「まちづくり」を真剣に考えてみた。
こんにちは。枚方コワーキングHOOP!管理人の中岡ごうです。例の土佐市の記事でバズってるヨッピーさん、以前からアンチのコメントに律儀に返信されていて「誠実な人やなあ」と感心してたのですが、あれ趣味やったんかいな。どんなメンタルやねん。すごいなあ。
さて、今日は先日参加した枚方市主催の「まちづくりシンポジウム」についていろいろ思うことがあったのでお話しします。
シンポジウムってなんや?
シンポジウムって言葉をググると、「研究発表会」「討論会」を指すそうです。堅苦しい言葉やなあと以前から思ってましたが、シンポジウムとつけると賢そうな会に見えるので、これからHOOP!でも、ことあるごとに使いたいと思います。ついついサボってしまう人を集めて「サボり癖シンポジウム」とか、「あの人、霊感あるらしいで」と周りからウワサされる「あの人」を集めて「心霊シンポジウム」とかやってみたいと思います。
ちなみに今回僕が参加したのは、枚方市駅周辺エリアの再整備を切り口に、まちづくりを考える「枚方市駅周辺再整備シンポジウム」です。
市長、語る。
開会の挨拶に我らが枚方市長の伏見隆さんが出てきました。松葉杖をついて出てきたので驚きましたが、最近、足首の手術をされたとのことでした。お大事に。
市長が話したのは、今回のシンポジウム開催の背景。昨年に枚方市役所庁舎の新築・移転についての決議をとりに行ったのですが、否決されたそうでその理由は「庁舎移転を語る前に、まちづくりを考えないとあかんがな」とのこと。併せて、「まちづくりを考えるのは、市だけじゃないがな。みんなで考えなあかんやろ!こんにゃろめー」という意見が多数あったとか、なかったとか。
そんなこんなで、市民を巻き込んだ「まちづくり」を考える機会として、このシンポジウムが開催されたようです。
市長、語る。 Vol.2
いったん引っ込んだ市長ですが、また出てきました。「また松葉杖かいな」と僕の前の席の爺さんが言ってましたが、そりゃそうでしょう。
枚方市の歴史から始まり、現状の課題、そしてこれからの枚方市について語りました。特に記憶に残っているのは以下2つ。
①人口が近しい高槻市、吹田市、茨木市との周辺市との比較において、枚方市が一番人口が多いのに、一人あたりの支出が最も低い
②枚方市駅周辺の盛り上がりについて「賑わいを感じている=8.2%」「やや賑わいを感じている=29.5%」かつ、年齢が上がるほど賑わいを感じていない。
僕の所感ですが、高齢者がお金を使う場所がないってことなんかなと思いました。そう考えると高齢者の方々が枚方市で何にお金を使うのか気になりましたので、HOOP!オープン後に調べてみたいと思います。
市長、熱弁。
そして未来について。市長が思い描く枚方市駅周辺のまちづくりは「人が主役のゆとりとにぎわいのまちへ」。「ゆとり」は安心・安全であること、「にぎわい」は訪れたい、働きたい、学びたい、住みたいといった魅力が溢れている状態を指すそうです。
具体的に「どうしていくのか」を8つほどあげていましたが、いずれも共通していたこととしては「人の回遊性を高める」ことかなと思います。
例えば、ニューヨーク市はセントラルパーク中心にまちづくりがされていたり、砧公園だとゴルフコースの跡地を利用して広大な公園にしたり。最近では、梅田の最後の開発地と言われているグランフロント大阪あたりにも大きな公園をつくるなど、公園をまちづくりの中心に据えていることが伺えます。
公園をつくることで人が集まり、人が集まることで新しい何かが生まれていく。そして、ただ集めるだけでなく、周辺エリアを人が動き、まちが活性化していく。枚方市駅周辺をそんなイメージのまちにしたいと市長は考えてるんかなと解釈しました。
僕、熱弁。
こっからは僕の話です。
いろんなところの、さまざまなまちづくりを見てきて思うのが、やはり「人がいることによるアドバンテージはデカい」ということです。人口2〜3万人と39.5万人の街ならば、圧倒的に39.5万人の方がなんとかできる選択肢が多く、スピードも速いと思うのです。たくさんいることによるしがらみや窮屈さはあるにせよ、それでも人口が多いことは揺るぎない強みだなと思います。
だから僕が今、枚方でコワーキングHOOP!を立ち上げようと考えたのも、枚方市の人口が40万人くらいいるうちに枚方市を世界に誇る街にせなあかん!のです。まあまあ、飛躍してますが僕という人間はそういう人間なので、ご容赦ください。
めっちゃ良いこと言う武田先生
市長の後、大阪公立大学の緑地計画学研究室で准教授をされている武田先生のプレゼンでしたが、めちゃめちゃ印象に残る言葉がたくさんありました。本を出しておられるとのことなので、早速買いにいきたいと思います。
人は、人が集まるところに集まる。
武田先生が紹介した話で海外の誰かが言った言葉なんですが、わかっていたはずなんですが改めて胸に突き刺さりました。マーケティング的に言うといわゆる同調行動効果ってやつですが、まちづくりにおいても改めて、この原理原則を忘れてはいけないなと考えた次第です。
あと一つ、強烈に頭に残っている言葉を紹介しまして今日はこのへんで。
「都市とは、小さな子どもが歩いていくと、
将来一生をかけてやろうとするものを教えてくれる
何かに出会う、そんなところだ。」
ルイス・カーン/建築家
【6月11日(日)五六市の日にHOOP!プレオープン】