「東京レインボープライド2024」イベントレポート AllyコミュニティメンバーによるBASE 2年目のブース出展について
こんにちは！BASE株式会社の社内のAllyコミュニティ「BASE_rainbow」リーダーのmunechikaです。
昨年に引き続き、BASE株式会社は4月20・21日に東京・代々木公園で開催されたアジア最大級のLGBTQ関連イベント「東京レインボープライド2024」（以後、TRP2024）へ、2回目のブース出展をいたしました。今回は、「BASE_rainbow」の視点よりその際のイベントレポートを書かせていただきます。
〇 東京レインボープライドとは
東京レインボープライドは、性的指向および性自認にかかわらず、すべての人が、差別や偏見にさらされることなく、より自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現を目指し、イベントを通してLGBTQ当事者並びにその支援者(Ally)と共に、「“性”と“生”の多様性」を祝福し、つながる「場」を提供するべく、2012年より東京・代々木公園にてプライドパレードとプライドフェスティバルを開催しています。
東京レインボープライド公式HP： https://tokyorainbowpride.com/
昨年のイベントレポートはこちら
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいたショップオーナーの皆様、本当にありがとうございました！
今年のTRP2024は4月19日より3日間の開催が予定されていたものの、残念ながら1日目は強風のため中止となりました。それでも20・21日の2日間で約27万人がイベントに来場。昨年を上回る賑わいと熱気に会場が包まれ、私たちBASEのブースにも昨年を上回る1,160名を超える方々にお立ち寄りいただきました。
また、今回の企画は企画に賛同いただいたネットショップ作成サービス「BASE（ベイス）」（以下、「BASE）」を利用されている多くのショップ様にご協力いただきました。この場を借りてブースへお越しいただいた方、企画に賛同いただいたショップオーナーの皆様、関係者の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
「BASE」を利用するショップオーナー様を巻き込んだ企画で、たくさんの人々の想いを形に
今回のブース企画のコンセプトは「Allyの考え方に賛同する『BASE』利用ショップの皆様の声を可視化すること」です。
昨年、私たちは「"Power to the People."抽選会」と称したコンテンツをTRPの初めての協賛ブースで実施しました。本企画に賛同してくださった「BASE」利用ショップ様の商品が来場者に当たる抽選会を行うことで、多様なショップ様の商品を通じて多様性の素晴らしさを伝えられたら、との想いからです。
その際に抽選会に商品提供という形で賛同いただけるショップ様を募ったところ、予想を大きく上回る数のショップ様から賛同のお声をいただきました。例えば「LGBTQ+支援をしたいが、小規模なショップではできることが限られ悩んでいた。BASEの取り組みに協力することで、一歩を踏み出したい」「遠方でTRPに行くことはできないが、何か力になれることがしたい」といったお声です。このようなお声をスペースの関係ですべて紹介しきれなかったことに非常に心苦しさを感じると共に、「BASE」を利用するたくさんの方がAllyの考え方に賛同する想いを持っていることを、もっと世の中に発信できないだろうかと考えました。
そこで今回は「"Power to the People."抽選会」のほか、ショップ様から「多様性」に関するメッセージを集め「 MESSAGE FROM OWNERS 」としてブース展示を行ったほか、私たちのAlly活動およびTRP2024の取り組みに関して賛同の意志を表明いただいたショップ様をBASE Uの特別記事にてすべてご紹介させていただきました。
賛同を表明いただいたショップ様は合計656ショップ。うち199のショップ様から「多様な人々が活躍する社会の実現について」「企画賛同に込めた想い」「TRP2024に来場するかたへの応援」といういずれかのテーマでメッセージを寄稿いただきました。
Allyコミュニティ「BASE_rainbow」の取り組みについて
Allyコミュニティ「BASE_rainbowの設立および前回の「TRP2023」から1年が経ち、活動の実績も少しずつ増えてきました。今回のBASEブースでは私たちAllyコミュニティの活動やBASEのDE&Iの取り組みについてもご紹介させていただいたので、本記事でも活動についてご紹介させていただきます。
「BASE_rainbow」は2023年1月にLGBTQ+当事者である私・munechikaが中心となって始動した社内のAlly（アライ）コミュニティです。現在は4名の運営メンバーと、各取組みごとにボランティアメンバーを募って活動しています。
昨年4月にBASEとして初めてブースを出展した「東京レインボープライド2023」で本格的に活動をはじめ、以降は社内においてHRと連携しながらLGBTQ+をはじめとするマイノリティやDE&Iの取り組みについて下記のような啓蒙・啓発活動をおこなっています。
・2023年4月
「東京レインボープライド2023」出展ブースの企画
・2023年6月
社内でLGBTQ+当事者を公言するメンバーによるヒューマンライブラリーイベントの開催
・2023年8月
Ally視点の情報発信を目的とした社内イベント「Sync Ally」を開催
・2023年12月
「Sync Ally」を社内ラジオとして定期配信（月1回）開始
・2024年1月
LGBTQ+をはじめとした社会的マイノリティに関する正しい知識啓蒙を目的に「Allyコミュニティ本棚」をオフィスに設置
・2024年2月
ジェンダーに関係なく楽しめるバレンタイン社内イベントを開催
・2024年3月
全社向けダイバーシティ研修の監修
今後のBASEにおけるAlly活動について
BASEでは昨年「We are All Owners」というFoundationが策定されました。BASEグループのミッション「Payment to the People, Power to the People.」は多様な人々が活躍できる社会を前提にしており、ミッションを実現したその先には、”誰もが自分の人生にオーナーシップを持って生きられる社会”があると考え、私たちがミッションを実現する理由となる根底の想いを「We are All Owners」というFoundationで表しています。
※BASEグループのFoundationについてはこちらのnoteでくわしくご紹介しています
そして、「Ally（アライ）」とは一般的にLGBTQ+の人々を理解し支援する人々やその考え方のことを指して使われる機会が多いですが、BASEは事業自体が多様な人々の活躍を支援するものです。よって、私たちがBASEの一員としてAlly活動をおこなっていくために「BASE_rainbow」ではLGBTQ+だけでなくするあらゆるマイノリティにたいして寄り添っていくことを目指しています。
今はAlly活動のはじまりがLGBTQ+関連であること、LGBTQ+当事者を公言して活動できるメンバーがいることもあってジェンダーやセクシュアリティに関するテーマを取り上げることが多いですが、今後は様々なテーマを取り上げていきたいと考えています。
また、今回の「TRP2024」にて多数の「BASE」利用ショップ様とご挨拶をさせていただき、ショップ様を巻き込んだ取組みについてアンケートを実施しました。今後は社内に限らず、同じ想いを共有する」ショップオーナー様と一緒に取組みをおこなっていけたらと考えています。
私たちAllyコミュニティの活動がより多くの人々へ”Power to the People.”を実現する一歩となるよう、1つひとつの活動や声は小さくとも、少しずつその輪を広げていけばきっと大きな波となり流れになっていくことを信じて、これからも活動を続けていきます。
プロフィール
棟近 直紀（むねちか なおき）
BASE プロダクトデザイン部 UI/UXデザイナー・BASE_rainbowリーダー
山口県出身。大学卒業後、農業資材メーカーを経てパーソルキャリア株式会社へ入社。デザイナーとしてアルバイトメディアのリブランディングや法人向け転職サービスのプロダクト開発に参画。社内有志のLGBTQ Allyコミュニティを設立し、Ally活動を始める。2022年11月にBASEへ入社し「BASE」プロダクトの体験設計、UXリサーチ、UIデザインを担当。有志メンバーと共にAllyコミュニティ「BASE_rainbow」を設立。
@munechandesuyo