しいです。

8回

星が続投し三者凡退。
度会のミスショットが少し気になり、以前なら捉えられていたコースも押されたりフォールになってしまっている印象でした。
当然シーズン入ってからは投げられるボールの威力の変化もあるとは思いますが、度会自身がボール球には手を出さないという意識からポイントを近づけているのではないかなと感じる部分もあり、良さである「積極的に前のポイントで捉える姿」も見ていきたいなと思う打席でした。

その裏は中川颯が登板。
積極的に振ってこられている印象で、ヒットと四球の後、二死からタイムリーを喰らいます。
ただ左中間のフライに対して関根と桑原がお互いにOKという合図を出すも関根がすぐに譲ったり、右中間へのヒットで一塁ランナーを二塁で止める桑原のチャージとシングルハンドで止めた後の素早いスローイングなど守備の良さも見られました
また中川颯も打たれはしたものの、ゾーン勝負をすることは相手もわかっていたからこその積極打法のため、失点を割り切って多少打たれても後続に対して変わらずにきっちり投げ切ることが出来た部分が良かったと思います。

9回

清水が登板し三者凡退。
後半少しリリーフを打てずに早い展開になってしまった部分は反省点かもしれません。
この試合だけを見てもセーフティリードとは言い難いですし、先々の話であれば個人成績の向上や次回対戦の布石となるような内容にしていきたかったのも事実ではあると思います。
一点を取りに行く出塁や盗塁という引き出し自体は持っているチームだと思いますし、そこを強みにしている選手がいる以上は、見てる側として勝敗問わず点差で展開を決めつけないように見たいなと感じました

その裏も中川颯が続投。
この回は三者凡退で試合を締め括ります。

総括

オーナーと牧の誕生日をお祝いする連勝になりました。

まず2回の関根のバントについて。
この場面は二塁ランナーが投手の大貫。
雨が降っており、出来れば早めにベンチに戻したいという考えはあったかもしれません。
そうなると最悪大貫がアウトになっても構わないし、送ることが出来たのであればすぐに得点してくれれば理想的かなということでのバントという選択だったのかなと思います。
個人的にもメリットがデメリットを上回っている状況だと思いますし選択自体納得のものでした。
また、関根としてもサードに取らせるバントであれば、大貫は全力疾走やスライディングをする必要がないことまで計算していたのか、きっちりサードに取らせるバントを成功させました。
セーフになったのはともかくとして、個人的に意図が納得のいくものだったので非常にいいバントだったと思います。

また、雨の中ではありましたが、京田や牧、佐野を始めとしてボールが濡れて滑りやすいことを頭に入れて無理な送球を避けたり、一つのアウトを丁寧に取りに行けていた印象です。

大貫も丁寧に投げており、慎重になりすぎてもっと大胆にいって欲しい部分もありましたが、基本的にはみんな「間違えないこと」を意識した1日に思えました。

打線も上向き、守備でも状況判断の的確性が光っており、来週への期待が高まります。
早い段階で借金返済ができるとまた気持ち的にも楽に戦っていけると思うので、まずは来週一つずつ頑張って欲しいです。

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