本当に初回近本が二塁打の時に中野はレフトフライが多いのか?
この記事はX(旧Twitter)の阪神垢の方にポストした内容から少し加筆したものです。
初回、近本の二塁打で今年中野のレフトフライ何本あった?
2024年9月26日の阪神・岡田監督の一問一答でこの様なコメントがありました。
(言えへんけどと言いながら全部言ってるのは置いておいて)
確かに、自分も今年の中野はこの様に打ち上げてランナーを進めることが出来ないイメージがありました。
初回近本二塁打後の中野の打席結果
ということで、勘定して(調べて)みました。
結果、初回に近本が二塁打を打ったのは6本。
ただし、6月2日は4番近本が初回に打順が回ってきての二塁打だったので除外。
あくまで1番近本、2番中野の打順で初回1番近本が二塁打を打った場面のみに限定すると5本。
その時の2番中野の打撃結果は以下のようになりました。
4/11 左飛
5/22 一飛
7/07 左安打
8/11 二ゴロ
8/17 三邪飛
件のレフトフライは1番近本が初回二塁打に限定すると1本のみ。
あれ?意外と少なかったぞ?
まあ5本中1本だから確率的には2割。
左方向と限定するならレフトへのヒットとサードファールフライで3/5だから多いと言えば多い。
0アウトから近本二塁打からの中野の打席結果
もしかしたら近本二塁打のあとの0アウト二塁からと勘違いしてるかもしれないので、近本二塁打後の無死二塁も調べてみました。
4/02 8回 ニゴロ
5/10 6回 右飛
5/23 3回 死球
ここでもレフトフライはありません。
デッドボール以外は右方向ですので進塁打としては合格点でしょうか。
実際に5月10日のライトフライで近本は三塁へ進塁して、その後大山と井上のタイムリーが出ています。
近本が二塁打での無死二塁はなく、0アウト二塁での中野の打席結果
さらにもしかして近本が二塁打で出塁だけではなく、一塁出塁で盗塁や他の選手が無死二塁の場面での中野の打席結果を言ってるのかもしれない。
ということで、2024年中野拓夢の無死二塁の打席の結果はこちら。
全13打席です。
4/02 ニゴロ
4/11 左飛
5/08 右安 → 近本二塁盗塁後
5/10 右飛
5/15 ニゴロ
5/22 一飛
5/23 死球
6/15 左飛 → 近本二塁盗塁後
7/07 左安
8/03 中飛 → 近本二塁盗塁後
8/06 ニゴロ → 近本二塁盗塁後
8/11 ニゴロ
8/17 三邪飛
と、条件を緩くしてみてもレフトフライは2本だけ。
岡田監督の言う「4、5本あるはず」は結果として実証されませんでした。
なぜレフトフライのイメージが付いてしまったのか?
では、なぜ無死二塁の中野の打席で「レフトフライ」ばかり打つというイメージが付いているのか?
もしかしたら、今年はアウトカウント、塁状況関係なく中野のレフトフライ(レフトファールフライとライナーも含める)が多いのでは?
2024年は9月23日の試合終了(138試合消化)時点
2024年 41本 / 611打席 = 6.7% 41本 / 525打数 = 7.8%
2023年 40本 / 660打席 = 6.1% 40本 / 575打数 = 7.0%
2022年 46本 / 610打席 = 7.5% 46本 / 569打数 = 8.1%
2021年 38本 / 525打席 = 7.2% 38本 / 466打数 = 8.2%
プロ1,2年目に比べるとレフトフライは少なくなっていますが、去年と比べると打席数が少なくなっているのにレフトフライは既に去年を超えています。
打数計算にするとよりパーセンテージが上がっています。
このイメージがあったので無死二塁ではないにしろ、「レフトフライばかり」になってしまったのではないでしょうか?
まとめ
近本が初回二塁打、無死二塁で中野がレフトフライが多すぎるは結果として1本だけでした。
しかし、昨年と比べると中野のレフトフライが増えているのは事実ですので、イメージ的にこちらが残ってのコメントだったのかなとは思います。
ファンも思ってたぐらいですから…
あとは阪神打線が前半戦であまりよくなかったのもあるのかもしれないですね。
あ、ちなみに2024年の中野の送りバント成功は全てランナー一塁の時のみ。
(34回中32回は無死一塁のとき、あとの2回は一死一塁)
無死二塁で送りバントは1回も成功していません。
2023年は4回あったんですけどね。