レレレラララ
ほぼ毎朝すれ違う、おじいさん。いつも2サイズアップのスーツを着ています。今日の色は、カーキでした。お久しぶりです。枚方コワーキングHOOP!管理人です。
先日、アンダーグラフがHOOP!に来てくれました。
アンダーグラフは、2004年に「ツバサ」でメジャーデビュー。キレのある歌詞とエッジのきいた演奏、若さほとばしるスピード感で駆け抜ける楽曲は大ヒットしました。当時、無名だった長澤まさみさんがMVに出演していたことも大きな話題を呼びました。
アンダーグラフは、デコボコ道を平らにするような世界観(完全なる僕の主観)が好きだったのでよく聴いていたのですが、ボーカルの真戸原くんが同い年ということも親近感を感じていました。
真戸原くんとの出会い
あれは高校3年生。夜10時くらいだったか、自宅近くの「ふれあい公園」で同じサッカー部のメンバー3人でボールを蹴っていたときのこと。
30mほど離れたベンチに座っていた高校生3人が僕たちの方向へ近づいてきました。
その中の一人が
「よかったら、混ぜてやー」
と声をかけてきました。僕たちは3人だったのでちょうど6人でミニゲームができるなと思い、ええでーと承諾して一緒にボールを蹴りました。
そのときに声をかけてきたのが、真戸原くん。まさか、数年後にタモリさんの横に立ち全国ネットの放送で観ることになるとは思いもよりませんでした。
「アンブレラ」と「四季」
アンダーグラフ初期のアルバム「ゼロへの調和」に入っていた「アンブレラ」「四季」という曲があります。この曲は今でも大好きなんですが、初めて聴いたとき、僕はアーティストを目指していたわけでもなんでも無いのですが、心から嫉妬したのです。
こんなにも優しくて、不器用で、もどかしくて、繊細で、寄り添ってくれる楽曲を「同じ枚方で同じような時間を過ごした同い年の人がつくった」というのが、本当に悔しかったのです。当時、僕はサッカーのコーチをやってたんですが、自分に腹が立つほどでした。
アンダーグラフ来訪
あれから19年。なんと先日、枚方コワーキングHOOP!にアンダーグラフの真戸原くん、ベースの中原さん、ドラムの谷口さんが来てくれました。ビルオーナーであり、同志でもある塩熊商店のおっくんがわざわざ連れてきてくれたのです。ほんまにおっくん、いつもありがとう。
共通の友人の話とか、9月にビルボードライブ大阪で開催するライブのこととか、ちょうどカナダから来てた留学生4人と引き合わせたりとか、短時間でしたが良い機会となりました。夢の壁に書いてもらうのをすっかり忘れてましたので、次回には書いてもらいたいと思います。
19年後の「レレレラララ」
その夜、最近のアンダーグラフはどんな曲を作ってるのか気になりググってみました。
「俺がアンダーグラフを聴いてたのは自主レーベルを立ち上げる前やったし、いわゆる大衆向けというか、マジョリティを意識した曲やったはず。なので、最近は自分達の作りたいものを作ってるやろうし、かなり尖った作品になってるんやろうね。わかる人にはわかるみたいな」
と、嫉妬の炎をくすぶらせつつ「アンダーグラフ 曲」と検索したところ、最近リリースされた「レレレラララ」という楽曲がヒットしました。
偏見丸出しで聴いた「レレレラララ」
アンダーグラフの楽曲は1音目から、世界に連れて行かれるのです。どの曲もそうでした。歌詞は、繊細な言葉で紡がれ、言葉と言葉の間は、絶妙な温度感。とにかく、楽曲に寄り添ってもらえる安心感で優しい気持ちになってしまうのです。メジャーで流れることが正しいとは思いませんが、え?なんでこれが世の中で流れてないの?と素直に思いました。
時代に迎合したものではなく、自分たちの目と耳と鼻と肌で触れてきたものが積み重なった楽曲を、いまなおアンダーグラフは作っている。マジかいな。まさに今もプロダクトアウト。
くそー、こんなええ曲作りやがって。色褪せるどころか、分厚い年輪を重ねた大樹になり、心地よい木漏れ日を作るバンドになってるやないか!と、アンブレラや四季を聴いたときの感情が蘇ってきました。
とはいえ、アンダーグラフが、アンダーグラフでいてくれて良かった。同じ時間を生きた人たちが今なお、新しい輝きを放っていることに本当に嬉しく思った次第です。
久しぶりに、四季を聴きました。
HOOP!も負けじとがんばろ。炎を絶やさずに。アンダーグラフのみなさん、また来てね。
【アンダーグラフLIVE】
2023年9月15日(金)僕も行く予定です。