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環境先進国フィンランドから学べる大切なこと。

こんにちは!オオタです。

先日、わたしの住む街とフィンランドの都市が姉妹都市として提携し、
その視察に行ってらした方のお話を聞く機会がありました。

主なテーマは、
環境先進国フィンランドで、どんな取り組みが行われているのか?
それを街で活かせることはあるのか?ということ。

1年の1/3程が冬であるフィンランドでは、水道や電力などの主要インフラの一つに「熱」という項目が一般化されていて、バイオマス(木を燃やしてエネルギーにする)で発生した熱を地域熱として街に供給しているそう。
その姉妹都市でも、そして首都ヘルシンキなんかでも、街の9割がカバーされているそうです。
つまり、各建物に個別の暖房設置がいらないってことですね。

では、そもそも、なぜこのような設備が整っているのか?

それは、国として、二酸化炭素排出量に対し、スピード感のある高い目標設定を行なっているからです。

フィンランドは、今年6月に、2035年までにカーボンニュートラル達成という目標を設定しています。
つまり、CO2発生量をゼロにする、ということですね。

フィンランドは国土の7割以上が森林なので、それを維持することで排出されたCO2の吸収率を保ちながらも、その木材を無駄のないエネルギー源として有効活用することに注力してきたようです。

パリ協定に参加している国々では、各々このCO2削減の量と期限を決めていますが、その中でも群を抜くスピード感を持って、対策に当たっているようです。

では、なぜ、ここまでの高い目標設定をしているのか?

やはり、「未来」と「全体像」を見ているな、と、強く感じました。

未来をしっかりと想定しそこから逆算して、一刻も早い対策が必要だと判断し、スピーディな対策に向けて動いている。

さらに、地球全体を考えたら、自国だけでもいち早く取り組まなければ、間に合わない。そう考えているのではないかな?と感じました。

パリ協定から脱退する国はさておき、他国を見ながらそれに合わせて目標設定している国とは違うな、と感じざるを得ません。

未来と全体像から逆算して考える。

目の前の利益や生活を考えたら、自然エネルギーへの転換は私たち一人一人にだって苦しい選択になり得ます。
単純に、光熱費が高くなる可能性がある。
ガソリン車より、新型の電気自動車の方が、はるかに高い。

でも、今のままではこの数十年のうちに、気候変動は確実に起こる。
(というか、実際もう起こり始めている、と感じる出来事が最近多いですよね…)
そうなったとき、単なるお金の問題では、済まされなくなる。

隣の人はどうしてるかな?みんながやってるからそれでいいでしょう。という「横並び」の発想や、
目の前のできそうなことから少しずつ。イマココだから、(現実的に)次はこれ。という「積算」の発想が、一概に間違っている訳ではないのだけど、

世界全体・未来を見て、"どうありたいか"を考え、そこに向けて逆算して考える

これ、私たちがbase campusで行っているプロジェクト・ラーニングの、ベースになる考え方でもあります。

base campusでは、プロジェクト活動のスタート・ゴールである「やりたいこと」ってなんだろう?って考えるときに、

・自分の「好きなこと」や「興味のあること」を突き詰めていく
・将来「どんな風に暮らしたい?」「どんな世界で生きたい?」という問いから逆算して考える。

の二つの軸から考えることを提案しています。

自分の「好きなこと」や「興味のあること」をやり続けるには、
周りにいるたくさんの「自分」たち(=世界)との合意と、
それを継続的に許容できる環境(=未来)がなければ、
たとえなんとか実現したとしても、短期的な活動となり、悲劇的な結末を避けることは難しい、と考えているからです。

自分の「好き」を守るために、世界と未来を考える。

フィンランドの人は、暖かい太陽が照らす季節が短かいのにも関わらず、自宅の庭で使用できる家具を揃えたり、天気のよい日に太陽の下で食事することを大事にすると聞きます。

私の住む街も、キッチンに置いてあるごま油が凍るほど冬は寒く長いのですが、春になると色とりどりの花が咲く、素敵なガーデンを携えたお家がたくさんあります。(「花の町」というキャッチコピーにもなってたりします)

自分が大切に思うもの・ことを、ずっとこの先も守り続けるためには、
世界
(たくさんの「自分」)と未来(これからの「自分」)を考えることが欠かせない。
これこそが、サステナビリティの根源ではないのかな?そう思うのです。

みなさんは、どんな世界で生きていきたいですか?


個人的に、フィンランドは1度行ったことがあるのですが、
それはもう無茶苦茶寒くて、文字通りまつ毛が凍る寒さなのですが、
眼に映る何もかもが可愛くてステキで、終始目がハートでした。


もう1回行きたい、というか何ならちょいと住まわせていただきたい、そんな場所。

フィンランドに詳しい方がいらしたら、ぜひ色々教えてください!

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