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フジテレビ問題と学童・少年野球問題
ここ数日大問題となっているフジテレビのコンプライアンス問題。
学童野球少年野球界も、他人事と思わずに自分事として捉えて欲しいと思う。
私も含め人間誰しも50代を迎えるころから様々な機能が落ちてくる。それを補うのが「経験値」だ。しかしその経験値だけに頼ると時代の空気を読み間違える。
多くの「偉い人」が自分の輝かしい過去や成功体験を基準に判断し、初動を間違える。もちろん初動で間違えても2度目で修正すればまだ間に合う。しかしそれも間違える。結果、最悪の結末を迎える。
この流れを何度見れば気がつくのか……これまで多くの組織が「謝罪会見」や「説明会見」を開いてバッシングを浴びてきた。それを見て「もし自分の身に降りかかったら」と一度も考えなかったのだろうか。
だとしたらその時点でもう要職を担う能力が足りてないと言うことだ。「経験」がむしろ正確な判断の邪魔をしているということだ。
学童野球少年野球界も指導者は常に我が身を振り返り、様々なアップデートを繰り返さなければならない。保身に走る人間は完膚なきまでに叩かれるという時代の空気を読み間違えると、必ず悲劇が起きる。
悲劇とは何か。
保身に走ろうとした大人ほど守りたかった居場所を失う。肩書きもプライドも尊敬も生き甲斐も休日の楽しみも、過去の栄光もすべて失う。
そういう時代に私たちは生きている。