行政と連携し公立高校でネットショップ開設体験の授業を実施。地域を問わずインターネットで将来世代の選択肢を拡大する機会創出を目指して。
はじめに
BASEグループ(以下、BASE)では、2022年8月から行政と連携して、ECを活用した地域課題解消の取り組みを推進しております。
詳しくは前回の記事をご確認ください。
BASEは、連携協定を結んでいる大分県、熊本市、それぞれの教育委員会と連携して、以下の公立高等学校において「ネットショップ開設体験」を中心とした授業を実施しました。今回のnoteでは、その授業の内容や具体的な取り組みについてご紹介します。
インターネットでビジネスや地域活性化に取り組む人材育成を支援
BASEは、2022年8月より県や市との連携協定に基づいてそれぞれの教育委員会と連携し、将来世代に向けた早期EC教育の支援として「ネットショップ体験授業」を実施しています。この取り組みでは、これまでBASEが培ってきたECに関する知見やノウハウを授業プログラムとして提供することで、高校生の皆様にインターネットを活用したビジネスをイメージしていただき、進路の選択肢を広げることを目指しています。
インターネットを利用することで、住んでいる地域や育った環境を問わず、誰もが平等に経済活動の機会を得られるようになります。BASEでは「Payment to the People, Power to the People.」というミッションのもと、事業を通じて人々をエンパワーする取り組みを推進していますが、高校教育における連携でも、ECの可能性を伝えながら、実際にネットショップ開設を体験していただくことで将来世代のエンパワーにつながるプログラムを提供しています。また、この取り組みを通じて、将来世代の活躍による地域内の事業活性化や新たな地域発ブランドの育成を見据え、将来、ECを活用して地域のために活躍できる人材を育成することも目指しています。
授業では、「BASE」の担当者が講師として高校に赴き直接生徒に対して授業を行います。ECに関する基礎知識や、ネットショップ運営のノウハウ等をレクチャーする座学を実施した後、実際にタブレットを操作しながらネットショップ作成サービス「BASE」を利用してネットショップを作成するワークショップを行っています。
授業内容
「ネットショップ体験授業」は、以下の3部構成で実施しています。
1部、ECに関する座学
ECに関する基礎知識や歴史に加え、ネットショップ運営に必要となる法務的な知識やノウハウ等をレクチャーする。
2部、ネットショップ作成体験
ネットショップ作成サービス「BASE」を活用し、実際にタブレットを操作しながら、ひとり一つずつ、オリジナルのネットショップを作成する。
3部、フィードバック
2部で作成したネットショップに対して、ネットショップデザインや商材写真、商品の値付けに関する考え方などショップ作成全般について講師がフィードバックを行いながら、生徒のネットショップを修正する。
実際の体験を通じてネットショップ開設に対する心理的なハードル減少へ
授業を受けた生徒のアンケートでは、授業を受けるまでは、「今回のワークショップに参加する前は、ネットショップ作成についてどのくらい難しいと考えていましたか?」という質問に対して、「難しくてとても一人ではできない」との回答が圧倒的に多く、心理的にもネットショップを作成することのハードルがかなり高い状況であることが分かりました。しかしながら、授業を受けた後は、「今回のワークショップを経て、“自分自身でネットショップを開設すること”に対する心理的なハードルは下がりましたか?」という質問に対して「下がった」「かなり下がった」との回答が7割以上に上ることから、こうした授業を通して、ネットショップ作成やネットショップでの販売に挑戦しようと思うきっかけを提供できたのではないかと思っています。
<感想>
・今回学んだ内容は知らないことばかりだったのでネットショップに興味がある人にもぜひ教えてあげたい。
・想像していたより簡単で、色々なデザインを試したりできて楽しかったです。次回も楽しみです。
・今回の講義で自分のみんなの将来が良いほうになった気がしました。とてもためになり、自分では気づかないようなポイントに対するアドバイスなどが出てきてそんな視点があるんだといった気づきがありました。
・初めて自分でワークショップを作成してみて、思っていたよりも簡単に作ることができたので、これから先ネットショップを作る機会があったら、生かしたいと思いました。また、友達のショップを見て、私には思いつかない視点があったのですごいなと思いました。
・自分が予想していたよりもネットショップの作成が簡単で、SNSの活用が苦手な私にとっても苦に感じず、純粋に楽しみながら取り組むことができました!
・普段たくさんネットショップを使っているけれど、自分で作るのは初めてでした。自分で商品名や価格を決めたり、自分好みのデザインにカスタムしていくのが楽しかったです。
・初めてネットショップを開設し、はじめは難しくないのかと不安でしたが、授業の時間が毎回楽しみになっていました。
・楽しみながら、授業の中でネットの活用についてを知ることができ、とてもよい経験になりました。これまでの授業の中で学んだ知識はこれからの将来にきっと活かせると思うので、しっかりと頭にいれて、いざ自分自身が活用していくとなった時に使えるようにしたいと思いました!
なお、今後の授業プログラムでは、高校生のアイデアを地域企業のネットショップ運営に活かすなど、より実践的な展開も企画しています。
BASEは今後も、行政との連携を強化・拡大してECを活用した地域課題の解消に取り組んでいきます。こうした取り組みを継続していくことで、将来、地域を背負っていく世代の方々の人生の選択肢の拡大に貢献し、地域での経済活動の活性化に寄与できるよう、引き続き同取り組みを推進してまいります。
生徒の方々に向けた取り組みに続き、次回の発信では、生徒を指導される立場にいらっしゃる現役の教職員の皆さま向けに実施した施策の内容や、授業を受けられた教職員の方々のご感想などをご紹介していく予定です。
<授業の取り組みに関するメディア掲載・放送事例>
■大分合同新聞
大分商業高の生徒、ネットショップ開設体験 運営会社の「ベイス」が講座
■読売新聞
プロ指導通販サイト制作 企業協力、大分商高などで授業
■OBS大分放送
次世代の人材育成 高校生がネットショップ作成を体験
■TOSテレビ大分
高校生がネットショップ開設の模擬体験 県と協定結ぶBASEが実施
■熊本日日新聞
ネットショップ作成に挑戦! 必由館高3年生、プロから手ほどき
■RKK熊本放送
高校生がネットショップ作りに挑戦
■TKUテレビ熊本
オリジナルのネットショップを作成 高校生が体験授業