スポーツの為の眼力
スポーツビジョン…
聞いたことはありますか?
簡単に説明するとスポーツ時に使われる眼の力の事です。
スポーツビジョンは大きく八つの項目に分けることができます。
スポーツビジョンの種類
1.【静止視力・SVA】(よく学校の視力検査ではかっているのがこの静止視力になります)
2.【動体視力・KVA】(直進してきた対象を把握する能力の事です)
3.【動体視力・DVA】(野球を例にするとボールの位置を眼で追って認識する力です。眼を左右に動かして対象を見るちからともいえますね)
4.【コントラスト・CS】(色の明暗を把握する能力の事です)
5.【眼球運動・OMS】(ボールに対し瞬時に眼を向ける能力の事です。素早く視線を目標に向けるために必要です。)
6.【深視力・DP】(距離感や対象の位置を把握する視力)
7.【瞬間視・VRT】(バスケットボールなどで例えると動いている複数のプレーヤーの中から敵と味方を見分け、位置を把握する能力)
8.【目と手の協応動作・E/H】 (目でとらえた対象を手で反応する能力です)
以上が一般的なスポーツビジョンの種類になります。
スポーツビジョンは小学生から急成長し20歳前後がピークとなります。
20歳を過ぎると緩やかに低下します(-_-)/~~~
そして40歳前後を過ぎると小学生とほぼ同じになり、70歳以上の高齢者では、幼稚園児ぐらいになってしまうという研究結果もあるんです。
なので・・・
小学生から二十歳前後まではこの能力をさらにスポーツビジョンを向上させるためにトレーニングを行い、それ以上になると能力の低下を防ぐためにトレーニングを行うことが効果的と言えるでしょう。
私のチームでは基本的にウォーミングアップ前などにスポーツビジョンを鍛えるトレーニングを行っています。
では次にどんなトレーニングを行っているのかについてです。(今回は2種類だけ紹介します)
誰でも出来るビジョントレーニング1
まず一つ目のビジョントレーニングがマジックボードを使用したトレーニングです。
少し簡単な図を作成しましたのでご参照ください。(下手で申し訳ない笑)
手順1:ホワイトボードにランダムで数字を配置します。
手順2:小さい数字順に手でタッチしていきます。
手順3:時間を記録して次回挑戦するときは前回のタイムより時間を縮める事を意識する
ただ案外やってみると...
慣れないうちは次の数字が見つからなくてフラストレーションがたまります
∧_∧ o/⌒( > ∀< )つ〃 ‘と_)_つノ ☆バンバン バンバン
因みにこのトレーニングをすると【目と手の協応動作・E/H】が鍛えられます。
野球で例えると来たボールを打つ時や打球の捕球時に使われる能力です。
では二つ目のトレーニングです。
誰でも出来るビジョントレーニング 2
次にご紹介するビジョントレーニングは簡単ですが【眼球運動・OMS】 【深視力・DP】【瞬間視・VRT】を鍛えることができます。
では早速やり方に移ります。
手順 1 親指を立て微妙に見えるか見えないかの位置まで離す。
手順 2 テンポよく親指の先を交互に見る
以下の画像をご参照ください
以上のやり方で上下と前後でもやると効果的です。(以下参照)
上下version
前後version
以上が私のチームでやっている簡単なビジョントレーニングの一部になります。
最後に・・・
スポーツビジョンについては野球選手を対象に研究もされており、
動体視力, 眼と手の協応動作, 選択反応時間,
さらには視野の項目において打撃評価が上位の被験者は成績が有意に高くなるという結果が認められたそうです。
なので、打撃能力と深い関係があるということですね!
皆さんのチームや個人の練習の一部に加えてみてはいかがでしょうか(*´-`)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?