「地方創生に携わりたい!」を出発点にした僕が「地方創生」や「地方活性化」を毛嫌いするにまで至った理由
地方創生・活性化に携わりたかった僕は、4年ほどかけて少しずつ軌道修正してきました。
そして、今となっては「地方創生」とか「地方活性化」とかいう言葉を毛嫌いしています。
今回の記事はほぼポエムですが…お付き合いいただければ嬉しいです。
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いきなり例え話ですが...
「動画制作を仕事にしたい」っていう人は、YouTubeという巨大プラットフォームがまずパッと頭に思い浮かぶと思う。
そのあと、どんな動画がウケるかとか、競合がどのくらいいるかとか、マネタイズできそうか、まず一本出して反応見よう、とか具体的に詰めていくことになると思う。(たとえばの話ね、内容は適当です)
この時に「よし!手始めにオリジナルの動画投稿サイトをつくるぞ!」という明後日の方向を向いた発想を抱く人はいないでしょう。
誰得でもないから。
話は変わって、「地域創生や活性化に携わりたい!」って人を見てたり、会ってみたりすると、結構面白いことになる。
手っ取り早く地域に還元できる【ふるさと納税】というプラットフォームがあるわけだけど、地方創生とか地方活性化系の人とこの話になると「制度の詳細をよく知らない」とか「使ったことはない」みたいな返事が多数返ってくる。
自治体に申請して自分の商品やサービスをふるさと納税枠で出品するだけの話なのに。販路を増やすだけの話なのに。
利益分配されて、自動的に地域に貢献できるのに。
「そんなことより、イベントをやろうぜ!」「一緒になんかやろうぜ!」となって、話が大きくなると「産学官連携で〜」のような感じ。いつの間にかみんなで明後日の方向に向かっていく。
そりゃあふるさと納税に出品なんて地味ですから。
わかりやすい形を求めるんでしょうね。
こうして、イベントが乱立したり、集まるだけのコミュニティができたり、変なサービスとかアプリとかが出来上がる。そして、オリジナリティを出したつもりが内輪ノリとなってどんどん鎖国に向かっていく。
明後日の方向に向かい、迂回しまくって時間稼いで、地方創生予算にぶら下がり続ける人たちは意外と少なくない。
「地域おこし協力隊とか、補助金・助成金とか、行政関連の仕事とか、ありとあらゆる地方創生予算が急に打ち切られた時にどうするんだろう」と他人事ながら思ってしまう。
大前提として、各々好きなことをやったらいいと思うし、それで各自幸せになれたらそれでいいと思う。
とは言え、やりたいことに社会課題をくっつけて話をされると無視できなくなる。
言い訳にしたり盾にするくらいなら、最初から「地方創生・活性化」なんて言葉を使うべきではない。
さらには「いいことやってる感」でウブで情弱な若者が新たに釣れてしまう。
そして「俺らでなんかやろうぜ!」っていう悪ノリが伝染してループ…
こうして「地方創生」とか「地方活性化」とかいう言葉を毛嫌いする僕ができあがりました。
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ポエムにお付き合いいただきすみません。
あくまで個人の見解ですので。
4年ほど田舎に住んでみて行き着いた教訓(あくまで自論)
・社会課題を出発点にしてはいけない!
・そんなことより各自やりたいことを全力でやるべき!
・ご近所さんに運命を感じて群れてはいけない!
・地方創生予算が打ち切られてからが地域の本当のスタート!
・ウブな若者まで巻き込んではいけない!
・結果で地域に貢献したらいいやん!
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